フェアウェルのレビュー・感想・評価
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優しい嘘に溢れた映画
嘘をつくことがなんでもかんでも悪いことではなくて、考え方や相手を想えば、正解が全てではないよなぁ〜っ思える映画。いろんな考え方があって、時には拒絶してしまうこともあるんやけど、受け入れて、考えて、難しい…すぐ答えを求めてしまいがちやけど、なんでも簡単な答えが用意されがちやけど、それだけじゃあかんこともあるのかもしれんなとまだまだやなぁってなりました。おもしろかった!
4人前?4年前?
肺癌により余命3カ月を告げられた中国で暮らす婆さんの下を、孫息子の結婚式と託けて、海外で暮らす息子達とその家族が訪れる話。
6歳の頃親と共に移住した、ニューヨーク在住、仕事探し中の30歳の女性が主人公で、祖母本人に余命のことを隠す親族に納得がいかないという設定。
まあねぇ、主人公の主張もわかるけれど、普段本人が告知の要望を示していないなら、世代の違いや文化の違いを考慮して、そこは素直に尊重しないとね。という感覚が常についてまわる。
仮にNYの知人が、そういう時に告知してくれるなと言っていたとしても、ウソはアカン!って押し通すのか?逆を言えばそういうことだよね。
家族の話としては良かったし、まあ、結果として大人な振る舞いを通したけれど、終始納得いかない表情がついて回る主人公に共感出来なかった。
そして、ラスト。
意外な形で持って行かれたw
やってくれたなナイナイ!ww
笑えないし啼けないけどジワジワ来た
自分に合わなかった作品だったけど、観賞後にジワジワとして来た感じ。
感動も涙も笑も中途半端だったけど弦楽器の音楽はとても良かった。
自分の子供の時に祖母が他界したのもあってなのか共感度数は低め。
余命数ヶ月と解っている相手とどう向き合えば良いのかも未体験。
こんな事もあって、あまり心には響かなかった印象。
東洋と西洋の死に対する考え方の違いは理解出来た感じ。
せっかく美味しそうな中華料理なのに、もっと美味しそうに撮して欲しかったのは残念です。
円卓が何で回転寿司みたいに回ってるのか?気になります( ´∀`)
はじめにウソというテロップが出たので
どんなウソ?と思ってみてました。
中国の風俗習慣などよく分かります。
急速な高度成長。無理がかるのかな?と。
生活する環境で、考え方が、こんなにも変わるんだなぁと。。。
それにしても婚約者アイコを通しての日本人の見方
なるほどそのようにあちらの方には、見えているのね。
と思いました。
ハ!ハ!
ハ!ナイナイ?みんなの中にいるおばあちゃん --- 米中の文化や命に対する考え方を扱いながら、こんなの多くの人に当てはまるんじゃないかという普遍的感情や家族観、仲良しなおばあちゃん = ナイナイと孫 = ビリーをきちんと描いている。言葉にならなくて全ての瞬間が愛しい完璧なドラメディ。監督脚本ルル・ワンと魅力的すぎるオークワフィナの素晴らしさ(アカデミー賞取り逃し!)が、僕たちを私的体験に誘う。言語や文化も超えてくるものがある。祖母(父)と仲良かった人は絶対に見るべきなんじゃないのかなって思えるくらい。スタイリッシュさと距離感、つらいのに笑うような優しさと温もり、作品を包む文化の違いと魅惑的な温度感・雰囲気、またそれら気まずさから生まれるユーモア。さらに笑いがより一層際立たせる悲しさ・寂しさ。音楽も撮影も編集も、本当に卓越した手腕で、異文化である筈の僕たちにも人間としての根源的感情を共有し、ここぞとエモーショナルさが溢れ出すみたい。ハ!
Based On A True Lie
今年映画館鑑賞53本目たぶん
文化の違い
人それぞれと思いますが、観ていてすごく息苦しさを感じる映画でした。なんで言わないの?結局言うの?と考えながら、鬱々として観ました。救いはあるのか?と観ていたら、衝撃のラスト。事実は小説より奇なり。
ところで、鳥は何を象徴してたのかな?
一番の感動作、とは言い過ぎだけど…。
心暖まる作品だった。
誰にでも来る死期を本人も家族もどうむかえるのがベストなのか。長い人生つもり積もったものは皆違うだろーしなー。考え方も違うだろうし。
優しさは持ち続けたいよね…。
失われつつある東洋的家族愛?
残念ながら自分には響かなかった。癌が判明して余命3ヶ月と診断されたおばあさんに対していい思い出作りをしてあげるってストーリーだから、思いっきり泣いちゃうかなって覚悟してたんだけど、肩透かしをくらった。
どこにでもありそうな家族の風景を淡々と見せられた感じ。中国の結婚式の様子は、20年前の日本だな。なんてことを思うくらいで、自分の中では盛り上がらず終わってしまった。
オークワフィナは、オーシャンズ8を見ていらい好きになった女優だし、今回もいい演技していたんだけど、この映画は、自分には合わなかった。自分にとって、A24の作品は、グサッと刺さるか、スカッと外すかの二択の気がしてきた。
安定のA24
良いか悪いかでなく、好きか嫌いかで語る映画な気がする。
俺は好き。
プライベートで、人を見る目がいつも優しく、何故かノスタルジックな光で撮られた、そんな映画。
物語自体は本当にミニマルだが、それがもたらす人々の気持ちの揺らぎを丁寧にとらえている。
オークワフィナは、演技が素晴らしいというよりももう本人になっていたのだと思う。顔も監督によく似ているし。
安定のA24。
あ、あの「やり切った感」満載の行進も良かったな。
【”おばあちゃんは屋根に上った・・” 癌患者に対する米中の考え方の違いを、若き女性がカルチャーギャップに悩む姿を通して表現した作品。中国のゴッドマザーの生き方、気合にも敬服した作品でもある。】
ー 米中の、癌患者への余命宣告方法 ー
・米国:医者から余命宣告をキチンと行い、患者自身が残りの人生を悔いなく過ごすように考えさせる。それが、米国風の思い遣り。
・中国:余生を心穏やかに過ごしてもらうために、癌患者には告知しない。それが、中国風の思い遣り。
■印象的な事
・ビリー(オークワフィナ)は幼き頃、家族と共に中国を離れて米国で育った。当然、思想は米国風。だが、中国に居るナイナイ(チャオ・シュウチェン)の事は大好き。
目指していた奨学金支給対象から外れたことを知らされ、意気消沈する中、そのナイナイが、肺癌で、余命僅かと診断されたという事実が電話で伝えられる・・。
息子二人を含めた親族で考えた事は・・、従兄ハオハオとアイコ(日本人らしい・・)との結婚式を口実に一族を中国に集める事であった。
だが、ビリーは“貴女は表情に出るから・・”と米国に残されるが、ナイナイが心配で中国に独りで帰国してしまう・・。
ーここからの、ビリーの米中の考え方に悩む姿(食欲がない)、ナイナイを気遣う姿をオークワフィナが絶妙に演じている・・。-
・ハオハオとアイコの結婚式の祝辞で、ナイナイの息子が母親での溢れんばかりの気持ちを吐露して、泣いてしまうシーン。
ー嘘を付くのは難しいよな・・。その相手が、母親ならば尚更であろう・・。-
・咳が止まらないというナイナイを病院で診察した医者のコメント
中国語では”軽い風邪ですよ・・”
英語で尋ねるビリーには英語で、”末期癌で・・・”
ー不謹慎であるが、笑えるシーン。又、米中の余命告知の考え方の違いが良く分かるシーンでもある。ー
・ナイナイの診断書をコピー機で”偽造”する家族の姿。
ー嘘を付くのは大変だなあ・・。-
・理由はどうあれ、中国、日本、米国で暮らしていた大家族が25年ぶりに集合し、交流し、ナイナイを想い、一つになっていく様。
ーナイナイは、矢張りゴッドマザーだなあ・・。-
<ナイナイの”何を成し遂げたかではなく、どう生きたかが大切”と言う言葉と、一向に衰えぬ食欲と気力。
ビリーは逆にナイナイから生きる気力、気合を貰い、悩んでいた心を切り離すかのように気合を込めて”ハッ!!”と自ら活を入れるのである・・。
エンドロールで流れた”事実”にも、(この話は実話ベースである)ゴッドマザーは偉大なり!と感じった作品。>
Living well の権利は本人だけのものか、家族が共有できるものか
Chinese特有の明るさから起因するものか、(末期癌告知という)重いテーマをユーモアを交えたあたたかい空気で包んだ佳作。
細かい部分では違いを感じるところあるが、同じアジア人のカルチャーに共感するところも多い。
でも根本での彼らは中国人でもなく、アメリカ人でもなく(この親族での議論のシーンはとても良い場面だ)、ただただナイナイの家族なのだ。
「(末期癌など)深刻な病気のことは本人に伝えるべきではない」との親族の思いは、以前の日本でも当たり前の時代もあったが、最近では本人に告知するケースも多いと思う。
自分も学生の頃、父親の最後の告知を出来なかったことを本当に良かったのか、今でも立ち止まって考えることがある。「彼は厳格な性格だが、心根は気弱だった」と母は今でも当時の決断は正しかったと信じている。
自分ならぜひ告知して欲しい。残された時間でやりたいことがあるはずだから。
たぶんこの議論に結論はなく、普遍的な方向性は存在しない。
だから最後まで家族や周りの人たちで、「本人にとって何がベストなのか」徹底して議論することが大事なことだと思う。それは決して文化の違いの問題ではない。
Awkwafinaの演技がとても自然で素敵だ。
日本を代表する演技派の安藤サクラの姿に重ねあわせたのは自分だけだろうか。
タイトルなし
祖母ナイナイが
余命幾ばくもない末期肺癌と告げられた。
ニューヨークで暮らす孫ビリー。
告知しないと決めた親族。
亡くなる前にと従兄の結婚式を
中国・長春で行い親族で集まる。
ナイナイに会ったとき笑ったらよいのか
泣いたらよいのか迷い
嘘をつき続けるのは不誠実ではないか…
苦悩するビリー
.
ナイナイとビリー、祖母と孫。
余命半年と告げられた母と子(私)
…と違いはあるが
同じような境遇だった過去に
息苦しさを感じながら観始めました
.
*人の命は本人のものだけではない
*東洋と西洋の死の考え方の違い
"泣き女"を雇う…
同じアジアでも中国と日本との違い
映画を通して見えてきます。
泣き屋って本当にいるのね~ッ? 中国こぼれ話
あくまでも相手の利益・幸せに繋がる...つまり相手のことを思って、やんわりと嘘を肯定している言い回し...." 嘘も方便 " を題材に、それを通じて中国のしきたりや風習・慣習をサラッと表現しているアットホームなドラマ...しかしそこに疑問を持つビリーを中心にお話が進む過度にコメディ色を無理に出さない良い塩梅の映画...
Isn't it wrong to lie?
I mean, if it' for good, it's not really a lie.
I mean, it's still a lie.
It's a good lie.
親族が英語が分からないと思ってアメリカに留学経験のあるハンサムな若き担当医師に英語で押し問答のような展開に...留学したからって中国人は中国人...そこは中国にいる中国人は実にコンサバな回答をしている。この映画、見ている側つまり中国が舞台で中国人を描いているのはもちろん、ビリーのように幼くして両親と共にアメリカに渡ったことで、彼女の両親はまだ中国式の常識をわきまえて行動できるが、ビリーのように外見は中国人でも中身とくればアメリカ人の気質になってしまっていて中国人からすればただの異邦人としてしか映らないギャップ感をコミカルにビリーという女性に投影して外国人にもシナリオを分かり易く飲み込みやすくしている。
Chinese people have saying, when people get cancer they die.
It's not cancer that kills them, it's the fear.
この映画のルル・ワン監督。始めオークワフィナをモチーフにしたような映画作りが成されていると思っていたけど、ようように考えてみると彼女のバイオなんかを拝見すると何故か主人公のビリーとどこか似通った経歴であり、最初のオークワフィナをモデルにした意見ではなくむしろルル・ワン監督自身の回想録的意味合いの方が納得いくものと見えてきた。それを裏付けるのが、2019年12月30日のエンタメサイト ” Deadline.com ” にもそのことは載っていた。
父親方の祖母の愛称のナイナイ。はっきり物事を言い、その割には人を傷つけない人に好かれるタイプで永遠に愛される女性。その一番に愛される女性が可愛がっているのが主人公のビリー。彼女もまたスカラーシップが不合格にもかかわらず両親の援助を拒み、自立心旺盛な女性。この二人模様を心優しく映像化した映画として万人から好まれるのは当たり前のことか...?
”お前は、おばあちゃんの前でもろに感情を見せるから連れていけない。”
”お前は、おばあちゃんの前でもろに感情を見せるから連れていけない。”
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