「こういうハリウッドを好きになった。」トップガン マーヴェリック 無機物さんの映画レビュー(感想・評価)
こういうハリウッドを好きになった。
だから好きだよ、ハリウッド。
今年のMyランキング暫定1位に躍り出た。
ザ・アメリカ映画。それを好きになった理由が詰まり過ぎてた。笑って、手に汗握って、少しだけ涙を堪えて、力強いガッツポーズ。これを待ってた!と快哉を叫びたくなるクライマックス。起承転結が綺麗過ぎた。満足!
「予想を裏切る」だとか「最後のどんでん返し(バッドエンド)」なんて求めてない。
見せ場は全部予告に出てたな、なんて感じるのも飽き飽きだ。
何作も何作も次回に続く中途半端なラストにはうんざりしている。
そんな現代の「映画」のセオリーに疲れ切った心をぶっ壊して、立ち上がって叫んでガッツポーズしたくなる、そういう映画だった。
知らずに観れば、誰もがCGだと思うだろう。撮影のほとんどがスタジオの中で、低予算で、演技は後から合成したものだと。一体誰が、このデジタルで何でも叶えられてしまう現代に、あの撮影が本物のF-18に乗ったものだと思う? 最高に馬鹿げていて、あまりに熱すぎる!
期待に応えながらも限界値を振り切り、圧倒的な力と速さで超えて行く、そんな映画だった。
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