劇場公開日 2019年9月28日

「狂騒する理由がない」春画と日本人 さんにん@㌦㌦さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0狂騒する理由がない

2020年2月1日
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鑑賞方法:映画館

単純

春画が芸術か猥褻かは、制作された江戸時代の大衆、そして制作者本人がどう思っていたか次第では。文献みないとわかりませんが、少なくとも現代の名工の腕をもってしても繊細な描写を再現できないとすれば、そこまでの技術を要してまで猥褻物を作ろうとはしないだろうから、当時は芸術の域だったのでは。
実際映画を見ても卑猥とは感じず、むしろ表現の自由を謳歌しているようにしか思えなかった。
それに春画が卑猥なら地方にある秘宝館や性器を象った祭は何ということになるが、今回の展示会を含めこれらを特別視して大勢の人が集まるのは、芸術や猥褻という次元ではなく、単に人間の持つ性に対する好奇心が一番の要因なのでは。

さんにん@㌦㌦