盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲のレビュー・感想・評価
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クズがだましあいながら話が進む物語だけど後味悪くない
登場人物の大半がクズでだましあいながら話が進むが、後味は悪くはないです。
最後の最後に、え、もしかして、という感じで終わるのは意外感があって個人的には好印象。
インド映画なので普段見る映画とちょっと雰囲気違っているのもいいですね。
日本と違って、差別、貧困、犯罪とか厳しいインドの現実社会を反映している作品なんでしょうね。
ピアノ弾き語り楽曲が素晴らしい。タブーさん美貌の悪役です、キラーっぷり発揮。
インド映画素晴らしい。弾き語りのCD発売されてませんか。主人公は心優しき男、最愛の彼女の何気ない発言に傷つき、これからはブツギリでジエンド。オマケの原作調律師も観賞したいですね。
終始コメディ
終始コメディ色が強く、笑いの価値観が違ったりすると終始退屈に感じてしまうかもしれない。
盲目を偽って周囲を騙して生活してきたアーカーシュ。
シミーの夫殺しの事件に巻き込まれ、口封じのために本当に盲目になってしまう。
シミーがアーカーシュの家に訪れ、盲目を装いながらしミーの攻撃を交わすやり取りは面白かったが、その他は少し胃もたれしたかな。
登場人物の殆どが悪人ばかりで、その内の一部は死ぬわけだが、それもあっさりしてて、あまり見ていてハラハラすることもなかった。
笑いの価値観が合えばとても楽しい作品だと思う。
僕が見たシアターでは大声で笑ってた人もそこそこいた。
まさに娯楽を極めた作品。
うそだったの!
素晴らしいピアノ協奏にビックリ(゚o゚)/
なんだか怪しかったけど、うそだったんですね。
後半は、ピアノなしは残念でした。
子供がいい感じでした。
今日、ホントは「エンド・オブ・ステイツ」観るつもりでしたが、ネット予約し間違えました。発券した時ビックリしました(>_<)ヽ
インド映画の新たな魅力を発見
試写会で鑑賞。面白かった!二転三転どころか、四転五転wしていく予測不能なストーリー展開で、138分の上映時間にもかかわらず長さを感じることなく見れました。伏線がちゃんと回収されてるのも気持ちよかったし、エンドロールの映像と音楽も粋で最後は客席から拍手が。ムトゥ踊るマハラジャでもなく、バーフバリでもない新たなインド映画の魅力を発見。
悪人たちの化かし合い騙し合いの末に待ち受ける地獄絵図
「インドのコーエン兄弟作品」という批評が実に的を得た、ブラックなクライムコメディ。監督自身、『ファーゴ』を参考にしたと公言するように、悪人たちの化かし合い騙し合いのオンパレードが続き、後半は殆ど地獄絵図のような展開に。
個人的にインド映画は冗長なので苦手だが、これはダレずに観ることが出来た。
ちょっと気になったのは、登場人物たちの会話がヒンディー語以外に英語も交ざっている点。舞台となっているブネーが、インドの中でも大都市のようなので、市民たちも普通に英語を使っているということか。
あと、インドでは臓器売買ビジネスが結構身近なものなのだというのも、改めて認識。
いかにも音楽を重要視するインドらしい、エンドクレジットのおまけも注目。
♪You can't really blame my innocent eyesなんて歌っちゃう⁉
オープニング・クレジットが終わると次の言葉が紹介される。IN FOND MEMORY OF CHHAYA GEET (1972-82) CHITRAHAAR(1982-97)昔のインドのラジオやテレビの音楽番組とのこと。次にまたメッセージらしき文も。WHAT IS LIFE? IT DEPENDS ON THE LIVER.インド国内のヒンドゥー教徒の数は全体の約78%と大勢を占め、そのヒンドゥー教の五大罪の1つ”飲酒”に対しての免責事項によるものを映画に際しメッセージで知らしている。2つのメッセージを多分インド以外のましてヒンドゥー教徒でもない人にとっては、いきなり登場されても意味不明のものとなっている。
始まりの言葉 "It's a long story.......coffee?" のアーカーシュのこの言葉より幕を開ける映画「インド式殺人狂騒曲」。この映画を一言で言うとするならば、”風吹けば~”の日本のことわざで例えることが出来る。最後のシーンで'なるほどね’と作者の思わくにまんまと引っ掛かりました。
アーユシュマーン・クラーナーが、この映画について、なぜ彼と彼の映画クルーが映画をあまり宣伝していないのかと尋ねられると、彼は「この映画のジャンルでは内容について、あまり話せないと思う。それはサスペンススリラーであり、誰もが私が本当に映画の中で盲目の男であるかどうかを私に尋ねている事に加え、この映画を普通の映画として宣伝しないのが我々の戦略でした。この映画は口コミで流れ、見る時にその映画が何であるかを人々に理解してもらえると思っています。」
シナリオ自体は、友達も彼女もいなかった主人公のアーカーシュが、いつも近所のちびっこからピーピングトム的にイタズラをされながらも、ある日、ひょんなことがきっかけでソフィという可愛い彼女もでき、また彼女のオヤッサンのレストランでピアノの弾き語りの職にありつけたりもしているアーカーシュ。そんないいこと万事が続くわけもなく、そこの常連さんの殺害現場に遭遇してしまう。さあどうするアーカーシュ⁉......
Are you completely......blind?
I'm completely blind. When I was 14,
a cricket ball damaged the optic nerve of my eyes.
アーカーシュの目の前で、夫のプラモードの死体を妻のシミーと間男のラシカ警部が’無言’で片付けるところをアーカーシュの軽快なピアノのリズムを踏んで、まるでコミカルなサイレント映画を見ているような雰囲気作りをしている。この映画の見所であり、個人的には、オトボケ過ぎるかもしれないけれども、いい感じに自身受け止めている。しかし、後半になると何故か、前半と映画自体のテイストが変わり、コメディ色が失せていき、シリアスな展開が重きを置くようになっていく。面白みがやや半減しているようにも映る。全体を通して言えることは、話の先の展開が読めない映画とは言え、サクッと観ることはできたのは間違いのない事。
エンドロール・クレジットがながれる前に、この言葉が告げられている。INSPIRED BY THE SHORT FILM 'L'ACCORDEUR BY OLIVER TREINER この映画は2010年公開のフランスの映画で、”I rarely perform in public. Only for a truly special event. Or a special audience”という主人公アドリアンの言葉(仏語➡英語訳)ではじまり、また”She hasn't moved since I stated. She can't kill me while I'm playing.”という言葉で締めくくられる.....しかも......♪Dichterliebe, op. 48: Hör Ich Das Liedchen Klingen(シューマンの詩人の恋)を弾き続けなければならない。天才ピアニストであるアドリアンの運命をほんの13分の中に凝縮したサイコスリラーと称される映画になっていて、本作よりもいたってシリアスな内容となっている。この映画。13分間という短い上映時間だけで映画の質や完成度を判断できない、’これこそ映画’だと言わしめる逸品であることに対して、口を挟める人はいない。
話を本作に戻すと制作費の軽く10倍以上の興行成績を残していて、その上、amazon.comではすでにprimeビデオでレンタルが始まっていてる。アマゾンのレビューを見るとほとんどの視聴者から高い支持を受けている。
気になる意見として......
Filmfare
1952年に創刊されたインドのボリウッド関連の記事を英語で取り扱う映画雑誌とそのサイト。またインドにおいて映画賞なども主催している。
「 ”盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲”のジグザグなストーリーとキャスト全体の演技をご覧ください。それは、結末を知っているにもかかわらず、あなたが戻って、もう一度見たくなる謎の一つです。」
The Indian Express
インドのニュースメディア出版会社のウエブサイト。
「女優の タブーは素晴らしく、彼女を当然もっと見たいと言わしめるほど、スリラム・ラガヴァン監督は、この非常に才能のある女優にふさわしい役を付けることをついに果たすことが出来ました。」
視聴者からも批評家からも抜きんでた好評価を収めている本作なのにイギリスでは暴力的なシーンを50秒ほどをカットして上映されている。
前出のフランスの映画「'L'ACCORDEUR」が何故13分という映画作りをしたのか? という単純な疑問が、本作を見終えたとき、その正解がわかるものとなる。2時間を超える目の不自由な人の映画......⁉ 言い知れない余韻の悪さが心に引っかかる。
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