「おそうじオバチャンと不倫妻は教会で何してた?」オフィサー・アンド・スパイ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
おそうじオバチャンと不倫妻は教会で何してた?
1895年のフランスの話。
ドレフュス事件。
ドイツ大使館のおそうじオバチャンがゴミ箱から拾ってくる手紙を継ぎ合わせての諜報活動。タイプライターもなかったんですねぇ。
ピカール中佐はものすごいエリートだったらしい。諜報室長になって、筆跡から真犯人を見つけて、黙っていられない性格だったのか?昔の野蛮な軍隊組織のなかでちょっと考えられないくらい、正義を全うしようとする。
これに呼応するジャーナリズムも一度は敗訴するも食い下がる。フランスの自由、人権の精神はさすがだ。三権分立ちゃんとしている。戦争は苦手でも不倫は得意。フランスばんざーい。
エマニュエル・セニエはロマン・ポランスキー監督の3人目の奥さん。齢90近いこれまでにいろいろあった監督が主役の不倫相手に40歳下の自分の妻を起用したことに、映画製作の情熱というよりも、むしろ老人の歪曲されたエロを感じてしまったけど、それはそれで潔いかな。
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