「21世紀の日本に生きている幸せをかみしめました。」異端の鳥 のりたまさんの映画レビュー(感想・評価)
21世紀の日本に生きている幸せをかみしめました。
100年くらい前の世界は、今よりももっと強者が弱者を虐げるのが当たり前だったんですね。
いやもう、淡々と様々な種類の暴力を見せられて…主人公と一緒に自分の中が侵食されるような嫌な気分を味わいました。
同時にとても惹きつけられて、最後まで主人公の行く末を見守りました。
この100年で随分人類は進化したように感じますが、21世紀の今でも。
中東で。南アジアで。アフリカで。中国で。
アメリカでも。そして、日本でも。
主人公のように虐げられて、黙って耐えている人はいます。
どうしたらいいのか答えは全然出なかったけれど、心の中にこの気持ち悪さを置いて、考え続けたいと思います。
上映中、退出する方が何人かいました。
「気分が悪くなったのかな?分かるわー」と思いましたが、しばらくして戻って来られたので、トイレかな?
私もこの長さの映画は久々で、姿勢を変えたり、足をくんだり、普段よりいごいごしましたが、やはりお尻は痛くなりました。
でも、飽きずにエンディングまで導かれて、十分な満足感がありました(^^)
帰り、そのままだとしんどくて、今週上映終了の「ギブン」を観ました。
「ギブン」は上映時間59分の作品ですが、どちらも観てよかったと思っています。
映画って、不思議なアートです。
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