「Apex predator all day!」クロール 凶暴領域 Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
Apex predator all day!
Empathetic from a safe distance.
高々、冒頭の12分間だけの姉妹の携帯での会話だけで、彼女たちがカテゴリー5のハリケーンが近づく中、父親のことを心配するやり取りが、わかるが、それにプラスをして、過去の親子関係の良かったところや家族の睦まじく暮らしていた過去をちょっとした映像で表し、その映像そのものが、姉妹の現在の父親に対する親子関係や姉妹同士の関係も端的に短い時間で、描写している細かな心配りのある映像を提供しているが、それを見逃しては、この映画がただの軽いディザスター映画・モンスター・パニック映画と捉えてしまう事となってしまう。
主人公のヘイリーの過去。子供の頃、水泳の試合で負けたトラウマ?として父親の手厳しい言葉がまざまざとよみがえる。しかし......?
Don't cry.
Don't let them see you cry, Haley.
You will get them next time.
All right? What are you? Ha...? What are you?
空一面に広がるどす黒く、よどんだ、何かを威圧するかのような雲。何トンの水を使ったのかわからないほどの水。水が巧みに操られている...水がギミックになるなんて...! クロコダイルよりは、比較的おとなしいとされるアメリカ・アリゲーター(AKA:Alligator mississippiensis)。カテゴリー5の影響か、野生の回帰か?その獰猛で餌に対する貧欲さを象徴するかのように動きが素早い。それもこれもワニの姿をCGIや精巧なギミック、しかも実物も登場させ、それらの融合したものが違和感のない映像を視聴者に提供している。パニック映画として、ソリッドシチュエーション映画としての本質を遺憾なく発揮していて、人が立てないような家の床下で襲われる恐怖が続くわりには、観ている者を飽きさせない変化に富んだ演出をし、ラスト近くで2人とシュガー(Actress:Cso-Cso)が、狭い床下を脱出したところは、開放感抜群。この開放感は、初めて.....💗
映画の本質に隠された、アレクサンドル・アジャの思わくは? ホラー映画、ビデオゲーム、コミック、音楽を網羅するアメリカのホラージャンルのWebサイトBloody Disgustingの記事から察すると主人公はヘイリーなのは勿論のこと、意外やシュガーでもあると解説している.....何故? 名女優?Cso-Csoの類いまれなる演技によるところと映画には欠かせない存在となっている。
監督は、ホラーについて端的に答えている。「ホラー映画。新しい恐怖を生み出すだけとは到底考えていない。恐怖を明白にするだけだ。」以前のインタビューでも彼は、ホラー映画に対する情熱を熱く語っていた。
We may be stubborn, but we do not give up.
父親が何故ヘイリーがトラウマになるような言葉を投げたのか? また嫁さんとの関係を知った時、彼がどのような人物であるか、娘に対する思入れがどのくらいだったのかがわかる。その父親役をバリー・ペッパーが演じているが、失礼な話、有名な映画に出演されているが、あまり印象に残っていないのが本音で、ところがこの映画では、180度違う演技をされている。最後には、ズタボロとなり、足のないミロのビーナス状態になっています。
クロールに対する意見として...
London Evening Standard
月曜日から金曜日にロンドンでタブロイド形式で発行されているローカルの無料日刊新聞。
Crawl review: Snappy monster horror that doesn’t stint
on the gore 2019年8月27日付
「アジャ監督はすべてのホラー映画の必須条件を喜んで受け入れている。主人公の重要性を完全に理解するために、不必要なキャラクターはボロボロになって、死ななければならないこととなっている。」
TheWrap
2009年に設立されたエンターテイメントおよびメディアニュースサイト。
‘Crawl’ Film Review: Kaya Scodelario Contends
With Killer Gators and a Toothless Screenplay 2019年7月12に日付
「アリゲーターが敵対する映画にも関わらず、歯が欠けている。特に、フロリダ州で洪水を引き起こすカテゴリー5のハリケーンという前提として、そのような極端な気象現象を加速させるような実存的な脅威と変な嫌な思いとを関連付ける事が出来ないでいる。」
数々のフラッシュバックのシーン。娘から見た父親の忠告。それに対して親が娘に対してのベストと思っている忠告。絶妙なタイミングでフラッシュバックがこの映画のさえた演出なのかもしれない。少し上から目線です。それなら書くなってか?
サム・ライミプロデュサー。この人は侮れない。
ラストのほうで、ワニにかまれたらどうするか、一般的な撃退方法も出てきますので、
必見....???