劇場公開日 2019年11月8日

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「IMFはアメリカの手先の超ハゲタカだった!!」国家が破産する日 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5IMFはアメリカの手先の超ハゲタカだった!!

2019年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

経済には疎いので、映画冒頭の数字の段階では

危機が迫ってる実感が湧かなかったのだけど

第二の主人公の銀行員が危機を察知して
銀行を
辞めるあたりからなんかヤバそう〜と
怖くなってきて
第三の主人公、町工場の親父さんのところになると
それ、乗っちゃダメ〜〜と
画面に向かって叫びそうになる。

経済危機って、まるでジョーズの様に
音もなく忍び寄って来て
気がついた時には
すぐ足元で大きな口を開けている〜〜
そういうものなのだ!ということが伝わって来ます。

にしても、IMF(国際通貨基金)とは

本物のハゲタカが怒り狂いそうな強烈なハゲタカ!!
IMF(国際通貨基金)の存在や
その役割は何となく知ってはいたけれど
これほどまでに一国の経済を蝕む存在とは〜〜
この映画を観るとよく解ります。


でも、それにも増して、唾棄すべきは自国の役人。
これこそ本物の「売国奴」

一国の経済構造を一気に変えるのは

確かに大きな出血を伴う大手術ではあるけど

そのために末端の国民が

何千万人も自死しようが餓死しようが構わない
と考える権力者たちの思考が、もう
この経済社会の
行き詰まりを表していてゾッとする。

また一般ピープルも誰かに自分の人生を丸投げして

のんきにだけ暮らしていては、いけない事、
肝に命じなければ〜〜〜

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

最近の韓国映画の攻めてること!!

「タクシー運転手 約束は海を越えて」や
「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」
等、国家の悪事を正面から捉える映画を
きちんと作る志の高さと
エンターテインメントとして魅せる力量に脱帽する。

また、今作の第一の主人公、
通貨政策チーム長を演じるキム・ヘスの凛々しさ!!
何とか民衆を救おうとたった一人、

高圧的な自国の売国奴役人と
IMFの白人に立ち向かう

まるで、自由の女神かジャンヌ・ダルクだわ〜

韓国映画も目が離せない〜

@お勧めの鑑賞方法は?
何でもいい!どんな方法でもいい!!
どんな形でも絶対に観ておくべきだわ!!

星のナターシャ