マリッジ・ストーリーのレビュー・感想・評価
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わかる気がする
本当のところはお互い想い合ってる部分はあるだろうに、弁護士が入って親権を争うからあれだけ揉める事になるのでしょうか
2人だけの話し合いで親権も両方だったらスムーズに離婚できてたような
ニコールのように仕事をしながら育児のほとんどを担う妻が本心を夫に言わず、その妻の気持ちに鈍感な夫も多いように感じます
もちろん夫の気持ちに鈍感な妻も多いはず
「今日はパパの所」、「今日はママの所」じゃなくて、両親と一緒にいるのが子供の望む事だから途中で何とか修復できたら良かったのに
2人の言葉のバトルシーンは切なすぎたけど、あのラストは2人の未来に期待ができそうな予感が持てて良かったです
やーよかった
拍手。
スカーレットヨハンソンとアダムドライバーの演技には圧巻
ストーリーを追いながらも、
2人の演技にも注目したくなる。
まあ話してる内容は喧嘩の内容だったりするから
そっこまでストーリーとして重要な内容ではないから大丈夫なんだけど
離婚というものが
どうして人を疲労困憊させるのかを
第三者の目から見ることで、わかりやすかった。
裁判で勝つために、
親権を獲得するために、
そもそもそこまででもなかった相手に対する不満や
気になる点を
必要以上に大袈裟に、"相手の悪い点"として主張するから
余計 喧嘩が悪化する一方なのだ。
そして何より、
相手はそう思っていたのか、と傷つく。
そこには盛って主張しているから誤解も含まれているが、
それは少し誤解だ、と弁解もできない。
裁判に負けてしまうから。
お金もかかるし、傷つくし、
こんなはずじゃなかったのにと
ことが悪化していくさまを、
側から冷静に見れた気がする。
2人の喧嘩シーンは圧巻
シンプルに見たら、ほんとにリアルな夫婦の言い合いなんだけど、
これ、セリフなんだよな、と改めて思うと
間合いとか、テンポ感とかすごい。
頭で考えて、計算して、やってることではないんだろうな、
と思う
そして2人ともかっこいい
すがすがしいテンポでセリフを言う
言い切る
気持ちいい。かっこいい
そして喧嘩した時になる感情のアップダウン
怒りの頂点と、泣き。
スカヨハもアダムドライバーも、
その動きが凄い。
終盤の、
スカヨハが元々書いていた彼の良いところの紙を読むシーン
読んでいって、だんだん感情が紐ほどけていく
ゆっくりと感情が変化していく感じ
"出会った瞬間 2秒で恋をした"
からの、涙を堪えて うっ、となる感じ
あそこは、私も少し泣いてしまった
"矛盾してるけど、これからも私は彼を愛しているだろう"
そういうことなんだろな、
それですべて、包み込まれたというか。
私はこういう、
日常的に起こる人間関係のできごとで
人の感情がどういう風に動くかのストーリー、
映画、ドラマが好きだ
病気なわけでもなく
特別かわいそうなわけでもなく
お涙頂戴映画じゃないのに泣ける映画を見た時に
すっげー得した感というか、
すげんじゃね、となるというか
ズルせずに実力で感動させられた感がすごい。
観れてよかった〜〜〜
残るのは憎しみなのか愛なのか
作り話だからと美化するような要素はない
いろんな夫婦の形があって、いろんな離婚の理由があって、いろんな離婚への道があって、きっとこんな夫婦もいるだろう
後半、ふたりがサシでぶつかり合うところがあるのだけれど、アダムドライバーの、役柄さながらに、今まで実は押し殺していたかのような感情が、徐々に吐き出され高まり、最後に一気に噴出される演技がとにかく素晴らしい
妻であるスカーレットヨハンソンすら、ハッとさせられ、アダムドライバー自身もそのことで我に返るその瞬間、観ているこちらも凍り付く
とにかく悪意のぶつけ合い、みたいな状況に正直疲れるけれど、不思議とラストシーンに向かって、心が穏やかになっていき、そこには元夫婦の穏やかさが残った
2020年1本目「愛は薄まるが消えない」
Netflixでマリッジストーリーを見た。良い映画だった。離婚を決めたことで、相手を思いやることができるようになれるコトもある。そんな物語。離婚を決めると家族だからこそ傷つける言葉は強くなる、思いやる言葉は軽くなる。でも愛は薄まるが消えはしない。
切ない愛の物語
時が静かに平坦にあっという間に流れてしまう─。セレブの夫婦間闘争で、自分のような凡人には全く無縁のようにも感じてしまうけれど、相手を思う気持ちや反発してしまう感情など共感できる部分が非常に多くて、時に笑い時に涙する、なんとも切ない愛の物語だった。
こうした地味な(といったら失礼だけど)秀作は意外と多く存在するし、この映画での感動は他の作品で補えてしまうような気さえしたけれど、ランディー・ニューマンの優しい調べとともに静かにエンドロールが流れ出すと、ああいい映画だったなー、としみじみ何かをかみしめた。
この作品の何ともいえないアメリカ臭さが嫌なんだけど、それが故の感動もまた否定することはできない。
超メジャーなエンタメ作品で活躍した二人が、一転して超現実的な物静かな映画の主演を見事に演じきっているところも、間違いなく見所の一つ。
憎しみと愛は紙一重
よくある夫婦の物語だ。喧嘩からもう一度やり直すパターンではない。でも自然な流れで落ち着く所に落ち着く。結婚ってほんとに不思議な制度だ。
そして彼らは自分の仕事、がとても大切、アイディンティなのだろう、そして子供はその合間で振り回され、それでも愛してると奪い合う。そこは譲らない。
客観的に観ると、自分勝手。すれ違い始めるともう後戻りできない。
アダムドライバーっていつの間にこんな所迄登ってきたのか、パターソンの印象が強く、普通を演じさせたらこれ程存在感を出せる役者もいないだろう。
まだ愛し合っている二人?
スカーレットヨハンソンのファンではなかったけど、違う映画も観てみたいと思いました。見事な長台詞と感情の表現のうまさ! LUXの輝く髪の上品なイメージを一掃してくれました!
離婚に向かう夫婦の話で、泥沼になりかけるのですが、合間合間にお互いまだ愛してる感が見え隠れし、結局は離婚するんだろうか…と余韻を残しつつ迎えるラストも、中途半端でよかったです。
最後の歌に打たれた。
チャーリーが最後にバーで歌う歌詞にこの映画の中身が出ていたと思いました。
「生きている」を感じないのは辛いです。
弁護士は仕事になると相手を叩きのめす事を促すので、本人達の辛さが滲み出てました。
人間も所詮動物だから、自己的、利己的なのは致し方ない
離婚劇は個人的に好きではないが、評価が高かったので観に行ってきました。
人間はほんの少しだけ、相手に歩み寄ることが出来れば変えられることが多いと思うし、そのほんの少しがどの程度なのか人にもよるし、難しい問題だと感じました。
ネットフリックスの作品なので家でも観ることは出来たと思いますが、こういう後味の悪いリアルな話は個人的に避ける傾向があり、途中で観るのを止めてしまう恐れがあるので映画館で観られて良かった。
是枝作品の様!
巧みな構成に感動しました「イカとクジラ」の監督なんですね納得です!
こう言った叙情的な表現が、今のアメリカ映画で観れるとはビックリ!まるで是枝作品の様な細やかな世界観。
アダム・ドライバーの演技は定評ありますが、スカーレット・ヨハンソンは最近ヒーローアクション物が多いので、デビュー当初の演技力をすっかり忘れていましたが、長回しの熱演に改めて凄い役者さんだなと感激しました。
こう言った作品が多くのアメリカ人に伝われば、ハリウッド映画も生き返ると思える、素晴らしい作品。
Netflixで鑑賞してしまいましたが、劇場上映していたのですね… 劇場で観たかった!
こんなはずじゃなかった
こんなはずじゃなかった夫婦の、こんなはずじゃなかった離婚協議のものがたり…
ごく穏やかに別れるはずだったのに、弁護士を立てたばかりに自分でも気付いていなかった本音が引き出され、思ってもいなかったことを口走る。
考えてもいなかったことを言ってしまった後のアダム・ドライバーの慟哭、穏やかなやりとりに別れを実感して思わず流れてしまうスカーレット・ヨハンソンの泪、素晴らしい演技でした。
ネトフリ視聴で済ませるには勿体ない。
他人と生きていくという事
まず、タイトルが秀逸。離婚を決意した夫婦が、カウンセラーの勧めで、互いの長所をリスト化していくシーンから物語が始まる。タイトルからぼんやり思い描いていた『結婚』から、一足飛びに『離婚』に吹っ飛ばされて「えっ!?」と驚かされるが、物語が進んでいく内に合点がいく。離婚に至った2人の気持ちのすれ違いや、エゴのぶつかり合い、単純に割り切れない感情を見せる事で、『結婚』というものの形を掘り下げていく。
人間の心理の描き方がとてもリアル。妻として母親としての役柄のみを求められた女が、一人の自立した人間としての価値や評価を欲する思い。女の感情や感覚面を理解せず、理論と合理性で相対して、それが受け入れられない事に困惑する男の図。間に他人を挟んだ途端、誇張や疑念で事態が想定外に泥沼化していく構図。コントロール出来ずに相手に振り下ろした悪意が、自分をも傷付けて苦しむ辛さ。あるある、解る…、と頷けるものばかり。
それだけに、ああ、それは言ってはいけない一言、踏んではならない地雷、ほんのちょっと譲歩ができたなら…とヤキモキしてしまったが、その理性が働かない程近いのが家族という関係。あまりに苦しさを覚えるのならば、少し離れて距離感を図り直すのも、ひとつの方法なのだろう。
終盤に挟まれる、『Being Alive』の歌詞が奥深い。
誰かが私を求め過ぎ、深く傷付け、椅子を奪い、眠りを妨げる。しかし時に支えもする。孤独は孤独でしかなく、生きているとは言えない。
まさにそれが、『結婚』に限らず、他者の中で生きていくという事だ。
それに疲れ果て、諦め、救われて、誰かの手を取り、振り払い、また求めながら、とぼとぼ歩いていくしかない。
夫婦の立場や思いを対比対立させる方法や、裁判シーンの応酬、冒頭の誉め合いや喧嘩の台詞のやり取りなど、脚本や構成に、とても芝居っぽい印象を受けた。
エピソードやビジュアルをもう少しシェイプアップして、舞台という、余白多めの表現手段を選んでも、違う消化の仕方ができていいのではと思った。
現実的でリアルな台詞に思わず聞き入ってしまう。小さな綻びとその局面...
現実的でリアルな台詞に思わず聞き入ってしまう。小さな綻びとその局面での決断の積み重ねが人生を左右する事になる。私にはほろ苦い結末だった。
壁を叩くアダムと慰めるスカーレット
自分を殺さぬ結婚などない訳で、自分の生き方において譲れない所を侵食されると破綻するという描き方は興味深いもの。冒頭の弁護士に対するスカーレットの独白は、ひと昔前であれば自分本位な結婚観。しかし、結婚は両者の合意で成り立つところ。自分本位で良い。イクメンであるかは関係ない。ローラダーンとレイリオッタのやり取りと対照的なアダムとスカーレットの言い争いに集約される。凄まじい演技のぶつかり合い。夫婦喧嘩に出会したような気まずさはいたたまれない。
アダムドライバーの歌唱は驚いたが、実に味わい深いもの。それでも結婚を生きるうえで受け容れるものと肯定的に歌い上げる。
残る問題は、意思を主張しえない子供の権利。子供の主張は考慮されないとばっさり。専門官は2人をどう見たのか。第三者に答えを求めるのは困難な話。社会としての納め方に答えが見あたらない。
サマンサvsパターソン 二大怪獣泥沼大戦争(違います)
MCUの大部分とSW78観てないので、こんな変な感じに。
主役二人は基本的にはシリアス進行。あの言わなくてもいいことまで盛り盛りに盛って互いに罵倒する喧嘩シーンはこちらも辛くなる。だが、一方弁護士や家族など脇役陣はシニカルからおとぼけまで取り揃えたお笑い路線。ぽっちゃり妻姉と裁判所の調査員がツボでした。
夫婦って大変…だけども乗り越えた後に得るものを信じたい。少なくとも鑑賞直後はそんな気にさせてくれる。
スカさん、やっぱりうま〜い。アダムさん歌もうま〜い。
せつない
最初は好き合って、いいところをいっぱいみつけられていたのに。
日々に潜むすれ違いが積もって、断絶してしまう切なさ。
でもそれでもやはり、完全な他人ではなく、子供もいるからか、お互い特別というか特殊な関係ではある。
ほろ苦いお話。
ロイヤー・ロイヤー
アカデミー作品賞の有力候補として『ジョーカー』の対抗馬にもあげられている本作だが、離婚訴訟を扱った秀作『クレイマー、クレイマー』のリメイク的内容にとどまっており、前評判倒れといった感じの1本だ。ウェス・アンダーソン作品の脚本も何本か書いているバームバック、実は初監督作品となる『イカとクジラ』も観ているのだが、ウェス作品同様自分が苦手とする部類の作り手である。自身の離婚経験を反映させたという本作は、おそらくハリウッドでの映画化を断られやむなくNetflix配信となったのだろうが、そのプロデューサーの目に狂いはなかったという証拠だろう。
新鋭舞台監督として世間に注目され出したチャールズ(アダム・ドライバー)と元ハリウッド女優で現在はチャールズが主宰する前衛劇団の看板女優ニコール(スカーレット・ヨハンソン)の夫婦には、一人息子ヘンリーがいる。長期間にわたる家庭内別居に嫌気がさし、たった1度だけチャールズが浮気したことが原因で離婚を決意するニコール。当初は穏便な協議離婚を考えていた2人だが、やり手弁護士の口車にのせられて一人息子ヘンリーの養育権をめぐる泥沼の離婚訴訟へと発展してしまうのだが…
稼ぎがあり、家事もこなす子煩悩なイクメン夫チャールズのどこがそんなに不満なのか、男の自分にはよくわからんが、要するにハリウッド女優だった頃の栄光が忘れられず、結婚当初は自分より地位の低かった夫にいつの間にか夫婦のポジションを逆転されたニコールのジェラシーが、この映画に描かれている離婚の根底にあるのではないか。女優の奥様との離婚経験があるバウムバック監督ならではのリアリティは感じるのだが、男の私からしてみれば、スカヨハのわがままに付き合わされ全てを失いかけたアダムが不憫でならないのである。
しかもこの離婚で一番の被害を被るヘンリー少年の気持ちがほとんど描けていないという事実が映画としては致命的な気がするのだ。メリル・ストリープ演じる奥さんが突然の家出、仕事人間のダスティン・ホフマンが家事に育児に悪戦苦闘しながら子供との絆を深めていくシナリオになんとも言えないカタルシスを感じるクレイマー2に比べると、両親のエゴだけが大人目線でクローズアップされた本作の演出は、○○賞には輝いたのかもしれないがやはり一般受けは難しいのではないだろうか。
ミュージカルの代名詞ブロードウェイを抱えるNYと、映画の都ハリウッドがあるLAを対比させた演出は、『イヴの総て』と『サンセット大通』の対決を思い出させるが、両親の離婚にしらけっぱなしのヘンリー少年にしてみればどうでもいいこと。「母親は聖母マリアと同等の品格を求められる」とはいいながらボディコンスーツに身をかためるローラ・ダーンと「(離婚訴訟における弁護士の仕事は)善人を貶めること」と言いはなつレイ・リオッタによる弁護士同志のえげつない応酬が最も盛り上がっていただけに、クレイマー2を真似たラストの和解シーンなどこの映画にはそもそも不要だったのかもしれない。
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