劇場公開日 2020年10月2日

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フェアウェルのレビュー・感想・評価

全83件中、81~83件目を表示

3.5Living well の権利は本人だけのものか、家族が共有できるものか

2020年10月2日
iPhoneアプリから投稿

Chinese特有の明るさから起因するものか、(末期癌告知という)重いテーマをユーモアを交えたあたたかい空気で包んだ佳作。

細かい部分では違いを感じるところあるが、同じアジア人のカルチャーに共感するところも多い。
でも根本での彼らは中国人でもなく、アメリカ人でもなく(この親族での議論のシーンはとても良い場面だ)、ただただナイナイの家族なのだ。

「(末期癌など)深刻な病気のことは本人に伝えるべきではない」との親族の思いは、以前の日本でも当たり前の時代もあったが、最近では本人に告知するケースも多いと思う。

自分も学生の頃、父親の最後の告知を出来なかったことを本当に良かったのか、今でも立ち止まって考えることがある。「彼は厳格な性格だが、心根は気弱だった」と母は今でも当時の決断は正しかったと信じている。

自分ならぜひ告知して欲しい。残された時間でやりたいことがあるはずだから。
たぶんこの議論に結論はなく、普遍的な方向性は存在しない。

だから最後まで家族や周りの人たちで、「本人にとって何がベストなのか」徹底して議論することが大事なことだと思う。それは決して文化の違いの問題ではない。

Awkwafinaの演技がとても自然で素敵だ。
日本を代表する演技派の安藤サクラの姿に重ねあわせたのは自分だけだろうか。

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atsushi

3.5タイトルなし

2020年9月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

祖母ナイナイが
余命幾ばくもない末期肺癌と告げられた。
ニューヨークで暮らす孫ビリー。
告知しないと決めた親族。
亡くなる前にと従兄の結婚式を
中国・長春で行い親族で集まる。
ナイナイに会ったとき笑ったらよいのか
泣いたらよいのか迷い
嘘をつき続けるのは不誠実ではないか…
苦悩するビリー
.
ナイナイとビリー、祖母と孫。
余命半年と告げられた母と子(私)
…と違いはあるが
同じような境遇だった過去に
息苦しさを感じながら観始めました
.
*人の命は本人のものだけではない
*東洋と西洋の死の考え方の違い
"泣き女"を雇う…
同じアジアでも中国と日本との違い
映画を通して見えてきます。

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lily
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