「描き方がうまい」国家が破産する日 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
描き方がうまい
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アジア通貨危機で韓国がIMF管理下に入ったときに、裏側で何が起きてたかって話なの。
「通貨危機はどうして起きたのか?」って原理を説明されても解んないんだよ。なんか、その辺のセンスなくて。
それでも「大変なことが起こったんだな」ってドラマで見せてくのがうまい。町工場は大変なことになっちゃうし、一発当てる奴は大儲けするし。ここの描き方がうまいなと思った。
政府高官も、国の独立性を保って危機を打開しようとする一派と、これを契機に構造改革をしよう(ついでに私服も肥やそう)という一派に分かれんのね。主人公は独立性を保つ派なんだけど、政治力の差で負けてしまうの。
どんどん負けてくんだけど、それでも最後まで使命を貫こうとするところがカッコよかったな。
韓国って、ソウル五輪の頃は絶好調な感じで「いずれ日本を抜く」と言われてたんだけど、この頃、存在感が薄い気がすんだよね。それは通貨危機あたりにターニングポイントがあったのかなあと思いながら観たから、面白かったよ。
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