フェアウェルのレビュー・感想・評価
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まったりと里帰り慕情に浸る
思ったよりゆるめのヒューマンドラマだった。
でもこの軽さは嫌いではない。なんといっても嘘のない世界観でできていて、特に母国へ里帰り、の話としてみたところの母国の現代がアメリカのセンスと重なってとてもいい味になっている。死の宣告で文化のギャップをみて取るところのネタの良さはある。ただし、落とし、が弱いな。。それでも中国内の雨の景色、遠ざかる婆ちゃん、など普遍的な良さ、と、良き音楽でまったりした気分に浸った。中国行きたい。
ふつうのお別れも結構悲しいと再認識
最終盤にそれまでの流れをひっくり返す作品は好きではありません
別に
満腹で観るか 空腹で観るか
円卓を囲んで食べてるシーンが多くて、空腹で観るのはつらかった。
でも、満腹で観たら、爆睡だったと思う。
クレイジー・リッチの続きみたいな中国のお金持ちの大家族のゴッドマザーの映画。
最初にこの映画は実際の嘘に基づくと出る。誰が誰についた嘘?
最後の本人のしてやったり顔を見ると、
おばあちゃん本人が孫娘会いたさに病院をも巻き込んでついた大嘘劇かも。
冒頭の検査シーンはCTではなく、MRI。肺癌ならCTでは?
末期癌の本人への告知の是非も話の柱となる。アメリカ人と東洋人では当然違う。個人主義と家族主義。
お墓参りのシーンはコメディ。お墓の裏側にはみんなおんなじことが書いてある。あれおかしくないか?親の言うことに従って、親孝行しなさいみたいな。中国には葬式での雇われ泣き屋あり。結婚式だって、偽装結婚式の花嫁代行もあるかも。
新婦役は京大法学部出てから、早稲田の大学院をやめて、北京電影学院の演劇科を主席で卒業した日本人女優。内容も知らないうちに抜擢されたと言うから、日本人なら誰でも良かったのでは?
余興で彼女が新郎と歌うのが「竹田の子守唄」とは。結婚式で歌うわけないだろう。著作権料要らないし、クレジットに日本の民謡だとかの説明すらなし。なんか、中国とアメリカに日本が小馬鹿にされている感じがした。
ロブスターとカニでは料理のランクが違うのはわかった。あのカニは上海ガニではなかった。式場を予約して、押さえたのはおばあちゃんだから、ロブスターか否かで揉めるわけだ。
主役のオークワフィナはオーシャンズ8ではおもしろかったが、あの顔を2時間見ているのは正直退屈だった。
アメリカ人が見て面白いと思うけど、日本人が見ても面白くないだろうことは、だいたいわかるよね。賞をいろいろ取っているといっても、これはダメなやつかもと薄々感じていたので、尚更悔しい。
映画の感想は人それぞれと思いますので、そう感じた人もいるということで・・・・・
優しい嘘に溢れた映画
4人前?4年前?
肺癌により余命3カ月を告げられた中国で暮らす婆さんの下を、孫息子の結婚式と託けて、海外で暮らす息子達とその家族が訪れる話。
6歳の頃親と共に移住した、ニューヨーク在住、仕事探し中の30歳の女性が主人公で、祖母本人に余命のことを隠す親族に納得がいかないという設定。
まあねぇ、主人公の主張もわかるけれど、普段本人が告知の要望を示していないなら、世代の違いや文化の違いを考慮して、そこは素直に尊重しないとね。という感覚が常についてまわる。
仮にNYの知人が、そういう時に告知してくれるなと言っていたとしても、ウソはアカン!って押し通すのか?逆を言えばそういうことだよね。
家族の話としては良かったし、まあ、結果として大人な振る舞いを通したけれど、終始納得いかない表情がついて回る主人公に共感出来なかった。
そして、ラスト。
意外な形で持って行かれたw
やってくれたなナイナイ!ww
笑えないし啼けないけどジワジワ来た
はじめにウソというテロップが出たので
ハ!ハ!
ハ!ナイナイ?みんなの中にいるおばあちゃん --- 米中の文化や命に対する考え方を扱いながら、こんなの多くの人に当てはまるんじゃないかという普遍的感情や家族観、仲良しなおばあちゃん = ナイナイと孫 = ビリーをきちんと描いている。言葉にならなくて全ての瞬間が愛しい完璧なドラメディ。監督脚本ルル・ワンと魅力的すぎるオークワフィナの素晴らしさ(アカデミー賞取り逃し!)が、僕たちを私的体験に誘う。言語や文化も超えてくるものがある。祖母(父)と仲良かった人は絶対に見るべきなんじゃないのかなって思えるくらい。スタイリッシュさと距離感、つらいのに笑うような優しさと温もり、作品を包む文化の違いと魅惑的な温度感・雰囲気、またそれら気まずさから生まれるユーモア。さらに笑いがより一層際立たせる悲しさ・寂しさ。音楽も撮影も編集も、本当に卓越した手腕で、異文化である筈の僕たちにも人間としての根源的感情を共有し、ここぞとエモーショナルさが溢れ出すみたい。ハ!
Based On A True Lie
今年映画館鑑賞53本目たぶん
文化の違い
失われつつある東洋的家族愛?
安定のA24
Living well の権利は本人だけのものか、家族が共有できるものか
Chinese特有の明るさから起因するものか、(末期癌告知という)重いテーマをユーモアを交えたあたたかい空気で包んだ佳作。
細かい部分では違いを感じるところあるが、同じアジア人のカルチャーに共感するところも多い。
でも根本での彼らは中国人でもなく、アメリカ人でもなく(この親族での議論のシーンはとても良い場面だ)、ただただナイナイの家族なのだ。
「(末期癌など)深刻な病気のことは本人に伝えるべきではない」との親族の思いは、以前の日本でも当たり前の時代もあったが、最近では本人に告知するケースも多いと思う。
自分も学生の頃、父親の最後の告知を出来なかったことを本当に良かったのか、今でも立ち止まって考えることがある。「彼は厳格な性格だが、心根は気弱だった」と母は今でも当時の決断は正しかったと信じている。
自分ならぜひ告知して欲しい。残された時間でやりたいことがあるはずだから。
たぶんこの議論に結論はなく、普遍的な方向性は存在しない。
だから最後まで家族や周りの人たちで、「本人にとって何がベストなのか」徹底して議論することが大事なことだと思う。それは決して文化の違いの問題ではない。
Awkwafinaの演技がとても自然で素敵だ。
日本を代表する演技派の安藤サクラの姿に重ねあわせたのは自分だけだろうか。
タイトルなし
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