トップガン マーヴェリックのレビュー・感想・評価
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綺麗に繋がった続編
ハリウッド映画の続編は、前作とは別路線かつご都合主義のストーリーで展開されることが多いです。しかし、今作はそのような部分はなく、前作からの流れを大事にした人間ドラマになっていました。
綺麗に繋がった物語に感動しただけでなく、女性パイロットも登場するなど、時代の変化を感じさせる部分もいくつかありました。
今作でもトムクルーズがマーヴェリックを演じており、訓練生から教官になったことで上の立場として若者を指導する苦労も伝わってきました。
特に、グースの息子ルースターのエピソードが良かったです。当初は父の死がきっかけでマーヴェリックを恨んでいましたが、ミッションを通して彼と和解していく姿から大きく成長していて素晴らしかったです。
前作との関連性が多いため予習した方が楽しめますが、知らない人に向けた説明も多いため、単体でも安心して観ることができます。
コロナで2年以上延期になりましたが、トムクルーズの希望で配信を行わずに劇場公開して正解だったなと思いました。映画館で最高の体験ができてよかったです!
ちなみに、今回は4DXで見ました。激しく揺れる座席と周りから吹く風で、本当に戦闘機に乗っているような気持ちになりました。他にも、水や熱風などの特殊効果も沢山使われており、最後までアトラクション感覚で興奮しました。
So Much American
「So Much American」だなあと思った。アメリカのカッコよさと豪快さと無茶苦茶さと傲慢さが詰め込まれているというか、とにかくアメリカンだなあと。MA-1を着てノーヘルバイクで疾走するとか、いい年してベッドのある2階の部屋から逃げ出して、あっさり子どもに見つかるとか、バーでの賭けとか、半裸の男たちのビーチバレーとか、空中戦の豪快さも、先制攻撃で相手の基地を破壊してしまうこととか、とにかくやることなすことアメリカ人っぽい。まあ、アメリカ人なんだから当然と言えば当然だけど、我々の思うアメリカ人のカッコよさと豪快さみたいなものがすごくわかりやすく体現されているというか、かつて憧れだったアメリカ文化ってこんなだったなという懐かしさがある。これが本当に今のアメリカの現実を反映しているかというと、していない気がするけど、昔かっこよかったアメリカを今も体現できるのは、トム・クルーズただ一人なのかもしれない。
Satisfies the Expecations of What a Hollywood Blockbuster Should Be
Maverick is the major tentpole film that moviegoers worldwide are due. It has its own unique universe without the comic book heroes. Like the original film, it has a simplified plot set in a complex world. The only story necessary is the mission and the comrades that undertake it; no need for geopolitical issues that are surely buzzing off-screen. The aircraft sequences are a real-world thrill.
この完璧な続編を見届けることができた喜び
オープニングであの懐かしいテーマ曲の響きと空へ飛び立つエンジンの鼓動を感じたとき、私の心は思いきり80年代へと突き戻された。本作はいわゆるヒット作のリバイバル商法とは次元が違う。まるであらかじめ続編が生まれることを運命づけられていたかのように、ストーリー、登場人物、テーマ、時代の移り変わりなど、寸分の狂いなく織り成し、万感の思いを込めて観客のもとへ届けられる。故トニー・スコットへの追悼の想いをひしひしと感じる前作同様の海上テイクオフ映像を抜けると、今やドローン時代に孤軍奮闘する存在となったトムがふと「ライトスタッフ」の音速に挑む孤高のパイロットに重なって見えたりも。そして前作とは比較にならないくらい表現性を増したアクロバティックな空中戦、さらにはトムの映画でお馴染みの「父の不在」という裏テーマも分厚く胸を震わす。吹き付ける風圧を体全体に感じつつ、もはや完璧に等しい続編誕生を心から讃えたい。
公開初日・金曜/IMAX上映15時半の回が満席 終映後に拍手が沸き起こる
公開初日の金曜日、TOHOシネマズ日比谷のIMAX上映・15時半の回。
客層は若年層から、86年のオリジナル作品を知るご夫婦層まで満遍なく来場しており、綺麗に場内が埋まり満席に。
終映後に拍手が沸き起こったことはもちろんだが、帰路につく20代の男性2人の「お母さんから『トップガン』は何がなんでも劇場で観なさいって強く言われたけど、意味が分かった」って語り合っている姿が微笑ましくもあり、私は「お母さんグッジョブ!」と嬉しくなりました。
とにもかくにも素晴らしいのひと言。こういうの、皆が待っていたんだと思います。
トム・クルーズは年相応に皺が増えたが、それでもなお揺るぎないスターであることが画面いっぱいに伝わってくる。
マイルズ・テラー、グレン・パウエル、モニカ・バルバロら若手の活躍も素晴らしかったが、筆者の年代はやはり随所に出て来るバル・キルマー、アンソニー・エドワーズ、ジェニファー・コネリーの姿が嬉しくもある。
四の五の事細かく記述したいところですが、野暮なことはせず、もうとにかく劇場に行って観て来てください。珠玉の131分を味わうことが出来ます。
しっかりとおじさんを好演しているトム・クルーズがいい
36年ぶりにトップガンの教官として帰って来た伝説のパイロット、マーヴェリックが、かつて訓練中に命を落とした盟友、グースへの痛恨の思いを胸に、再び困難なミッションに身を投じていく。この本筋さえ確認しておけば、後は平衡感覚を嘲笑うかのようなフライトシーン、マーヴェリックと若きパイロットたちとの世代間交流、そして、怒涛のドッグファイトがもたらす高揚感が、36年という月日の流れをチャラにしてくれる。
特に、MTVムービーと揶揄されたオリジナル版を監督した、今は亡きトニー・スコットへのオマージュがあからさまな裸のビーチフットボールシーンや、逆光を巧く取り込んだカメラワーク、また、個人的にはケニー・ロギンスのヒット曲"デンジャーゾーン"よりも、独特の憂いを帯びたギターのリフが本作の世界観を雄弁に奏でる"トップガン アンセム"に、なぜだか胸を掻きむしられた。
何よりも、トム・クルーズがしっかりとおじさんを好演しているのがいい。相手役のジェニファー・コネリーも同様で、どちらかと言えばキャラクターの深掘りが難しいこの種のフランチャイズ映画に於いて、2人が顔芸を駆使して感情の起伏を表現していることに感服した。ハリウッドスターはこうでなくちゃ。
スターも映画も時代の波に押し流されていく運命にある。だが、それを食い止めるのは作り手の努力と執念と、ファンを喜ばせたいと願う真摯な気持ちに他ならない。映画の公開に合わせて来日したトム・クルーズの情熱に魅入られたような表情にも接して、それを痛感したのである。本日公開。
実演にこだわった❝究極的な映像❞×最新鋭で❝深みのある物語❞により、全てのピースが見事にハマった最高峰の続編!
「トップガン」は、1986年に公開し世界的にメガヒットを記録しトム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた伝説的な作品です。
通常のハリウッド映画であれば、すぐに続編が作られたでしょう。しかし、トム・クルーズは「体験」を最重要視し、「すべてを実際に撮影する」と究極的なリアリティーを追求し続けました。
そして、ようやく36年の時を経て、続編となる本作が誕生したのです!
冒頭のカレンダーに書かれた「マッハ9」が象徴的です。これは「音速の9倍の速さ」を意味し「最新鋭の超音速ミサイル」の最高速度級で、「人間や機体に支障が出るような限界レベル」です。
また地球上では、私たちの体に1Gの重力がかかっていますが、急旋回する高速の戦闘機ではスピードが上がる度2G、3Gと上がっていきます。
例えば「10G」の場合は、「自分と同じ体重の人が、9人体重をかけてくる状態」で体が押しつぶされることになります。
「地球に引き寄せられる10倍の力がかかる」と、意識不明になる恐れなど「人間の限界」問題が出てきます。
そのため、もはや「トップガン」で描かれた“超エリート飛行士”は存在の必要性すら危うくなっていて、無人のドローン戦闘機に置き換わりつつある転換点でもあるのです。
象徴的には「トップガン」で一世を風靡した戦闘機「F-14」(トムキャット)も「過去の遺物」となっているのが現実なのです。
このような厳しい環境が本作の舞台であり、人間の限界を超えるレベルの❝実現不可能❞なミッションをトム・クルーズ扮するマーヴェリックが挑んでいきます。
まさに❝トム・クルーズの生き様❞とリンクするような作品で、「ミッション:インポッシブル」のリアル版なのです。
また、前作で最大の出来事は、「相棒グースの事故死」でしょう。
時が経ってもマーヴェリックは相棒グースを常に気にかけています。
このように前作から、今に通じる最新鋭で❝深みのある物語❞となっているのです。
とは言え、緩急の付け方も上手く、笑えるシーンも出てきて人間模様もキチンと描かれています。
実演にこだわった“究極的な映像”は迫力が凄く、まさに「体感」という言葉が相応しい、音響も含め設備が整った映画館での体験が有意義な時間を与えてくれる最高の続編だと思います。
現実の国際情勢で“世界の警察”を降りた米軍の、夢想と郷愁のよう……
空母から戦闘機が飛び立とうとする冒頭、ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」が流れて、前作「トップガン」を観た人ならまず「おお!」と盛り上がるはずだし、私も実際そうだった。
ただなんだろう、前作が公開された1986年はまだ米ソ冷戦のさなかとはいえ、ソ連が斜陽化し米国がイケイケ状態だった頃で、映画にもそんな雰囲気が反映されていたのに対し、今回の続編はコロナ禍による公開延期の不運も重なって、ロシアによるウクライナ侵攻というリアルな戦争が起きている時期、しかもかつての“世界の警察”を自認していた米国なら真っ先に介入していたであろう事態なのに、NATOを介した間接的なウクライナ支援にとどまっている(バイデン大統領は軍事介入しないと早々に明言した)という現状を思うと、どうにも映画に没入できないもどかしさもあった。
なんだか、名実ともに世界一の軍事大国だった頃のアメリカを懐かしんでいるような、あるいは今もそうなんだと夢想しているような。まあ、そんな現実は忘れて、IMAXの大画面で迫力満点の戦闘機アクションとトム・クルーズの雄姿に心躍らせて楽しむのが本作の正しい鑑賞姿勢なのかもしれない。
マ王、遂に「〜マーベリック」を観てしまう、の巻
腰が重い→意味:人や物事について、なかなか行動に移そうとしない、気軽に動かない様子を指す😬
マ王の腰は酷く痛いのもあるけど案外に重い🪨
故に、コノ映画は観ないな、と思ってしまったら中々観ないのよね💦
別に頑固者ってワケじゃないんだけど特に「トップガン」はトム・クルーズの代表作みたいな位置にある映画だったので、過去のトム・クルーズ嫌いの余韻が残ってた&そもそも「トップガン」を観てないので続けて観ないとアカンというのもあってか、今日まで手を付けて無かったのよね🌀
時間が無きゃ体力的に持たない😫
こんな感じでマ王には「トップガン」を観るのが億劫だった経緯がある😅
んで今日も変わらずU-NEXTやアマプラで映画漁りをしていたら、何と「トップガン」って意外と短いのが判明(とは言っても110分)
この時間が決め手となりマ王は遂に映画「トップガン」シリーズに着手する流れとなった✨
そういう事で本レビューでは「トップガン」「トップガン マーベリック」の2作品を書いてます✍️
悪しからず🫡
「トップガン」
ガチで驚いた😳
マ王が想像してた13倍にはなるであろうトム・クルーズ礼賛映画💨
トム様最高❤️をこれでもかと盛り込んだ作品である😑
今更の今更だが観てて気恥ずかしくなる映画だったからかマ王、別の映画「フットルース」を思い出していた🥸
「フットルース」や「ストリート・オブ・ファイヤー」は今観ると恥ずかしくなる系映画なのよ💦
旬のモノとも言い換えれるが盛り上がってた当時はそりゃ面白く感じたけど、時代に貼り付いて製作した映画は復刻ブームが来ない限り埃を被る🤧
本作も紛れもないアイドル映画であり正直、無料公開で観て正解としか思えなかった🤣
無駄に制作費を注ぎ込んだ面白くない映画がマ王の感想でした🌟
映画館での鑑賞オススメ度★★☆☆☆(トム・クルーズloveなら+2)
しかしトムは演技が下手だった度★★★★★
有りがちなストーリー度★★★★★
「トップガン マーベリック」
批判を恐れず書くのなら「〜マーベリック」では無く「〜リメイク」若しくは「〜リブート」に改める作品である🥸
内容は敵が最後に出るか最初から設定されてるかだけで構成の大半は前作と何ら変わりはない🌀
いやね、確かに空中戦はそれなりに迫力はあったしトム・クルーズもやっとの事だが演技を覚えてくれた様子なのでソコは評価するよ😅
前作よりは楽しめたさ👍
でもコレって撮影技術の進歩に助けられてるに過ぎない😐
またまた鑑賞中に思い出したのがマ王の大好きな映画「スカイ・クロラ」だった😋
アニメだがドッグファイトの残酷な真実を知ったのはコレだったからね✨
故にマ王的には制作陣の誰かが参考にしている気がしたのよ🤔←オマージュと言えば聞こえは良いけど
そんでクライマックスのネタもバレバレだし(盗むのも助けに来るのも予想通り)
またトム・クルーズは色んな映画をやり過ぎてる所為か仲間意識高い系の作品しか出ないのかしらん😂
もう徹頭徹尾、イーサン・ハントと重なるったらありゃしない🤣
レスタトみたいな役のトム・クルーズをまた観たいと思ってるのはマ王だけかいな😶
ココでアイスマン役の故バル・キルマーの存在感が良かったのだけは褒めておきたい。
状況から考えて既に病魔に蝕まれた身体を押しての出演ぽく、トム・クルーズとの抱擁シーンは流石にマ王もグッときました。
実生活では喉頭がんを患ってたとかで、モニターにタイプして会話するだけかと思ってたのに掠れた声でトムを鼓舞する姿は、以前に書いた通り酸っぱい演技を魅せてくれてます(悪口ではないのよ)
巷で大騒ぎしてたような映画ではなく期待が外れて残念でしたが、お金は掛かってるなとは感じました💰
まぁ、近年にしては珍しくハリウッドっぽいっちゃぁぽい映画でしたわ😁
PS:アマプラにて鑑賞したら途中にCM入れて来やがるようになってた😠
YouTubeと同じじゃんか🤬
映画館での鑑賞オススメ度★★★★☆
ケリー・マクギリスじゃなくジェニファー・コネリーに代わったのは顔の変化の所為?度★★★★★
パート3を作るならトム・クルーズは愈々死ぬべき度★★★★★
不純物を取り除いてアルコール度数を高めた 極上のバーボンウイスキーのような王道エンターテインメントに酔いしれる!
自分は前作にはそんなに思い入れがない人間なのだけれど(音楽はメチャクチャ好きだった)、今作を観てかなりビックリさせられた。
自分が年を取ったということもあるかも知れないけれど(笑)、前作を遥かに超えるレベルで心に突き刺さってきて、観た後に心地よい陶酔感があったのである。
ここまで純度が高い娯楽映画に出会えることは滅多にない。と、言うか金輪際ないかもしれない。
あまりにも純度が高すぎて中毒患者が出るんじゃないかと心配になるレベルであり(笑)、実際ハマりまくってる人も多いようで、さもありなんと思う。
この「純度が高い」というのは、決して単純という意味ではない。
作品のテーマやビジョンを絞り込んで、そのテーマやビジョンに沿わない余計なエピソードを徹底的にカットしているということである。
そうすると、あたかも酒を作る時に蒸留して不純物を取り除くとウイスキーのようなアルコール度数の高い酒が出来るように、観るものに強烈な印象を与える純度の高い映画が出来上がる。
私見であるが、映画にとって「純度の高さ」というのはかなり重要な要素である。
たとえ物語が破綻していたとしてもツッコミ所が多かったとしても、純度が高ければその映画は面白い映画になり得ると自分は考える。
この作品はストーリーもシンプルであるが、純度の高い映画が必ずしもシンプルな作品というわけではない。例えば『オッペンハイマー』は、「オッペンハイマー個人の内面の苦悩」という部分に焦点を絞って純度を高めている映画なので、時間軸が交差して話がゴチャゴチャとややこしくなっても強烈な印象があとに残る作品になっているのである。
結局、監督の中にその作品で何を描きたいのかという明確なテーマやビジョンがあるかどうか、そこが大事なのだと思う。
この作品に関して言えば、テーマとしてノスタルジーというのは当然あって、前作ファンの涙腺を刺激するような作り方は見事と言う他ないのだけれど、劇中で描こうとしていることは二つしかない。
一つ目は「不可能に近い困難なミッションに挑む」であり、二つ目は「ミッション遂行の中で仲間との絆を結ぶ」である。
この二つは前作とほぼ同じなのだけれど、今作はミッション遂行のための事前計画という明解なレールを敷いた上で余計な夾雑物をことごとく削ぎ落として徹底的にこの二つを効果的に見せようとしている。
例えば、この映画について、好戦的だという批判があるが、もしこの映画に反戦というテーマをさらに持ち込んで、敵兵も自分たちと同じ人間であるという描写や、出撃する主人公が倫理的に悩むシーンなどを入れれば、それだけ本来描こうとしている「困難なミッションに挑む」と「仲間との絆を結ぶ」に水を差すことになり純度が低くなってしまう、すなわちつまらない映画になってしまうのである。
欲を言えば、ほんのちょっとでいいから戦争というものの是非について言及するようなシーンがあっても良かったような気もするが、やっぱりそれをすると主人公の行動原理に水を差すことになり、引いては観客の没入感や陶酔感に水を差すことになってしまうだろう。
反戦というテーマそのものは非常に意義のある良識的なテーマなのだけれど、この映画に関してはそれは不純物になってしまうのであり、純度の高い映画を作ろうとするときにそこで下手に迷ってはいけないということを作り手側はわかっているのである。
それは、開き直っているというより、純度の高い面白い映画を観客に届けるために覚悟を決めている、と言ってもいいと思う。
その作り手の覚悟をよしとするか拒絶するかでこの作品に対する評価は分かれてしまうかもしれないが、それは「戦争」という今も地球上のどこかで起きている切実な問題とつながった映画を作る以上はどうしても避けられないことなのだろう。
異論があるのは承知の上で言うのだけれど、自分は映画を観る醍醐味というのは腕利きの職人が作る純度の高い酒に酔いしれるようなものだと考えている。
それは娯楽映画だけでなく文学的な映画や哲学的な映画のような難解な映画であったとしても同じで、文学の香りのする酒に酔いしれ、哲学の香りのする酒に酔いしれるものなのである。
また、フィクションだけでなく現実を鋭くえぐるようなドキュメンタリーであったとしても、映画である以上はやっぱり監督の手腕に酔いしれるものだと自分は考える。
映画が観客を「酔わせる」ものであるからこそ、時には戦意高揚やプロパガンダにも利用されてしまうわけで、そこは観る側として常に気をつけなければならないところではあるだろう。
世の中にはストロング系酎ハイのようなアルコール度数を高めた安酒みたいなB級娯楽映画もあったりして、それはそれで面白くて大好きだったりもするのだけれど(笑)、この作品は決して安酒ではない。
マーヴェリックという孤高の天才パイロットが年齢を重ねた時どういう生き方をしているのか。前作から36年!も経った今回の作品でどうやったら彼に再び輝きを与えられるのか、ということを監督やトム・クルーズをはじめ作り手たち、俳優たちが考えに考え抜いて精魂込めて作り上げた極上のバーボンウイスキーである。
せめて映画館の暗闇にいるときくらい、この極上のバーボンにとことん酔いしれたい。
映画館を一歩でたら、大人はいやでもめんどくさい現実と向き合わなければならないのだから(笑)。
もちろん中には自分は常にシラフでいたい、冷静でいたいという人がいても当然で、そういう人にはこの作品はお薦めしない。
ただ、映画を観る醍醐味が「作品に酔いしれる」ことだとしたら、常にシラフでいようとする人たちはそもそも映画というメディアを必要としない人たちだろう。
映画を酒に例えるのはあんまり正確ではないかもしれないけれど(笑)、この作品はアメリカ産の極上バーボンウイスキーのように純度の高いハリウッド産の王道エンターテインメントであり、年齢を重ねた大人だからこそ心地よい陶酔感を味わえる絶品の名酒だと自分は思う。
前作が伏線みたい
タイトルなし
大画面での鑑賞を薦める
戦闘機の滑空シーンが凄かった
空中戦のシーンはどこまでが役者本人で、どこからが合成なのか?
ドッグファイトで敵を見失い、どこだ!?と焦る描写、1作目で初めて見て、それまで見ていたアニメではそういう表現は無かったので、なるほどこれがリアルな空中戦なんだなと
亡き親友グースの息子ブラッドリーを演じた、マイルズ・テラーが、アンソニー・エドワーズにちょっと似ているところも良い
ところでアメリカはノーヘルメットでバイク乗っていいの?作中、トム・クルーズはずっとノーへルだった
基地の中ならノーヘルも分かるけど、バル・キルマーを見舞った、公道の走行もそういう描写なかった?
ラスト、分かってる終わり方なのに泣けた
我ながら単純、涙腺弱し
トム・クルーズ製作・主演ということもあってか、ストーリー全体が格好付け過ぎに見えて…
昨年のTV放映分を年明けにようやく鑑賞。
CG処理に感じるシーンもあったが、
実際どうやって撮影したのだろう、
トム・クルーズは実際には飛んでいない
のだろうなぁと思ったものの、
驚かされるばかりの見事な映像が続いた。
そして、昔の仲間の息子を、
その負い目のために
体を張って助けて亡くなるマーヴェリック!
で終わるかと思ったら、
そこがアメリカンムービー、
全てをハッピーエンドに導いて終わった。
この作品はキネマ旬報ベストテンで
見事第2位(読者選出共)に選出されたが、
ストーリー的には、
露骨にイランを想起させるような、
ならず者国家と称した国の
ウラン濃縮プラントを破壊するという
一方的な正義感に危うさを感じると共に、
亡き仲間の息子がマーヴェリックを敵視する
のも、父を死に追いやったためではなく、
志願書の工作だったというのも美談的過ぎ、
トム・クルーズの製作・主演
ということもあってか、ストーリー全体が
格好付け過ぎに見えるばかりだった。
この作品との比較で思い出されたのが、
同じアクション映画で第1位に選定された
「ダイ・ハード」。
経済的に危うくなったアメリカに進出した
日本商社のハイテクビルに、
組織力に優れたドイツ犯罪組織が
テロを仕掛け、
その窮地を救ったのが
妻と別居中の身体を張った一警察官という、
見事にその時代の世相を写し撮った設定に
ベストワンの栄冠を得たと思うが、
残念ながら、この作品では
そんな時代的な洞察性を感じることは
出来ないまま観終わった印象だった。
これが観たかった!!に200%答えてくれた!!
フジテレビで観た
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