「韓国の日常が見られる貴重な作品」国家が破産する日 さんにん@㌦㌦さんの映画レビュー(感想・評価)
韓国の日常が見られる貴重な作品
史実に基づきIMF管理下におかれるまでの国家機関の上層部、経済活動を行う中小・零細企業の経営者、そしてその凋落を予見しのしあがろうとする投資家の三者三様を描いた良作。
一般的には反日感情シーンの報道過多で、日本嫌いの国民が大部分を占めている国と思われがちだが、日本を敬い交流したいと思う人も多いのも事実。ただ、そういう日常の情報に触れることがないため、遠い隣人関係はこの先も続くとは思うが。
なんとかなるさというラテン的な国民性は個人的には嫌いではない。その意味で本作に登場する零細企業の経営者が残される家族を案じながらも身を投じようとするシーンに、この国でも万国共通の背景や繊細な感情があることを気付かされ、そのギャップがなぜか新鮮だった。
ただ、歴史は繰り返すにならなければいいけどね。
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