トップガン マーヴェリックのレビュー・感想・評価
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心底がっかりのご都合主義映画
予告トレイラーを貪るようにチェックしながら待つこと2年、公開2日目の土曜日iMAXで観てきました。感想は「本当に観なきゃよかった」です。
以下ネタバレと文句なので好きな方はすみません。。
国名がまったく明かされないため終始リアリティに欠けるんですがとある国の核軍事施設を破壊する超絶難易度ミッションのため12人の選りすぐりパイロットがトップガンに選ばれます。
トップガン教官にはレジェンド教官としてマーヴェリックが着任します。
偉くなったアイスマン直々のご指名ですがあくまでも教官としてであり任務には参加しません。
訓練期間は核軍事施設が稼働し始めるたった3週間で超絶難易度ミッションを遂行できるスキルを身につけなければなりません。
厳密にルートや飛行高度、タイムなど設定されていますがなぜかと言うと敵の最新鋭戦闘機は強力で敵わないため見つからないためであり迎撃ミサイルの反撃で撃ち落とされないようギリギリのルートを飛ぶ必要があるためです。成功確率の殆ど無い死のミッションです。
この時点で敵の防衛態勢(ミサイル配置や戦闘機の配備)は完全に把握して凝りに凝ったCGで再現できるほどです。
すごいですね。
マーヴェリックは還暦あたりの初老ですが生徒2機対マーヴェリック1機の模擬戦闘で全く寄せ付けず文字通り子ども扱いで圧倒します。
現役最高のパイロット相手にマーヴェリックも現役とは言えいくら何でもそんなことってあるんでしょうか。でもレジェンド教官なので仕方ありません。
毎日毎日厳しい訓練に明け暮れますがトップガンと言えども実戦経験に乏しいためかシミュレーションでの破壊ミッションをちっとも達成できず皆のフラストレーションが溜まります。
トップガンパイロットは我の強い曲者ぞろいのため訓練中はバカみたいな罵りあいで喧嘩が絶えません。でも浜辺でアメフトしたら一発でみんな仲良くなります。
本当にバカですね。
そんな中、かの国の都合で核施設が予定より1週間早く稼働することになります。
もう時間がありません。
訓練では一度もミッションが成功しないのでパイロットの生還重視の現作戦に見切りをつけて玉砕覚悟のカミカゼアタック的な作戦に切り替えようとしていた時、勝手に戦闘機に乗ってシミュレーションにトライしたマーヴェリックは見事一発で成功させてミッションは可能だと証明します。
それまでマーヴェリックに不遜な態度をとっていた生徒たちも「あいつが一番だ」みたいになって遂には実際のミッションはマーヴェリックを軸に行うことに決まります。マジで小学生みたいです。
そのあとよくわかんない酒場の女に決死の任務に参加することを告げますがバカ展開なので悲壮感はありません。
ちなみにトップガン12人は殆ど画面に映らず掘り下げられないため顔も浮かばないし感情移入できません。さらにとても大切な事ですが12人にはかつての相棒グースの息子がいます。
マーヴェリックと確執がありますがクソ幼稚なケンカをずっと拗らしているだけで1ミリもグッとこないので気にしなくていいと思います。
さてミッションですが全てうまくいきます。
しかしマーヴェリックはグースの息子を逃がすため身を挺して敵ミサイルを食らい撃墜されますがスッキリ無傷です。
体一つで世界最強の戦闘ヘリ、アパッチに狙い撃ちされるも走って跳んでかわします。
とは言え世界最強の戦闘ヘリなので2度目は無いでしょう再びロックオンされてますがすんでのところで戻ってきたグースの息子に助けらて大丈夫です。
アパッチのレーダーが腐っていたと思われます。
そんなグースの息子機体がちぎれ飛んで撃墜されますがかすり傷ひとつ負わず無事です。
またマーヴェリックとグースの息子は何キロも離れた場所で撃墜されたと思われますがソッコー合流出来ます。
その後一切の追手もなくアメリカの攻撃で混乱のさなかにある敵基地に誰にも見つからず整備も完璧なF-14を盗んで脱出に成功します。
もちろん敵のノロマな反撃に遭いますが巧みなテクでやすやすと撃ち落とします。
超絶ミッションは敵最新鋭戦闘機に対して勝ち目がないから逃げる前提で立てられたわけですが、その3機を時代遅れのアナログ戦闘機F-14トムキャットたった1機で撃ち落とします。
でもでもさらに新たな敵戦闘機が小出しにやってきてのついにロックオンされ万事休すの瞬間、空母で待機しているはずの味方戦闘機のミサイルでやっつけてハッピーハッピーです。
レーダーとかついているのに敵機含めてその瞬間まで接近に気づけなかったようです。
無事帰還して甲板は大騒ぎですが乱暴に端折られてマーヴェリックの自宅でグースの息子とP-51マスタングを整備しているところによくわからん女がポルシェに乗ってやってきてイチャイチャして終わります。
何もわかっていない個人の感想です
絶賛されているので僕の感性がおかしいんだと思いますが近年稀にみるキングオブご都合主義のアホ映画だと思いました。
最高
これぞアメリカ映画。
トムカッコいい。
20代トップガンを見てかっこいいと思ったけど、全然時の経過を感じない。
50を過ぎた2人のラブシーンはなんでやらしくないのかな?
おっさんもこの映画で明日から頑張る勇気をもらいました。
最高でした。
彼は空を飛ぶたびに、過去へと遡る。
トップガン待望の続編、「トップガン マーヴェリック」。
結論から言うと、超絶大傑作。
今年はもうこれ以上の映画は出てこないかもしれない。
本作の何が素晴らしいかって、よくある続編モノみたいに決してマーヴェリックを時代遅れで新世代の添え物のようには扱わず、はっきりと主軸に定めて物語を進めたこと。
マーヴェリックの物語を描きながら、新世代のエース達のキャラクターと成長をしっかりと見せてくれる。
訓練生から教官へと立場が変わったマーヴェリックならではの教える立場だからこその葛藤が面白い。
それでいてちゃんとロマンスもある。
グースの息子との対立と和解も丁寧に描いているのが素晴らしかった。
そして何と言ってもアクションシーン。
実際に乗っているからこその緊迫感、スピード感が俳優達の表情からひしひしと伝わり、終始手に汗握るアクションだった。
そもそもこの作品、トップガンの続編という以前に作劇としての作りがとても巧い。
「P-51マスタング」「10.0G」「敵基地のF-14」という布石も見事。
何より自分が素晴らしいと感じたのは、マーヴェリックが劇中で乗る機体の順番。
"次世代"に向けて実験中のダークスターから始まり、"現役"のF-18→敵基地にある"退役"したF-14→修理した"第二次世界大戦中"に活躍したP-51マスタング。
マーヴェリックが乗る戦闘機は「過去」へとどんどん遡っているのである。
空を飛ぶ機体は時代を超えて移り変わっていく。
だが、それを操るひとりのパイロットは、年老いた今も変わらず空へのロマンを抱き続けている。
歴代の戦闘機、そしてパイロットに対する熱いリスペクトを感じた。
本当に最初から最後まで素晴らしかった。
これ以上の続編は無い。
ヒューマンドラマと操縦技術が最高!!
前作を懐かしく再鑑賞して映画館へ。
凄い。飛行技術もそうだしトム・クルーズの体作りも。そして何よりヒューマンドラマにもう。。!
2分15秒にこんなに感動するとは。
そして「父ならこうすると思いました!」の言葉。
そして日本語吹き替え版でしたが、宮野真守さんと中村悠一さんが最高。童磨と五条悟の声をまた違うテイストで堪能出来るのは素晴らしい。
次は字幕版に行こうと思います。
トム・クルーズ最高の続編をありがとう!!!!!
前作を知らずとも楽しめるのでは
正直、前作は観たけれど、詳細があまり記憶に残っていなかった
(そして予習のための復習はしていかなかった)
それでも、普通に楽しめるようになっていたと思う
そして、なにより、オープニングの引き込む感じ、中盤でのアクションとストーリーのバランスが絶妙、終盤のドキドキハラハラする展開への持って行き方、エンディングへの流れ、どれもがうまくできていて、私は、飽きることなく、中だるみすることなく、131分を見切れた
アクションの迫力を考えても、これこそ映画館で観るべき映画を、映画館で堪能出来た気がする
前作は家でしか観てないので、そりゃひきつけられ方も違うわけだな、と納得
トムクルーズの年齢を考えると、この方、本当にすごいし、本当にプロだなと改めて思った
前作ファン、ではなかったけれど、映画館で観てよかった、本当に
続編としても最高
映画冒頭から、感動!一作目を観た時と同様、ワクワク感が凄いですね
話のテンポも良く、観客が見たいと思ったことが次々出てきて飽きません。
トムキャットからスーパーホーネットに機種は変わりましたが、ドッグファイトは前作位以上の迫力でした。
やはり実際に戦闘機に乗り込んでの撮影であることや、俳優のリアルな表情があってこその感動がありました
昨今の映画程、二転三転のストーリー展開や、設定は深くありませんが、80年代映画の続編として思い切り楽しむことができました。
私は2回見に行きましたが、IMAXでの鑑賞をおすすめします♪
最高の続編、天才パイロット再び!
品川のIMAXデジタルシアターで鑑賞。
前作上映時はまだ小学生で劇場では観れてない。
テレビ放映されたのを録画してそれこそビデオテープが擦り切れるほど繰り返し観た。
冒頭のトップガンアンセムのイントロ、そしてスクリーンに映し出される文字の形状、トップガンの説明文、そしてタイトルロゴからの空母の風景。
これはまさか、まさか、まさか、とほぼ確信しながら期待していると、期待通りにカタパルト射出とともに原曲そのままのDANGER ZONEがカットインして来る。
拳を握りしめて歓喜する、涙腺はとっくに崩壊している。
こうして前作へのオマージュというかセルフカバーというか、「まんま」トップガンが始まっていく。
フライトジャケットやニンジャなど前作で一世を風靡した小道具もしっかり出てくる。
ペニー、アイスマン、ルースター、ハングマン、フェニックス、全員良かった。特にマイルス・テラーは上手かった。
いい役者だ。
前作を綺麗になぞってる、と自分は感じた。
スターウォーズEP7がEP4をなぞっているだけと批判されているのを思い出した。
自分は前作と同じ流れでも全然構わない、何故ならそれが観たいんだから。
そういえば、今回のミッションでデス・スター攻撃を思い出す人が結構いるようですね。私はトップガンの影響で大好きなゲームのエースコンバットじゃん!とずっと思っていました。
最後のF-14出撃もメチャクチャだけどでもそれが観たいんだから良いんだ、細かい事は気にするな!だ。
トム・クルーズと制作陣は観客が何を求めているかを完璧に判っている。そして難しい撮影を実現させて最高のカタチで出してくれた、稀代のエンターテイナーだ。
ジョセフ・コシンスキー監督も見事な仕事をした。
この映画を観れる事に感謝する。制作陣の皆さんありがとう!
〜追記〜
三回リピートしたが毎回飛行シーンで興奮するしマーヴェリックのカッコ良さに痺れるし人間関係のドラマで熱くなる。
そして最後のF14で戦う所なんか完全にアホ展開なんだがそれが最高にアツいのである。同じパラマウントのバトルシップを思い出した。
ドルビーシネマ、最高!!!
今までドルビーシネマで観た映画の中では、この作品が一番ドルビーシネマの技量を発揮していたと思います。もう、臨場感が半端ありません。
冒頭の戦闘機が飛び立つシーンでは、まるで自分が滑走路の端に居るのではないかと…。
エンジンがイグニッションされる時、スクリーンから客席までの空間の空気が振動するのです。それはもう、物語が入ってこなくなる位スゴいf(^_^;
とはいえ、ストーリーは良いし、トム・クルーズも相変わらず格好いい。
とにかく劇場で観るべき映画です。
IMAX上映、ノーマル字幕、吹替と観比べるのもいいかも知れません。
絶対に映画館で観るべき映画
IMAXで鑑賞しました。
冒頭から鳥肌がたちまくりで、とても素晴らしい映画です。映画館のスクリーン・音響で必ず観るべき映画だと思います。
これは良かった!最高!
公開2日目のレイトショーにも関わらず、ほぼ満席。ひさしぶりに満席の映画館を体験しました。見回すとほぼ同世代のおじさんおばさん(笑)
これは、もう航空機映画の最高傑作ではないでしょうか?スクリーン公開まで延期して大正解!
トムクルーズカッコいい(^.^)
前作からの展開もとてもよく描けていて、アイスマンとのシーンでは泣けました。
いまの時勢と上手く設定出来ていて、何しろリアルなスピード感と相まって最高でした。
ひさしぶりに2回観たくなる作品(おそらく行きます)同じようにおかわりする人が増えそう!
やっぱり映画館での映画はいいなと満喫出来る作品でした!絶賛だけですみません(笑)
ザッツエンターテインメント
劇場で観て良かった。
繰り広げられる航空アクション,爆音,振動。
トムクルーズと一緒に乗っている気分を味わいました。
トムクルーズは永遠のトップ中のトップスターです。
歳を重ねてもかっこいい!!
若い子たちの輪に入ってフットボールを楽しみ,
編隊長になってしまう60歳が
どこにいるでしょうか?
さらに,教官のマーヴェリックは,
若い頃の生意気さがなくなり
思いやりがあり,信頼できるかっこいい大人になっていました。
エンターテイメントとしては★5なのですが
マスクから顔が見えていないとはいっても
敵国のパイロットも同じ人間。
「家族もいるだろうなあ」
「マーヴェリックたちが抱擁している瞬間
泣いている人たちもいるだろうなあ」
「立場がかわれば許せない非道と思えることに対しても
命令に従い与えられた任務を考えずに遂行するのみの軍人の立場とは・・・。」
などと前作の時には考えなかったようなことを
いろいろ考えてしまうことになり
★4.5となりました。
大迫力!最高の続編映画!!
トップガンは主演がトムクルーズという理由で観ました。
35年ぶりとなる今作はどのようなストーリーで来るのか全く想像できませんでしたが、最高でした。もう何もかもがよかったです。
最初から最後まで目が離せない映画でした。
ぜひIMAXでの鑑賞をお勧めします。
懐かしさ、興奮、感謝
アラフォーです。小学生の時トップガンを見てそれからずっとファンでした。レンタルビデオで何度も何度も見ました。トム・クルーズもかっこよかったけど、何よりF-14のカッコ良さと音楽が最大の魅力と感じていました。(いったいどれだけF-14のプラモを作ったことか 笑)
たまに続編の噂はありましたが、続編はもうないだろうなと思っていました。それでいいと思っていました。でも本当に作ってるというのを知って、マジか!!っと。
でもワクワクが過ぎて、仕事が手に付かなくなりそうなので、普段はあえてあまり考えないようにしていました。
そして公開当日、始まる前まであまり深く考えてなかったけど、映画の続編で良い感想を持つことが少ないので急に不安になってきました。
F/A-18でF-14の代わりになるのか?デンジャーゾーンを超える(戦闘機に合う)曲なんて作れるのか?見終わった後見なきゃ良かったなんて感想を持ったら、なんか過去の楽しかった思い出まで否定されるような感じになりそうで。。。うまく言えませんがそんな心配が急によぎりました。そして上映開始。。。
見覚えのある文章…ん?
何度も聞いたBGM…あれ!?
空母甲板…これは!!
ケニーロギンスのデンジャーゾーン!!!
きたー!!!!
もうね、気鬱でしたよ!これ以上言うとネタバレが過ぎるので書きませんが、トムはファンのことを本当に本当に考えて考えて、考え尽くして作ってくれたんだ!ってひしひしと伝わってきました。その気持ちに目頭が熱くなりました。最初から最後までファンが望んでいた映像が次々出てきます。これだよ!俺が望んでいたのはこれだよー!ありがとうトムー!!
前作ではトムクルーズのことをかっこいい役者さんと認識していましたが、違う、この人は最高のクリエイターでエンターテイナーで、最高に優しい人なんだと思いました。
年取ったトムクルーズ、老朽化したF-14、あー俺も年取るはずだと少し寂しい気持ちにもなりました。でも新しいの相手に頑張っていました。カッコ良かった!俺も頑張ろう!
前作ファンの人ぜひ見てください!本当に見て良かったです。私は今週も見に行きます!
前作未視聴組です
前作未視聴です。
映画館は満席だけど、60代くらいのおじさんしかいなかったです。
気乗りしないまま視聴しましたが、冒頭の音楽は聴いたことがあり、歌詞もこの映画のために作られたような内容で海軍カッコいいなと思いました。
トムクルーズは若く見えるし、すごく鍛えているけど若い人たちと比べるとお腹周りが太くて年齢を感じました。でもそれがリアルでした。
もうお爺さんに近いのに周りをワクワクさせる能力があって、女の人とも良い雰囲気になって、若者に憧れられて、自分の好きなことをして心の赴くままに生きている。
顔の皺もたるみもお腹もトムクルーズなら全部どうにかできたと思いますが、映画を観てるおじさんの共感を生むためにそのままにしたんだなって。
映画ってこういうものなんですね。
憧れのヒーロー、なりたい自分、見たこともない世界を感じました。
お金の力で流行りを買っただけの内容の無いNetflix系や原作ファンを無視して監督が自分が作りたい物を作るアニメの実写化も多い中でファンを楽しませるを強く感じるこの映画は素敵だなと思いました。
もし、私が前作をリアルタイムで観ていて数十年後にこの映画を観たらすごく嬉しいだろうと思いました。
前作のファンだけが楽しめるものではなくて前作未視聴の私も夢中になれました。
もう一回観たいなと思うくらい良い映画で最初は「おじさん無理するな」と思っていたのにエンドロールの時にはカッコよかった、、、と思っていました。
どの世代も楽しめる素晴らしい映画だと思いました。
いくつか「弱い部分」はあるけど、『トップガン』世界への没入が全ての問題を克服する一作。
『トップガン』と言えばこれしかない!という、ケニー・ロギンスの歌に乗せた戦闘機の発艦シーンで、観客は上演開始からいきなり『トップガン』の世界に叩き込まれます。まだトム・クルーズも登場しない段階でこの「揚げ感」はすさまじい。オープニングだけで選ぶとしたら、本作は間違いなく今年のベスト5には入るインパクトです。
戦闘機がまるでダンスのように舞う空撮映像も、座席が振動するほどの音響と相まって極上の臨場感。前作(1986)に登場した、F-14トムキャットの映像映えするシルエットと較べると、本作で主役を張るF/A-18ホーネットはちょっと地味な印象を受けるんだけど、いったん大空に舞おうものならそんな先入観はどこへやら、観ているこちらも画面に合わせて自然と身体が動いてしまいます。2Dでこれなんだから、4DXで観た日には気絶するかも…。
前作の登場人物がその後どのような人生を歩んだのか、こまかな説明や回想場面は最小限にして、「もう既に過ぎ去った出来事」として語るにとどめているのですが、具体的な状況は分からなくても目の前で展開するドラマで十分感情移入できる作りとなっています。主人公のマーヴェリック(トム・クルーズ)とブラッドリー(マイルズ・テラー)は、『クリード』(2015)や『コブラ会』と同様、一種の師弟関係ではあるんですが、過去の経緯で鬱屈を抱えています。そんな二人の関係がその後どんな経過を辿るのか、おおよそ予想は付きつつも、それでも彼らの関係が際立つクライマックスは手に汗握ってしまいます。さらにアイスマン(ヴァル・キルマー)はじめとした前作キャストにも、丁寧に見せ場が用意されていて、この隙のなさもまたさすが。さらにラスト近く、もはや出番はないと思われていた「あれ」にまでスポットライトが当たるあたり、特に前作ファンは感涙でしょう。
どこを切り取っても見せ場しかない本作だけど、一方で物語の設定としては、「世界の警察」としての米国の「正義」を何の疑問も差し挟む余地なく持ち出しているあたり、特に現在の世界情勢を踏まえると、ちょっとひっかかるものがあります。こういった「正義の米国」像は既に映画では相対化されたものだと思っていましたが…。もし本作の監督を、亡くなったトニー・スコットから兄のリドリー・スコットが引き継いでいたとしたら、もしかして『ブラックホーク・ダウン』(2001)みたいな映画にしてたんじゃ。もちろんジョセフ・コシンスキー監督はそんな要素を一切入れていないんだけど。
それと本作は、前述の『クリード』と同様、かつての英雄から次世代の若者への継承の物語でもあるはずなんだけど、本作のマーヴェリックは相変わらず超人すぎて、若手エース達の出る幕がなくなっており、結果として成長物語としての要素はちょっと弱くなってしまっています。トム・クルーズの「俺様映画」として観れば満点なんだろうけど…。このあたり、『スペース カウボーイ』(2000)のクリント・イーストウッドのように自らの「老い」を積極的にネタにする余裕を持って欲しいところ(バーでのエピソードで微妙に「ネタ化」してたけど)。
トム・クルーズの狂気とも言えるような役作りの徹底ぶり、徹底的に鍛え上げた肉体美など、もはや見慣れた感のある彼の佇まいですが、ラストシーンで彼とジェニファー・コネリーは、人類ではなくエルフ族であることを確信しました。
前作同様ケニー・ロギンスを大々的に使っているんだから、「ベルリン」も登場すると思っていたんだけど、解散したからかお呼びがかからなかったみたい。ここは期待していただけに、残念!
ブラッシュアップ・スカイアクション!
"トップガン" シリーズ第2作。
IMAXレーザー/GTテクノロジーで鑑賞(字幕,レイトショー)。
冒頭のシークエンス―空母から発艦していくF‐18を様様な角度から捉えたシーン、そのバックに流れる名曲「デンジャー・ゾーン」。1作目へ溢れんばかりのリスペクトとオマージュ捧げるだけでなく、「伝説的作品の続編をこれからぶち上げるぞ」と云う意気込みにも感じ、体中が興奮にたぎった。
続編ながら、ストーリーは1作目に似通っていた。だが決して二番煎じでは無かったことが、すごいところだと思う。
マーヴェリックが年月を経、若者を指導する立場となっていたことで、前作からの物語の広がりを生んでいたからだ。
彼が過去の悔恨やグースの息子と向き合うことで生まれるエモーショナルな人間ドラマが、過酷な訓練や最高難度のミッションにおいて繰り広げられる圧巻のスカイアクションと共に描かれており、カタルシス満載で突き進む様はまさに怒涛。
随所に散りばめられたオマージュは、1作目公開当時からのファンの方ならば、胸が熱くなることは必至であろうし、かつてのライバルであるアイスマンとの再会シーンでさえ、にわかの私にとっても、本当に素敵で感動的な名場面だった。
クライマックスは、「ジェリー・ブラッカイマーらしさ」が全開であった。80年代から2000年代初頭にかけて製作されたハリウッドのアクション映画を彷彿とさせる展開の連続で懐かしさを覚え、手に汗握らずにいられなかった。
旧型が圧倒的優位の新型に立ち向かうと云うシチュエーションが大好きだから、クライマックスのF‐14対第5世代機のドッグファイトでは興奮の坩堝に叩き落とされた。
操縦はマーヴェリック、後席にグースの息子・ルースターが乗り込む展開もアツ過ぎた(マイルズ・テラーに髭を生やすとグースにそっくりになると云うのは、まさにキャスティングの妙であり神懸っている。ほんのりそっくりなのも親子設定に説得力を齎していた。だからこそ、マーヴェリックの後席にルースターが座った瞬間の感慨も一入だったのだと思う)。
なんとニクい演出なのだろうと涙が出た。マーヴェリックの心には、常にグースの存在があった。その息子を後席に乗せて戦い、無事生還したことで彼自身が救済されたと云うだけでなく、ルースターとの関係も修復されて絆が生まれた。前作をきちんと踏まえた上で、最良の結末へと導き提示する。続編のお手本のような脚本と演出にさらなる感動を覚えた。
コロナ禍による延期に次ぐ延期に否応無しに期待値が上がっていた本作だが、その期待を遥かに上回る面白さであった。
劇中で語られていたように、戦闘機はいずれドローンに置き換わり、パイロットが必要の無い時代が訪れるのだろう。
これほどまでに感情が交錯する迫力満点のスカイアクション映画は、もしかしたら本作で最後となるのかもしれない。
今はまだその時では無いにしても、本作は素晴らしいタイミングで世に出され、鮮やかな輝きを放っているように思う。
[余談1]
アイスマン(ヴァル・キルマー)はどのように登場するのかが気になっていた。ヴァル・キルマーは実生活において喉頭がんを発症し、治療したものの後遺症で声が出せない状態だったからだ。そのことが考慮された設定が構築されていて、トム・クルーズの配慮と友情を感じると共に胸が熱くなった。
[余談2]
本作こそ、真にIMAXで観るべき映画だと思う。トム・クルーズがコロナ禍の影響で公開延期されても、配信ではなく、映画館での公開を切に願った真意がよく分かった。
テレビ画面では決して味わえない興奮と迫力が満載だったからだ。通常のスクリーンですら最大限に引き出せないかも。
CGを極力使用せず、本物での撮影と云うこだわりが炸裂した空中戦は、大画面や最高の音響で観てこそ、とてつもない迫力や戦闘機の爆音・振動を臨場感たっぷりに体感出来る。
本作の持つスペックを余すところ無く発揮出来るのは、きっとIMAXのスクリーンと音響なのではないだろうか。
IMAXで観てこそ、本当の意味で「トップガン:マーヴェリック」は完成するのだと、自信を持って断言する。
[余談3]
故トニー・スコット監督への追悼も忘れていない。
ここも本作が素晴らしいところである。
[追記(2022/05/31)]
近年人人の映画の鑑賞傾向が、コロナ禍の影響もあって、サブスクなどの配信をスマホやタブレットで楽しむ方へと変化して来ている中で、映画館で観てもらうことを絶対条件として主眼に置いた本作が公開3日ですでに国内において社会現象的ヒットとなっていることに喜びを禁じえない。
映画館でしか味わえない体験を約束した本作のクォリティーが高いことを証明しているのはもちろん、そのおかげで「映画は映画館で観るもの」と云う原点回帰を促す絶好の機会になるかもしれないなと、いち映画ファンとして嬉しいムーブメントになりそうな予感があり、とてもワクワクしている。
[追記(2022/08/20)]
ラストのマーヴェリックとルースターのやり取り…
マ:君は命の恩人だ。
ル:父の代わりです。
…をもう一度聞きたくて居ても立っても居られず、せっかくだからとMX4Dにて、3回目の鑑賞に挑むことにした。
結果、マーヴェリックと共に空を飛び、困難なミッションに参加しているかのような気分を味わうことが出来た。
過酷な訓練、ミッション本番を経、クライマックスのドッグファイトでは興奮のあまり泣きながら揺られていた。
その後の上記のやり取りに追い打ちの落涙である。
[以降の鑑賞記録]
2022/06/11:TOHOシネマズ梅田(TCX,Dolby-ATMOS,字幕)
2022/08/20:TOHOシネマズなんば(MX4D,字幕)
2022/09/11:Amazon Prime Video(購入【4K UHD】,吹替)
2022/12/03:Ultra HD Blu-ray(字幕)
2024/11/15:金曜ロードショー(地上波初放送)
※修正(2024/11/13)
続編で、1 作目に引けを取らずに面白いのは、ターミネーター以来でしょう!
金曜レイトショー『トップガン マーヴェリック』 西宮の最終のIMAXは、9割埋まる・・・ 大半は、オヤジ世代単独と熟年夫婦ww 2年公開遅れてしまいましたが、待った甲斐ありました。 続編で、1 作目に引けを取らずに面白いのは、ターミネーター以来でしょう!! 自身の出世作ながら続編を作るまで36年かけたトム・クルーズの全てが凄い! 開始5分で完全にロックオン‼️ CG を使ってない描写の迫力が半端ないし、ストーリー的にも完全な続編! 現実でも闘病中のヴァル・キルマー(アイスマン)の登場に涙。。。。 ケリー・マクギリスもメグ・ライアンらの女優陣の再演はありませんが・・・ 今回のヒロイン!?ジェニファーコネリーの違和感ないキャスティングは、お見事! ただ彼女演じるペニーとの過去や空白部分は気になりますが・・・・ 配役・ストーリー・演出・映像・音楽、全て完璧〜オール5点満点 1986年に魅了された人なら大画面で観るべき作品だし・・・・ ボヘミアンラプソディの時のように、それ以外の年代の人達も含め・・・・ 久々に映画観に行こう!って人も多いと思うので・・・・ 興行収入も前作の67億も凌駕しそうなコレぞ映画!これぞエンターテーメントな出来栄えにスタオベ☆☆☆☆☆彡 遠出してでも是非〜IMAXでの鑑賞をオススメします! 週明けMX4Dの吹き替え版も行く事決定〜〜〜^^!!!
全1622件中、1341~1360件目を表示