「池井戸潤のドラマのようなスカッとする大逆転はない(事実だから)」国家が破産する日 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
池井戸潤のドラマのようなスカッとする大逆転はない(事実だから)
韓国経済のことをよく理解しないまま鑑賞したが、あまり気にせず楽しむことができた。韓国の官僚や財界がダメダメで未曾有の経済危機を引き起こした程度の理解で大丈夫だと思う。
この映画は3つの視点で描かれる。韓国銀行の役人、経済危機を利用して儲けようとする投資家、そして実際に苦しむ中小企業の社長。メインは官僚たちで、他の視点は貧富の対比って感じかな。投資家グループは物語の背景説明にうってつけだし、中小企業の社長は苦しんだ韓国民の代表として描かれてて当時の息苦しさみたいなものが伝わってきた。
でも、政策として何が正解だったのかはよくわからない。でも、また同じことを繰り返すよ!という警鐘も鳴らしてて興味深い。
でも、映画として面白かったのかというとそこまで高い評価はできないかな。スカッとしない終わり方(事実をもとにしているから仕方ないのだが)だからかも。
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