劇場公開日 2019年11月29日

マリッジ・ストーリーのレビュー・感想・評価

全124件中、101~120件目を表示

3.5自己実現よりも優先する愛情

2019年12月13日
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鑑賞方法:映画館

主演の二人の演技がすごく良かった。言葉で表現できない複雑な愛する感情がバシバシ伝わってきました。結婚っていいなと思いました。

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zita

3.5男と女

2019年12月13日
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鑑賞方法:VOD

今や日本の離婚率は35%にも上ると言う。世界を見渡せば、それよりも離婚率が高いと言われるアメリカ。まぁ人口が多い分、当然そうなりますわな。
しかしながら結婚する時は永遠の愛を誓い合い、離婚なんぞ頭の片隅にもないであろう夫婦が如何にして離婚に及ぶのか。そういった内容の映画ではないですが、中々、映画としては興味深い内容である事は確かです。子供の有無の影響も相当なものでしょう。一般論として。
で、この映画は主演2人の演技力が冴えわたる佳作と言えるでしょう。実力派2人を揃えたキャスティングは映画をグッと締めてます。結婚ホヤホヤの夫婦には向かない映画ですが、ややマンネリ化した夫婦には、お薦めの映画となってます。これを見て愛を再確認してみてはいかがでしょうか。

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オクやん

4.0夫婦の在り方

2019年12月12日
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2人の熱演が素晴らしい作品。口喧嘩のシーンは観ているこちら側も力が入ります。お互い思いやりがあるけれど、これだけ自己主張するなら、うまくいかないのは仕方ないですね。だけどこんなに思った事をハッキリ言い合えるなんて素晴らしい。夫婦でなくとも大親友。アダムドライバーの瓶開ける顔はキュートすぎてもう一回見ました。

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サラ

4.0現代版クレイマークレイマー

2019年12月12日
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鑑賞方法:VOD

個人評価:4.2
夫婦の起承転結をとても繊細に、そして温かく描いた作品。その温かさはアダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンの純粋で、嘘を感じさせない素晴らしい演技が、かもし出したものだろう。
離婚をする際にお互いが弁護士をたてれば、これ以上お互いを傷つけ合わないかもしれない。しかし本当の離婚の理由や確信に迫るには、勝訴だけが目的の弁護士には辿りつけず、結局は夫婦だけの話し合い、ぶつかり合いのみが、別れの原因を明らかにする。そんな十人十色の夫婦の物語が詰まっている。
別れが訪れた夫婦間の気持ちが、とてもリアルに表現されている。

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カメ

4.5ネッフリ作品史上1番好きかも🎵

2019年12月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

ゴールデングローブ6部門ノミネートと聞き
ネッフリ観賞済みでしたがやはりスクリーンでと即!劇場へ!

アダム・ドライバー&スカーレット・ヨハンソンのノミネートは大納得!!
二人の見事な演技はやはりスクリーンで観て大正解でした!👏
これは賞レースが楽しみだぁ

リアルなアメリカ番「渡鬼」・・
夫婦を取り巻く登場人物が全て個性的で「脇力」にも圧倒されました!
普段は男女間のごたごたストーリーの場合
どちらかに感情移入しがちですが、この作品に関してはどちらもにも肩入れし応援している自分が居ました・・
だって!相手の長所をこんなにも見つけられるなんて・・感情をぶつけ合ってもどこかしらお互いを・・そして息子を思いやる気持ちが見えて
二人が愛おし過ぎて泣きそうになりましたよ~💦

エンドロールに流れる柔らかい曲同様の
ストーリーが二人の柔らかい未来に繋がって行って欲しいなぁ🍀

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ねもちゃん

2.0弁護士は、事件では犯人を弁護するが、離婚では善人を貶める。

2019年12月10日
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鑑賞方法:映画館

結婚物語、ではなく、離婚物語。アメリカらしい夫婦関係。
「離婚は死人が出ない死だ。」の言葉は痛烈だ。これを見ると、離婚がいかに修羅場なのかに嫌気がさす。弁護士の、当事者第一の戦略はいかに相手を打ち負かして多くの分与を勝ち取るか。そこに、離婚後の二人の幸せは斟酌しない。なんてドライだ。なんて身勝手だ。なんて嫌らしいんだ。もうその気持ちばかりが先だって、全然気分がよくない。離婚の結論を選んだとしてもこの先の良き将来をと考えていたチャーリーに比べ、すでに伏線をいくつも張っておいてわが身の願望をすべてごり押ししようとしたニコール(少なくとも僕には言動が一致しないように思えて不快だった)。嫌な気分しか残らなかった。ラスト、ほう、客にぶん投げるのか、ああ、離婚てめんどくせえ、が正直な感想。あ、これは自分が男だからなのか?
アダム・ドライバーはまた好きなったけど。

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栗太郎

4.0離婚経験者には耳が痛い… 2人の演技に圧倒される。

2019年12月10日
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これ、結婚に憧れてる人は観ない方がいいですね(笑)
きっと結婚が怖くなりますね〜💦

私は娘が2歳の時に離婚して親権も取れたので、この映画のように子供を巻き込まずに済んで本当に良かったと、まず思いました。
この夫婦のように、どちらも子供を愛して大切に思っている夫婦の子供は、パパもママもどちらも好きですから、板挟みになって見ていてかわいそうです。子供なりに気を遣ってどちらにもいい顔をしたり。健気です。
そして何よりも、子供は親に離婚して欲しくないのですから。

1つの男女が出会い、お互い好きになって結婚したのに、結婚相手って、考えたらすごい縁で結ばれてるはずなのに、いつからかすれ違い、うまくいかなくなる…
まだ途中でマズイと気づいてなんとか2人で努力して修正できればいいけど、たいていそのままどんどん関係悪化、一緒にいることが苦しくなっていってしまう… 特に忙し過ぎて余裕のない夫婦は、こうなりがち。

きっとどちらも不満が溜まるにつれて「なんで私ばかりが(俺ばかりが)こんな思いをしないといけないんだ。こんなに頑張ってるのに」って思うのでしょう。
すんごくわかります。

20年前、毎晩のように不毛な話し合いを繰り返し、泣いて泣いて、届にハンコ押してもらうまでちょうど1年かかりました。ストレスでげっそり痩せこけたこの一年のことはもう思い出したくもないくらい。
仕事と、娘の笑顔だけが救いでした。

もう離婚したくないから、結婚もしたくない
というのが本音です。
もし再婚するなら、とにかく、喧嘩せず穏やかに優しく過ごしたい。

この映画の2人はほんとに気が強くて負けず嫌いで、少し頑固。
才能溢れ、頭もよく、善人のいい人たちなのに。

人というのは常に変わっていくもの。
成長のペースも違うし、価値観も変わってくる。

しょせん他人と暮らす結婚生活は、やっぱり忍耐が必要。時には折れて相手に合わせることのできる大人の精神力が必要、努力はぜったいいる。
側から見たらなんとなく上手くいってるように見える夫婦でも、観察したり話聞いてみたら、やっぱり絶対努力してるし、譲ってる。

これが出来なかったんだから私は離婚して当然かも…

すみません、取り止めのないレヴューで。

でもとにかく、スカヨハとドライバーの演技は凄いですね。さすがですね。
個人的には、話し合いで感情を爆発させて、心にもないある酷い言葉を叫んでしまい、ハッと我に返って泣いてしまうドライバーのシーンに涙でました。
すごく気持ちわかりましたし、この人は本当は優しい人なのだと。でも、もう無理なんだとよくわかり、悲しかったです。名シーンだと思います。

しかしアメリカはなんでも弁護士たてるのね〜
効率的合理的でいいかもですが。
ケースによってはかえってややこしくなることもあるような気が。

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Mariko

4.0最後のシーン涙が止まらなかった

2019年12月8日
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どうやったって他人でしかない男女が、10年後、どうやっても他人に戻れない家族になってた。寂しい優しい愛の話

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ちさと

3.0夫婦の難しさ

2019年12月8日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

DVや不倫などといった明らかなトラブルがきっかけではなく、何かのすれ違いで愛がなくなり一緒に生活をするのが苦しくなる…夫婦といえども元は他人であり、片方だけがそういった状況になるのは残された側の気持ちを考えるととても切なくなる。

中盤からは息子のための親権争いが何のために争ってるのか分からなくなる。
夫婦のこういったら事情は実際起こり得る事であり、それがリアルに描かれていたのではないか。

アダムやスカヨハの演技が抜群に上手いこともあってか、個人的にはこれに近い経験がある為あまり楽しくは観ることが出来なかった。

楽しいとか考えさせられるというより、映画を通してこういったトラブルを経験ないものでも、経験したかのような感覚、痛みが共有できる作品ではないか。

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J24

4.0妥協しない関係を考えさせられる恋愛映画

2019年12月7日
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好きだからこそ、許せない、諦めたくない。
好きなんだから、いいじゃない。
単純な離婚劇に終わらせないところが、脚本と俳優の圧倒的パワーで余韻を残す仕上がりになってます。

離婚、しなくていいじゃん。
って声が、沸々と湧いてくるのだけれど、敢えて駄々っ子みたいに時間とお金をかけて、相手にわかってほしいことがあるんだな〜と。

人を好きになるって、ものすごいエネルギーがいるんだな〜としみじみ感じ入りました、はい。

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ミツバチば~や

3.5離婚した人が見たらどんな感想か聞きたい。

2019年12月7日
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評価がすごく高いけど自分は苦手な話だったかな。

ノア・バームバック監督の「イカとクジラ」や「マイヤーウィッツ家の人々 (改訂版)」のような家族や夫婦間の物語で、今作もヘヴィでぐったり疲れた。主張が強い人達が共に暮らすしんどさ。

アダム・ドライヴァーとスカーレット・ヨハンソンの演技は見所あった。しかし共感という感じではなく。たぶん自分が独り身で結婚経験がないことが原因かもしれない。
アメリカの離婚に関する争いは好きになれるところがない。そういう物語もあまり好きにはならないのですね。

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散歩男

3.5笑いどころ?で笑えない

2019年12月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

誤解を招く印象を払拭しようとナイフを使う場面から、徐々に血が滲み始めシャレにならない出血量、キッチンでの滑稽にも取れる応急処置、意識が朦朧となりながらも子供にはひた隠す場面。

少し「ナイスガイズ!」でのR・ゴズリングが、割れた窓ガラスで腕を切り救急車で運ばれるシーンを思い出したりもしたが。

劇場内は笑いが起きていたけれど、、、、!???

彼の置かれている状況を知っているし、助けてくれる他人や家族も居なければ、子供に弱った自分を見せない父親としての姿。

物凄く不憫で孤独を感じ、そんな寂しい姿に笑うことは出来ずに寧ろ涙が溢れてしまった。

弁護士役のローラ・ダーンもそうだけれど、女性は強い!そして怖い!?対する男には、哀愁だけが残る。

まぁ、所詮は男性側としての意見でしかないが。

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万年 東一

4.0愛もグレー

2019年12月5日
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鑑賞方法:映画館

離婚=絶対悪ということではないと感じた。良くはないが人間の営みのひとつなのだから、そこで何を成すかという事が大切。ささいな描写がリアルで、心情表現のうまさを感じた。

最後が傷つけあうだけではない結末で良かった。

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ドラゴンミズホ

4.5脚本と俳優の力

2019年12月5日
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鑑賞方法:映画館

基本的には、とっても魅力のある男女が、相手の引力に惹かれ会いつつ、やがてそれゆえに抜け出せない泥沼に陥るという、真正面から離婚の過程を描いた映画。
子供の養育も絡むから、重くないはずがない。
しかし、見終わった後、モヤモヤした感情が残らない。

ユーモアがあって、男女それぞれの人間的魅力と弱さをきちんと描けている脚本がとてもいい。
弁護士が介在するエゲツない紛争の生々しさも興味深い。

よくできた脚本を演じて、ドラマの世界に引き込む役者も粒揃いだ。脇役一人ひとりもしっかりキャラクターを持ちながら、主役級の演技を邪魔しない。

困った。褒めすぎだぞ。

ミニシアターだったけど、途中で席を立つ人が二人いた。
もしかしたら、自分の経験が甦って辛かったのかもしれない。

日本でこうした成熟した大人の映画が作れないのは何故だろう。

私自身は、ドラマに没入できないところが僅かにあったので、0.5マイナスした。
脚本や演技を学ぶ教材になりそう。

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chaz

5.0「矛盾してるけれどずっと愛するだろう」

2019年12月4日
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鑑賞方法:映画館

「矛盾してるけれどずっと愛するだろう」

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koyas

3.5痛い!!バツイチ経験者には切ない!!

2019年12月4日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

離婚する男女の子供の親権を巡り右往左往するお話。

アベンジャーズのブラックウイドウ役スカーレットと

スターウオーズのカイロレン役のアダム。
ちょっと普通の人間を演じるイメージが薄い二人ですが
そもそも、ちゃんした演技が達者だからこそ

ファンタジー作品を人間ドラマに仕上げることが出来てる訳で、

実力者の二人が演じる作品が
Netflixの独占配信でありながら映画館で観られて感謝!!

Netflixが頑張ってることは素晴らしいと思うのだけど

私みたいな気の散りやすい人間は
映画館の閉鎖空間でこそ、
作品の良さを集中して
堪能できるので
自宅だと、やっぱり理解度が違うのよね〜


で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

ずるいのは(よく出来た脚本という意味)
最初はお互いに相手のどんなところが好きかを

箇条書きにさせるところ。

「人の話を良く聞く」「家事や育児に積極的」とか
良い所も分かってはいるのだけど

「負けず嫌い」「信念を曲げない」など

知り合った頃は美点だったものが年月を経たあとには、
離婚原因になったりする。痛いほど良く解る。

そして離婚訴訟をしている真っ最中の相手だけど

十数年間も一緒に家族として暮らした相手だからこそ
「髪が伸びてボサボサしてる」とか
「靴紐がほどけて危ない」とか
そんな些細なことに気がついて、つい直してしまう。
それはそれで、悲しいやら切ないやら〜〜

日本もアメリカも離婚が多い時代。
だからこそ、こう言う映画が共感を得るでしょう。
私もバツイチ。
正直別れた相手が何かしら不幸になっていたら

寝覚めが悪いな〜と今でも思ってます。

大掛かりな映画では無いけど、
今の時代には必要な作品なのだと思います。

@お勧めの鑑賞方法は?
Netflixで観られますが、やっぱ映画館の方が理解度が高いな〜。

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星のナターシャ

4.0本音でぶつかり合う飾らない人間模様に圧倒され、切実な思い胸迫る

2019年12月3日
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鑑賞方法:映画館

円満だった結婚生活がギクシャクしていく2人の、今まで溜め込んでいた感情を一気に吐き出すかのような激しい言い争いに圧倒された
2人を取り巻く周囲との飾らない本音で向き合う関係に、親近感が湧いてくる
マフィア映画の金字塔『グッドフェローズ』で主人公を演じたレイ・リオッタが、本作でも凄みある役で存在感を発揮している

離婚問題に直面し感情的で鬼気迫る難しい役を演じたアダム・ドライヴァーとスカーレット・ヨハンソンが、怒りをぶつけ合いながら切実な思いを綴った胸迫る本作は、今後の賞レースにどうノミネートされるかが楽しみだ

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Noriko

5.0【ある夫婦の”関係性”の変遷を、コミカル要素とシニカル要素を絶妙に絡めながら描くヒューマン”夫婦”ドラマ。】

2019年12月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

 冒頭、ニコール(スカーレット・ヨハンソン)とチャーリー(アダム・ドライバー)の夫婦がお互いの長所をモノローグで語りながらその数々のシーンが映し出される。

 例えば、ニコールは夫の事を
 ・映画を観ると涙を流す
 ・家事全般が得意
  なので、料理、繕いモノもし、アイロンも自分でかける
 ・私が怒っても、感情的にならず対処してくれるので、有難い。
 ・滅多に自分の信念を曲げない
 ・負けず嫌い

  といった感じで、語る。
 (この、二人の相手の長所を述べるモノローグとその場面を見るだけで、二人が善良な人間だという事を仄めかしている・・。)

 が、次の場面では仲裁人の男性の前で不愉快な顔で椅子に座る二人。
ニコールは仲裁人からの”お互いの長所を語り合って・・”という言葉にも不愉快そうに”嫌だ、二人でシャブリあってな!”と捨て台詞を吐き、立ち去る・・。

 前半は、二人の関係性が、チャーリーの浮気やニコールの映画女優としての人気に陰りが出始め、逆にチャーリーの演劇作家としての実力が認められてきたパワーバランスの変化もあり、徐々にギクシャクしてきた背景が随所で描かれる。

 当初、二人は協議離婚を考えていたが、ニコールがノーラ(ローラ・ダーン:実に上手い・・。)という遣り手の弁護士を雇ってから、二人だけの問題が息子ヘンリーを始め、周囲を巻き込んだものになっていく・・。

 現代訴訟社会への皮肉もしっかり盛り込みながら、物語は進む。
(ノーラと対抗すべくチャーリーが比較的温和な弁護士(アラン・アルダ)から攻撃的な弁護士(レイ・リオッタ)に変える場面や、
 ノーラの自らの弁護士の価値を高めるために、有利な結果を少しでも残そうとする姿勢(親権の割合に拘る場面)など)

 <今作の印象的な場面>
 ・近年、ハリウッド大作への出演が続くアダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンの、数々の長台詞も含めた迫真の演技がアップで長時間観れるところである。
 矢張り二人は素晴らしい役者である事を再認識した。

 最初は感情を抑制しているが、徐々に能弁になり、感情の昂ぶりを爆発させるアダム・ドライバーは滅多に観れないし、更に歌まで歌ってくれる。(良い声である・・)。

 又、スカーレット・ヨハンソンの複雑な感情を吐露する場面での台詞回しや感情の機微を多彩に変化させて魅せる表情など、”うわあ、矢張り、こんなに素敵な女優さんだったのだ”とちょっと驚く。

 ・深刻なテーマでありながら、ニコールの母、姉をコミカルなキャラクターとして登場させることで、内容に笑いを盛り込んで居るところも良い。

 ・又、離婚訴訟中であるにもかかわらず、昼食のメニューを渡されて決めきれないチャーリーのメニュー(ドレッシング内容まで指定:夫の嗜好をしっかり把握しているのだ)をサッと決めるニコールの自然な姿。

 ・今作の私が思う白眉のシーンは
 チャーリーが冒頭用意した妻ニコールの長所を綴った文を、息子ヘンリーがたどたどしく読むのを手伝ううちに一人で読み始め、”ある文章:彼と会って2秒で・・・”を読んだ際に涙で声が詰まる姿と、それを扉の向こうから聞いていたニコールのフォーカスされない姿だろう。
 (彼女の表情をどう見るかは観る側に委ねられる・・。)

 この場面で涙を抑えるのはかなり難しい。

 又、冒頭のモノローグ場面をそのように繋いだか!と思った、ノア・バームバック監督が自ら書き下ろした脚本の熟練の技にも舌を巻く。

 <ニコール(スカーレット・ヨハンソン)とチャーリー(アダム・ドライバー)の夫婦が協議離婚をして、チャーリーが望んだ”友達”の関係に戻るのか、夫婦関係が修復されるのかまでは描かれていない。
 が、ニコールのチャーリーに対するラストのシーン:息子を抱いて歩き出そうとするチャーリーの足元に屈んで、慣れた手付きで靴紐を結ぶシーンなどを観ていると、二人の関係性が良い方向に少しづつでも修復できればなあ、と願ってしまった。
 実に、心に沁み入る作品である。>

<深く愛し合って夫婦になった男女が別れるのは、相当難しいことなのだと(離婚率が高まる現代社会ではあるが)、私は思いたい。>

<2019年12月3日 劇場にて鑑賞>

<2020年2月16日 勤務先の近くの歴史あるミニシアターで再鑑賞:1部、レビュー追記>

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NOBU

5.0もう一度たどり着いた場所。

2019年12月3日
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鑑賞方法:映画館

ノア・バームバック×スカーレット・ヨハンソン×アダム・ドライバー「マリッジ・ストーリー」傑作、素晴らしい。その場所にあった大切なものは無くなってしまったが、悪戦苦闘してその場所にもう一度たどりつき、その大切なものは少しも間違っていなかったと抱きしめる物語。

そして、あのシーン。「レッツダンスのボウイかよ!」と心の中でつっ込んだスピードは世界最速だった自信があります。

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ピンボール

3.5結婚って何なんだ?

2019年12月3日
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恋愛の賞味期限はもって3年と化学的に証明されている。
恋愛期のドキドキや新鮮味は段々とうすれてくるもの。
結婚とは生活そのものであって、家族である。どのくらい相手を思いやれるかが長続きのコツで、
頭では分かっていても上手くいかない。
だからこんなにも離婚が多い。

それにしても離婚がこんなに大変ということをこの映画で再認識できた。こんな面倒くさいなら初めから結婚なんてしなければいいのにと思ってしまう。というか婚姻制度自体に疑問を抱く私はおかしいのかしら?

双方の弁護士が入ることにより、主人公夫婦の関係がさらに
悪化しお互い拗れていき、二人が罵り言い合いになるシーンが特に印象的だった。
主人公二人の演技力が素晴らしい。

最後の手紙を読むシーン
泣けます。

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マキ