血を吸う粘土 派生のレビュー・感想・評価
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誰か黒沢あすかの縄ほどいてやれよ!
冒頭では前作のダイジェストからブラックアウトして、残された藍那先生とユカ(だっけ?)の声だけで顛末を表現。ちょいと本気度がわかる。そして、六角形をモチーフにした天才絵画作家・木多天の元に伏見の娘果林や彼女の義姉である水aたち6人が集まってくる。
粘土なのに絵画?と疑問に思いつつ、天のアシスタントが陶芸家だとわかり安心。自傷癖のあるアシスタントさえが三田塚の呪いを受け継いだ。腕からも血の代わりに泥があふれ出て、ついには首も取って泥まみれ・・・気色悪さは最高潮。
前作よりも人数が増えていることもあって粘土人間化(カカメ化)するバリエーションも多彩。そして津田寛治もいいところに登場する(どこで登場するかは内緒)。さらにカカメ役が『トリハダ』でも活躍していた笹野鈴々音が演じている。顔までわからんけど、スーツアクターまでやるんですね!
カカメ・・・三田塚の呪いはかなりしつこい。地下に潜ってミミズと融合して東京を襲おうとするなんて、やっぱり都会に恨みがあるんですね。それにしても山岡県とか富川県とかって・・・田舎の代表?
なるほど!だから派生か!
1作目があんな終わり方したのに良く2作目作ったなとか言ってしまってすみません!ちゃんと辻褄合ってました!
でも正直1作目同様全体的に中途半端です!
…1作目を観て私と同じ疑問を抱いた人だけに一応オススメしておきますw
まさかの続編✨前作とは雲泥の差。
前作は造形アーティストによる作品への質の高さにビックリしたもんだが、続編があったとは💦
呪いの粘土「カカメ」。今回は遺骨に取り憑きそこから復活、襲っちゃいます。
前作はアナログ感満載な低予算クリエイト技法での良作だったから評価したのに、何故か今回気を良くしたのか変(?)にデジタル技術も使っちゃったもんだから、前作の作品の良さが失なわれちゃいました😖
アナログ造形部分も前作よりかなり低下。
造形アーティストの人変わった?
前作がプロなら今回は小学生高学年レベル。
なのでカカメ演出もつまらなく、出てくる人間にも興味を持てず、襲う演出も下手になった。
造形演出もアングル&カット割で誤魔化す様にもなってしまった、、、、。
「どうしてこうなった?」の典型です。
造形部分は前作と雲泥の差。
ただただ残念です💧
退屈…
前作未見。一応前作のあらすじは読んでいきました。
前作で封印された呪いの粘土が復活するシークエンスはまぁまぁ面白かったです。
が、その後は変なところにばかり特殊メイク使って、肝心の殺害吸血シーンは基本「キャー!」「プスッ」の繰り返し。非常に単調。かろうじてインパクトのあった被害者は2人くらいで、それもホラー映画としては普通レベルのインパクトです。
主人公とその姉以外は人物描写が薄いため感情移入しづらく、ピンチになっても「助かってくれ!」という気分にあまりならず。その上殺され方もごく普通となると、殺人〇〇の映画として一体何を楽しめばいいのやらと…
肝心の呪いの粘土・カカメ君も特殊メイクの出来がバラバラで、まぁまぁ気持ち悪く見えるシーンもあるにはありますが、触手らしきものが「ビニール手袋つけた人間の手」丸出しだったり、ぎこちなく動いて不気味に見せたいんだろうけど本当にただぎこちないだけだったり、まぁたぶん予算的なアレなんでしょうけどもうちょっとアイデアでカバーできなかったのかなと。
ラストも個人的にはいきなり過ぎて萎えました。理屈は分かりますが…
前作未見ゆえ、前作から繋がる細かいネタが拾えておらず、もしかしたら前作観たら何かまた別の面白さが見つかるかも知れません。
…ただ正直これで前作観ようって気にはならないですね…
カカメの執念
ホネホネカカメくん爆誕!ベイビーホネホネカカメくんは尺取虫みたいでベリベリキュート!
なんて楽しく、なんて愛しく、なんて恐ろしい物語なの。
前作も王道ながら予想を超える面白さだったけれど、その続きとして完璧な上に、さらに期待通りのものと期待を越える展開が用意されていて、本当に最高だった。
カカメの執念は三田塚の執念。
カカメの執着は伏見の執着。
過剰なグチョグチョ音に乗せて一生懸命に水分と血液を求め、どこまでも殺しにやってくるカカメ。
ゆるかわなお顔とは裏腹な気味の悪さと「絶対殺す!」の意思はやっぱり怖い。
カカメダンスウォーキングほんと好き。
またもや山奥の美術合宿的な舞台で粘土に血を吸われるかわい子ちゃんたち。
個性が強く少しピリッとする面もありながら、みんな可愛くて好きになってしまう。
一人また一人と、とんでもない姿に変えられてしまう様子が悲しくも楽しく、そしてとんでもなく興奮する。
触手系のなんかアレな動画でも見てるんか?という気分になるよね。ちょっとね。
前作のとあるシーンに被せたシーンにテンションぶち上がった。
このために、ただこれのために出演してくれた俳優さんにも感謝感激雨嵐。
気持ち悪すぎる造形と、突拍子もないアイディアがひたすらに至高。
粘土ってすごい!なんでもできる!
伏見の娘、果林が抱える孤独と、義理の姉妹ミズエとの複雑な感情の変遷になんともヒリヒリさせられる。
あまり多くは語られないけど、二人の今までの関係性や育ってきた環境については容易に想像できる。
予想はしていたけど咄嗟の行動に涙。
きっと心から嫌っていたわけじゃないんだよね。平等な愛を注がれていれば仲良し姉妹になれたかもしれないのに…とか考えてボロ泣き。
私は家族モノにめっぽうめっぽう弱い。
前作で自らの手でカカメの素を起こしてしまい、修羅場をどうにか抜けてきた藍那先生もまた胸熱。
取り憑かれたようなその姿は脆く見えつつ、芯の強さに安心できる。
全て背負おうとする彼女へのフォローが優しくて暖かくて頼もしくてまた涙。
りんごのやつ!りんごのやつ飲もうな!
想像の斜め上を突っ走って行くスケールの大きさには唖然とした。なんでこんな面白いこと思いつくの?
ちょうど台風19号の前日に鑑賞したため、なんだか身に染みたりして。雨降らんけどね。
締め方も完璧。なんでこんな面白いこと思いつくんだろう。
怯えてしゃがんでないで早く行動してくれ〜!という焦りや頭の悪い芸術家への苛立ちはあれど、フラストレーションのアクセントとして楽しめる程良さ。
六角形のモチーフと音楽にのせた演出がとても楽しい。
ホラー映画のお約束は押さえつつ、オリジナリティと細部までのこだわりを感じる映画だった。大好き。
粘土はなくても
前作の直後、伏見恭三の遺体が見つかり遺骨を持ち帰った娘の果林が、六角形をモチーフにした画家のコラボ企画に参加し巻き起こる話。
前作のダイジェストから始まるけれど、前作を観ていないとカカメの設定から良く判らない流れが多いと思われる。
前作での被害者の遺体も見つかり、出頭しようとしたが交通事故を起こした藍那先生のエピソードと、果林が落とした遺骨に纏わるエピソードで展開していく。
カカメが復活していく様子は面白かったけど姿を現したら、襲う様子がおとなしくちょっとトーンダウン。
しかしながらそこからの展開は怖さとかじゃなくストーリーとして強烈でそうきたかと。
更にここから?というところでの大風呂敷過ぎるもう一ネタは流石に発展しなかったけど、それはそれでみてみたかったかな。
人が沢山死ぬ血飛沫ブシャーなクリーチャー系のホラーだけど、それよりも前作からのストーリーで楽しめる部分が多かったかな。
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