ブラック校則のレビュー・感想・評価
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諦めないなあ
個人的には、主人公が自分のできなさ加減や踏み出せなさ加減にうめきながらも、目標を最後まで諦めなかったところが一番良かったし、それが私にとってのこの映画の魅力だと思っている。佐藤勝利はもう高校生ではないが、陰キャ高校生のリアルを体現していた。こういう男子生徒は絶対にいる。そのリアルの中で、大抵のひとが自分の現実を痛感して諦めていくだろうところを、この主人公は地味に諦めない。これはすごいことだと思う。
良いところだけの登場人物はいなかった。そして、悪いだけの登場人物も多分、いなかった。それぞれがそれぞれの高校生活を生きている。そしてみんな結構、優しかったし強かった。なんか希望があるな、という気持ちになった。見て良かったです。
現代社会を反映した青春映画
深夜ドラマを観ていたので映画の内容が気になり観に行くことに。あらすじだけを読むと「ジャニーズ俳優がよくやる恋愛物の学園ドラマ」に見えるかもしれない。しかし、その予想はまんまと裏切られる。
この作品には主人公の創楽(ソラ)を始め、親友の中弥や創楽の片想いの相手である希央(マオ)など、個性豊かなキャラクターが多数登場する。その全ての人物に当てはまるのが「葛藤を抱えている」という点だ。現代を生きる人間なら誰しもがもつような悩みを抱えた「時代の代表者」たち。
前半は登場人物の多さと説明パートの長さに、少々物足りなさを感じるかもしれない。しかし、後半、彼らがそれぞれの葛藤を乗り越えようと奔走する様は、スピード感があり思わず作品の世界にのめり込んで観てしまう。
観終わった後には、爽快感と自分への問いかけが残る。とにかく偏見なしでどの世代にも観て欲しい作品になっている。
ストーリーが素晴らしい!
あまりによくて、此元脚本家の大ファンになった。舞台こそ高校だが、散りばめられた内容は放火・外国人差別・過労死…緻密で軽快な会話劇の裏にある何百何千ものストーリー。そして「わかる人にはわかる」数々のオマージュ。荒削りな俳優陣から発される、押しつけでない眩しい光。
特にモトーラ世理奈さんが素晴らしい。子どもと大人の狭間にある儚さを繊細な表情で見事に表現している。主演の佐藤勝利さんは内から滲み出るる不甲斐なさに不自然さがない。必死に訴える姿は全くかっこよくなくて、その姿がかっこよいと思える不思議な感情であった。
3メディア展開であることや、目玉の俳優が出演していないということ、学園物というだけで敬遠されているとしたらあまりにも勿体ない。
映画が主軸のこの作品。終盤のパズルのピースが一気に合わさる爽快な展開と、それでも劇的に何かを変えられるわけではないというリアルさ。善と悪を決めつけず多様性を尊重する令和に相応しい映画。
ドラマで伏線回収
映画だけでも楽しめるが、説明不足な部分も多々あり。ドラマと連動したプロジェクトらしいのでドラマを観ると一層楽しめる。それぞれキャラが立っているが佐藤勝利演じる創楽の面白さが映画ではあまり描かれていない。ドラマはTverやHuluで観ることができるので是非併せて観てもらいたい。
余白のある映画
河野プロデューサーの作品が好きなので鑑賞しました。
ジャニーズ作品だから…と観るのを躊躇している方がいるとしたら一度取っ払い足を運んで頂きたい。
まずは、主演の佐藤勝利くん。
顔の綺麗さ変わらないが、冴えない高校生を演じ切っている。動きも喋りも良い意味でジャニーズでは無い。隠キャが打ち壊す瞬間は見ていてとても気持ちが良い。
モトーラ世理奈さんも唯一無二のオーラが漂っていて素敵だ。
高橋海人くんも月岡中弥という役を自然に面白おかしく演じている。
個人的には、月岡の兄のキャラが最高に好きだ。
高校生にも原動力となる映画だと思うが、これは寧ろ青春を過ぎ去った大人の方が響くかも知れない。
とにかく観て感じて欲しい。
ドラマとHuluを合わせて観ると見方が変わって更に面白い。
とにかく見応えのある映画だ。
色眼鏡は捨てて
髙橋さんのファンです。
ですが、ファン以前に1人の人間として心を揺さぶられる作品でした。
ジャニーズが主演だから と 先入観で観ない選択をされた方がいるとしたら、悲しいです。
こんな見応えのある映画は中々ありません。
出演者の皆さんのパワーが画面上から伝わって、世界観に入り込んでしまいます。
色眼鏡なしに、是非観て頂きたい映画です。
おすすめです。
脚本・演出とともに主演筆頭に役者も良い
セトウツミが大好きなのでドラマから観ていて映画も鑑賞しましたが、ストーリーはやはり自分好みのドンピシャでした。大筋の話はもとより、何気ない会話運びのセンスが良い。キャラクターも全体を通しての主人公創楽の陰キャっぷりが良かった。目立たないように生きてる創楽と達磨の見せ場、それを経て人気者になりましたキャラ変しましたみたいな展開ではないけれども、ほんの少しだけ確実に変わった日常に戻るというリアリティが良かった。主人公のような「何の特徴もない普通の陰キャ」を演じるのは難しいと思うんだけど、主演の演技がとても自然。邦画向き。
カタルシスを感じる映画
前半の理不尽な抑圧からの、後半~ラストへの反乱が観ていてとても気持ちが良かった。
苦手なことがあったり笑われたり悩んでいる等身大の高校生達が、得意なことで少しずつ力を合わせて理不尽さに立ち向かっていくところが良かったと思う。
主人公の創楽は決してヒーローではなく、最後まで何か劇的なことをしたわけではない。
好きな女の子のためという些細なきっかけもやりたいのに何度も踏み出せず後悔するもどかしさもリアルで、演説シーンは今まで観た映画の中で一番と言っていいくらい格好悪い演説だったが、でもそれが最高に格好良かった。
佐藤勝利の見た目や雰囲気、喋り方などの演技も創楽にとてもはまっていた。
髙橋海人演じる中弥の飄々として憎めないキャラクターやモトーラ世理奈演じる希央の個性的で目を引く魅力など、全体的にキャスティングもぴったりだと思った。
良い作品を作る監督と聞いていたので期待して観に行ったが、観に行って良かった。
月岡中弥役の髙橋海人は天才型やった…
くせ者揃いのキャラクターが多いが、その中で一際目につくのが月岡中弥役の髙橋海人だった。
いつも自由奔放で楽しいこと大好き!!な役やけど、本当は心のうちに秘めてる闇があって、そこもとても上手く表現されてた。
しかもそれが、いわゆるジャニーズ演技ではなくで、ごく普通に自然とすんなり目に入ってくる。
髙橋海人の魅力は本当に素でそのキャラなの??って思わせれる演技をするところだと思う。天才型、憑依型なんだと思う。
映画初出演でこれなんだから、将来が楽しみでならない俳優さんの1人に追加された。
唯一のリアルと存在感
まず特筆すべきは主演の佐藤勝利。ジャニーズに対する偏見はもちあわせていないが、彼に関して言うとジャニーズでなければと、どうしても思わざるを得ない。彼の秘めたる演技をどれだけの人間が理解しているのか。俳優であれば、年5本は映画出演していても不思議ではない。あれほどに主張のない、しかし心に残る演技は近年稀にみる。映画の内容も、主演のリアルにより、まったく違和感のない作品になっていた。
学生と大人の真ん中で
ただただ『校則』を変えるストーリーではなく、もっともどかしいもの、たぶんあのぐらいの年代にしか分からない自由になりたい、けれど自由って何?を考える映画だったかな、と思う。一言で思ったことをまとめてしまうと…。
変にメッセージを訴えかけてくる押し付けがましさもなく、独特なテンポ感だったな。この緩さが苦手な人にはつまらない、と感じるんだろうなとも思った。
思い返すと、私の高校にもたくさんルールがあった。なんであんなにきっちり守っていたのだろう。
こだわりを捨て、我慢をすれば特に破る必要がなかったからだ。
自由を主張するのって面倒だよね。でも、面倒くさがってる人が文句を言う資格はないよね。
なんかフランスの教育の映画(三者協議会を題材にしているやつ)を思い出してしまった。
最後に
東くんのラップ、とってもかっこよくて驚いた。吃音症のラッパーというのはノンフィクションらしい。
あのラップで一気に空気が変わったと思う。引き込まれてしまった。
大人になりたいと思わせられるか
面白かった!
若い役者も、上の世代も「今」を生きている。
途中の音楽で、多くの人は救いや癒し、答えを得るのではないだろうか。
他者からの評価に汲々とする私たちに、考えるきっかけを与えてくれた。
ドラマや配信版もあるらしいが、映画だけで充分楽しめた!校長はもう一癖ありそうだが
ただのジャニーズ映画ではなかった!
知り合いの付き添いで観賞
ジャニーズタレントさんが多く出演されていたので内容は期待せず観賞開始
ドラマと連動しているということだったがドラマは観ていなくても内容はよくわかる
最後まで飽きることなく観ることができた
ドラマもぜひ観たくなった
大人が観ても楽しめる作品でした!
ブラック校則はドラマで見て気になったので、観に行って来ました。
学園モノの作品
若くもない学生でもない、いい大人だけど心に響くものがありました。
途中、泣きそうになったりしちゃって。
劇中のラップも最高!!
役者さんみんないい演技するなぁ。
個人的には髙橋海人くんがすごく良かった!
かわいらしくて、演技もナチュラル。
また観たいなと思える映画でした!
高校生のお話だけど、ではない。
ジャニーズ映画だと思っていたら本当に損。
学校や会社、制度や法に不満があってぐちぐち夜な夜な飲み明かしてる社会人にこそぜひ見てほしい映画。そりゃ何かを変えることは大変なことだし難しいし。動いたって変えられないって思うけど思うことが大切で、動いたことに意味がある。この映画は高校、校則に落とし込んだけどそれって学校の中の話ではなくて会社とか組織になっているところ全てに関係あると思う。立ち上がること、何のために、何のためでもいい。理不尽に立ち向かっていく意味を問う映画だと思う。ぜひジャニーズだからってみくびらず、晩酌代をレイトショーに回してみては。
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