劇場公開日 2020年10月2日

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「なにしろナイナイがチャーミング。 親族を従わせる実力を持ち常に自信...」フェアウェル myshaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 なにしろナイナイがチャーミング。 親族を従わせる実力を持ち常に自信...

2025年9月12日
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なにしろナイナイがチャーミング。
親族を従わせる実力を持ち常に自信たっぷりで場を仕切る。
孫たちには甘く情愛深いが孫息子の嫁には「あの子はバカ」と厳しい。
ある日は「息子の体に障るから酒を飲ませちゃいけない」と嫁を咎め、別の日には「私は兄弟が一緒に飲んでるところを見たいのよ!」と止める嫁を退けて息子達がヨロヨロになるまで飲ませちゃう。
彼女の中では何の矛盾も無いのだろうなあ。威張りんぼの困ったおばあちゃん。

日本人の若嫁が意思を持たないお人形のように振る舞っているのは仕方がない事なのだけれど、ナイナイはそんな事は斟酌しない。
日本でははっきり意見表示をしない女性が好まれる上に嫁は中国語を話せない。強きグランマとその眷属の渦の中に落とされた今、彼女はひたすら笑顔を貼り付け頷き続ける以外方法を知らない。
でもあのか細い嫁が親族に揉まれグランド・ナイナイの薫陶を受け、40〜50年後に立派なナイナイになってたりしたらとても楽しいな?(晴れの舞台の上で新郎と日本の歌をデュエットした時、しょっちゅう歌詞がわからなくなって突っ掛かる夫に狼狽えもせず優しく教えながら楽しそうに歌い続けていた。実は芯が強いのではないかしら。(頑張れハオハオ!))

そして主人公ビリーが愛らしい。
30歳、目標に向かって努力し続ける自立心の強い女性…のようなのだけれど、大好きなナイナイの前に立つと小さい子供に戻ってしまう。
帰郷した中国を離れ彼女の闘いの場ニューヨークに戻れば、奨励金の選に漏れたという厳しい現実が待っている。でもナイナイの「あなたは強い精神力があるから必ず成功する」との言葉にも力を得て、きっと彼女は進み続けるのだろうなと嬉しく見終わった。

(そしてラストで大笑い。やられた…、いやうんうんナイナイだからね、そりゃあね!)

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mysha
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