「【虚構の経済繁栄の脆さを、1997年の韓国通貨危機を題材に冷徹な視点で描き出す作品。現代日本への警鐘として捉えるべき作品でもある。】」国家が破産する日 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【虚構の経済繁栄の脆さを、1997年の韓国通貨危機を題材に冷徹な視点で描き出す作品。現代日本への警鐘として捉えるべき作品でもある。】
1990年代後半の韓国通貨危機をシビアな視点で描く韓国ポリティカルムービー。
<通貨危機の到来を予測した人々の行動>
・ある銀行マン(女性)は国民の行く末を案じ、様々な手を打とうとする・・
・ある野心家の金融コンサルタントは自らの世界を変えるチャンスと捉えある行動を起こす
・政府財務局長官は事実を知りながら、韓国経済の仕組みそのものを変える機会と捉え、当初、国民にはIMFに救済は求めないと言いながら秘密裡にIMFと交渉を行う。
・IMF専務理事はアメリカを抱き込み(抱き込まれ?)、韓国に矢継ぎ早に提案を突きつける・・。
何も知らない韓国 中小企業の人々はウォンが暴落していく中、短期間で苦境に陥っていく・・・。そしてそれは大企業にまで波及し・・。
<20年後の韓国の姿を描いたラストシーンが怖ろしい。ほとぼり冷めるとどこの国も同じ道を辿っていくのだろうか。我が国はどうであろうか?この映画が他山の石となるだろうか。私は背筋が寒くなった・・。>
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