ブラック校則のレビュー・感想・評価
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勇気を貰えた
劇中での月岡中弥の「自分に許可を出すのは自分自身だ」といった内容のセリフが非常に印象に残った。
作中で小野田創楽の背中を押すために言っている言葉だけれども、これは全てのことに当てはまると感じ、観ていた自分もなんだか背中を押された気がした。
好きな子のために校則を変えようと必死になってもがき、全く想像も出来なかった展開を作り出し、周りを変える様子は、何かをやろうとするけれどもなかなか行動に起こすことが出来ない人を勇気づけられるものなのではないかと感じた。
主人公小野田創楽と、その親友の月岡中弥の会話の雰囲気もとても自然で微笑ましく、クスッとなるところもところどころにあり面白かった。
また、主題歌である「麒麟の子」が流れると気持ちが高ぶる。
映画館ならではの迫力のある音で、この映画の内容としっかりと合った楽曲が流れるのがたまらなく素晴らしい。
映画の内容はもちろんだが、この主題歌を映画館で聞きたいのもあってまた見たくなる映画だと感じた。
ジャニーズ映画だと思ってたらもったいない
終盤、鳥肌が立った。
会話が繊細で、言い回しが高校生っぽくてリアルだった。そして、面白い。タピオカで人救おうとするの、高校生くらいでしょ。(笑)
創楽と中弥の2人の相性もバッチリ。
主人公が最後爆発するシーン最高だったなあ。
ドラマ、Huluが完結したらまた観に行きたい!
小さな葛藤でも、抱いている人は見るべき
ジャニーズが3人も投下されたこの作品、どんな仕上がりになっているのだろうと見に行った。
序盤はなかなか展開が進まず、いつになったら立ち上がるのか、とドキドキしていたら巻き返しが。前半の演技から物語に引き寄せられるため、主人公に感情移入しながら観ることができた。小さな葛藤、大きな葛藤、日々の生活ではいろいろあると思う。あと一歩が踏み出せない人はぜひ見た方がいい。
予想以上の面白さ!
お友達に誘われ、内容的にはあまり興味ないかなと思ったのですが主演の子の顔がタイプなのでまあいいか ぐらいのつもりで見ました。
しかし!予想以上の面白さ!驚くほどのめり込んでしまいました。前半は自分の学生時代を思い出し
ふがいない自分と主人公を重ねてしまいましたが、後半彼が決意をして動いた瞬間まわりの心も動かしてどんどん展開していくあの爽快感!
最後の彼の叫びはあまりにリアルで胸が詰まる思いで見ていました。
ほんとに主演の佐藤勝利くんは上手い!あのヘタレ感をあれだけ自然に出せるのはすごいです!しかもあの美しい顔で!
仲間の髙橋かいとくんもすごくよかった!
ヘラヘラしてるようで少し闇を抱えてる感じ。
ジャニーズ若手の出てる映画でこんなにリアルに感動したのははじめてかも!
他のキャストも個性的ながらすごくいい味出してて魅力的でまた見たいぐらい!ドラマもやってるようなのでぜひ合わせてみようと思いました!これほんとにオススメです!
カタルシスを感じる映画
前半の理不尽な抑圧からの、後半~ラストへの反乱が観ていてとても気持ちが良かった。
苦手なことがあったり笑われたり悩んでいる等身大の高校生達が、得意なことで少しずつ力を合わせて理不尽さに立ち向かっていくところが良かったと思う。
主人公の創楽は決してヒーローではなく、最後まで何か劇的なことをしたわけではない。
好きな女の子のためという些細なきっかけもやりたいのに何度も踏み出せず後悔するもどかしさもリアルで、演説シーンは今まで観た映画の中で一番と言っていいくらい格好悪い演説だったが、でもそれが最高に格好良かった。
佐藤勝利の見た目や雰囲気、喋り方などの演技も創楽にとてもはまっていた。
髙橋海人演じる中弥の飄々として憎めないキャラクターやモトーラ世理奈演じる希央の個性的で目を引く魅力など、全体的にキャスティングもぴったりだと思った。
良い作品を作る監督と聞いていたので期待して観に行ったが、観に行って良かった。
大人になりたいと思わせられるか
面白かった!
若い役者も、上の世代も「今」を生きている。
途中の音楽で、多くの人は救いや癒し、答えを得るのではないだろうか。
他者からの評価に汲々とする私たちに、考えるきっかけを与えてくれた。
ドラマや配信版もあるらしいが、映画だけで充分楽しめた!校長はもう一癖ありそうだが
高校生のお話だけど、ではない。
ジャニーズ映画だと思っていたら本当に損。
学校や会社、制度や法に不満があってぐちぐち夜な夜な飲み明かしてる社会人にこそぜひ見てほしい映画。そりゃ何かを変えることは大変なことだし難しいし。動いたって変えられないって思うけど思うことが大切で、動いたことに意味がある。この映画は高校、校則に落とし込んだけどそれって学校の中の話ではなくて会社とか組織になっているところ全てに関係あると思う。立ち上がること、何のために、何のためでもいい。理不尽に立ち向かっていく意味を問う映画だと思う。ぜひジャニーズだからってみくびらず、晩酌代をレイトショーに回してみては。
とにかく髙橋海人くんが可愛すぎる映画でした。ぜひ海人担の方には見て...
とにかく髙橋海人くんが可愛すぎる映画でした。ぜひ海人担の方には見てほしい映画です。合格後の写真がとてもとても可愛くて😭中弥もすごく優しい子でみていてほっこりしましたし、失恋するところもなんだか切なくて。でもあの演技ができるのはきっと髙橋海人くんだけだと思うし、演技力も高いんだろうなと思えた作品でした。佐藤勝利くんも演技がとても上手だなと思いました。(なんかさっきから上から目線ですいません💦🙇♀️)走る姿とかとても可愛いなぁ〜と。あとは最後の「早く!早く!早く!」のところも胸を打たれました。映画を見終わったあともすごくいい気分でしたし、明日から頑張ろうと思える作品でもありました!もう一度みたいなと思いました。
あとは、ストーリーとしてはそんなうまくいく!?というシーンが多かったです(特に最後の方)でも、二人が女の子のために頑張っている姿に勇気をもらうこともできました。
若人へ自由を
最近のサブカル系の映画では一番ハマる。主人公は英雄ではないのにえらく面白い。自由が美であるとは決して語らずに尚且つ自由が必要であるとしっかり伝えられる良作。自由がテーマってある意味恐ろしい。下手すりゃ変な宗教じみた映画に成り下がることだってあるがブラック校則の場合、その具合が非常にうまい。自由を履き違えず若い子に伝えられる。コンテンツとして優秀。若い子にこそ見てほしい映画。大人の事は気にする時分じゃないと気付いてほしいもの。
制服を着たすべての人間へ
まだなににも染まってない俳優・佐藤勝利が、なににも染まれない高校生小野田創楽を演じることに価値があったんじゃなかろうか。と思ったのだ。映画が終わった時に。
まあ正直演技は荒削りかもしれないし、映画には繊細すぎるのかもしれないし、めちゃくちゃにうまいわけではないのかもしれないが、ちょっと気持ち悪くて、根暗で妄想好きで、そういうひとクラスに1人いるヤツみたいな。そういう不器用でダサくてどうしようもない主人公小野田を創り上げた佐藤を、髙橋海人が演じる優しい奇人の月岡中弥ほかいろんな人生の主人公たちで彩ったこの映画は、制服を着て抑圧されてきた全ての人間が見るべきなのではなかろうか。見終わった後に、自分の黒歴史を遡って、自分が森先生のような人に少しでもなれたら、それがこの物語の本当の終わりなのかもしれない。
格好よくない普通の人である主人公の奮闘記
生まれつき髪が茶色い女の子に恋をした主人公が校則を変えて彼女を救おうと奔走する物語。
作中で散りばめられた様々な伏線がラストで綺麗に回収されていく気持ちよさや会話劇の面白さはさすが此元和津也脚本だなと思いました。
私はドラマを見てから映画を見ましたが、ドラマを見ずに映画を見ても独立した一つの作品として十分楽しめるものに仕上がっていると思います。
好きな女の子の退学の危機を救おうとする主人公は決して格好いいキャラクターではありません。
主人公の親友であり相棒である男の子は明るくて皆に分け隔てなく接し、虐められっ子をスマートに助ける。その明るさの裏で苦労もしていて、高校生にしてどこか達観しているし、自分なりのポリシーをしっかり貫いて生きている。
対して主人公はネクラでうじうじしているだけ、趣味は妄想、特に得意なことは何もなくいつも目立つ親友の陰に隠れて空気のような存在。親に買って貰ったギターは中途半端。何かしたいとは思っているがなかなか動き出せない。
でも大半の人は主人公のような「格好よくない人間」の側でしょう。
親友や憧れのヒロインのように高校生にしてどこか達観していて揺るぎない自己を確立している人は稀で、それを羨望の眼差しで見ている主人公こそ、大多数の人の姿なのだと思います。
そんな主人公がヒロインに恋したことをきっかけに奮起し、あたふたじたばたして情けない姿を晒しながら、最終的に大きな物を動かす結末だからこそ、この物語は痛快かつ見ていて勇気を貰えるものになっているのだと思います。
彼が大きな一歩を踏み出す行動を取った後の慌てっぷりも全然格好よくないしヒーローという言葉とは程遠いんですけど、でも彼があの行動を取ったからこそ、あの大きなうねりを生み出すことが出来たのは紛れもない事実です。
その後のラストにかけての展開はスピード感に溢れ、どんどん加速して高揚していく空気に飲み込まれるように見いってしまいました。
他の誰かではなく自分の意思で自分自身が動き出さないと、誰かを救うことも自分を変えることも出来ない。
情けないところの沢山ある普通の人間だって一歩踏み出すことで何かを変えられるかもしれない。
そんな可能性は誰だって持っているんじゃないだろうか。
そんなことを考えさせられる痛快青春ストーリーです。
クスッと笑えて胸が熱くなって爽快な現代の青春映画
初日に鑑賞してきました。泥臭くて高校生達のリアルなところもありつついろんな伏線が回収されていって最後はスピード感もあり爽快でした。
主人公の創楽をはじめ出てくる生徒達それぞれが溜め込んでいるものがあって観ている人はどれかに感情移入できるのではないでしょうか? 壁にかいてあるみんなの心の声はSNSっぽいですね そこに中弥がメッセージを付け加えていくシーンが好きでした 小野田家と月岡家の会話も面白かったです 最後の創楽の演説シーンと東のラップシーンは見ものです
まだ荒削りなところもあると思いますが若手の子達がぶつかり合って輝いてる作品でした ベテラン陣も心強い 私自身はキャストファンとしてみにいきましたがそうじゃなくてもいろんな世代が観て楽しめて感じることのある作品だと思います。 此元さんの脚本もよかった ノベライズも面白いのでおすすめです 映画は映画として完結していたけれどドラマ&Huluを視聴していたので理解がより深まりました こちらもどう展開していくか気になるしいろいろ考察したくなるので映画もまた観たいと思います
全ての大人たちへ見てもらいたい作品
映画#ブラック校則
若手ジャニーズ出演作品だからって所詮アイドル映画だと侮ることなかれ。
多少誇張している部分もあるが、こんな先生いる!こんな謎校則あったな!という"あるある"のオンパレード。頭髪に厳しい学校は多いが、しっかり人権侵害という観点から踏み込んでブラック校則の問題点をクローズアップしてる。
「自由と拘束」を「ラップと七五調」で対比したり、時折ジャークを混ぜながら進むストーリーで、オシャレな脚本。テンポも良くとても見やすい。
個人的には吃音症の生徒役に、実際に吃音症で苦しんだラッパーの達磨さんがキャスティングされてることがとても好き。言葉はあるけど、うまく言えない。誰も聞く耳を持たないから話すことをやめたんだ、という訴えは、東くんだけでなく光津高校の生徒全体の叫びであり、出る杭は打たれる日本社会へのメッセージではないだろうか。
生徒を守るはずの校則り本当にその校則は必要ですか?誰のための校則ですか?
ぜひ福祉、教育界隈に携わる人には見てもらいたい作品です。
そして興味を持った人はドラマ(およびHulu)も見ると、ブラック校則への学校の矛盾した態度を証明している描写がとても面白いので是非そちらも合わせて見てほしい。
青春真っ只中
インパクトのあるタイトルで観劇することを決意。ジャニーズタレントが主演してるとのことで若干抵抗はあったものの、学生役の演者ひとりひとりがフレッシュで良かった。
誰だか分からないが校則について思うことがあるのを学校の壁を通してそれぞれ伝え合うのは現代のSNSのような錯覚を覚えた。なので世代が上の方々にはなんでいきなりみんな協力するんだろうと思われるかもしれない。
しかしとても流れは分かりやすく、甘いと言うより、爽やかな高校生たちという印象で良かった。主演の佐藤くんが想いを爆発させる姿はとても感情的で心動かされるシーンだった。主題歌の歌詞の内容も作品と合っていてとても好印象。
最後の最後、あれはドラマで回収するのだろうか。気になるところだ。
素晴らしい作品をありがとう。
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