劇場公開日 2019年9月6日

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「心象描写が素晴らしい子供〜大人が楽しめるアニメーション」ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5心象描写が素晴らしい子供〜大人が楽しめるアニメーション

2023年1月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

泣ける

悲しい

幸せ

内容は、19世紀のロシア🇷🇺に暮らす上流階級の少女が、北極点を目指して行方不明になった祖父の名誉挽回に祖父の航跡を辿り旅に出る貴種流離譚的群像劇。好きな言葉は、『振り返るものか。船を🚢置いて来た北緯87°2東経76°5』孫娘の約束を果たし命を使い果たした達成感と諦観と決意が感じられる言葉。好きな場面は『良い眺めだ。お前に見せたいよ。サーシャ』仮死状態での祖父との再会と離別。公開日誌が祖父が残してくれた希望の光と云う表現もいい。最後に亡き祖父との時空を超えた会話の形でのオフ台詞と映像のタイミングが素晴らしい。何せアニメーションの技巧もさることながら、彩度や効果音やBGMや心象表現のタイミングが絶妙で目を見張る教科書的な作品でした。ブリザードの描写や立ち往生の絶望感が物語の起伏を強調させ輪郭のハッキリした素晴らしいアニメーションだと感心しました。映像で詳細を伝えようとする拘りも凄いですし、犯人探しから個人の気持ちも表情を微妙に変えて何度でも違う味方の出来る素晴らしい作品でした。『信じたのがバカだったんだよ!皆んな凍え死ぬ!』との絶望的な台詞は刺さりました。観ていて自分も寒くなりました。やはり目や眉の動きには目を見張りますし、強く生きる意思と相手の気持ちを読み取ろうとする意識を感じます。冒険から途中離脱したダバイ号救命艇の人々も助からなかったんだなと考えると、色々ありながらも皆で協力する事の大切さや仲間を思いやる大切さを今回のダバイ号捜索の冒険で誰も命を落とすことなく冒険を終える事で表現した理由だと感じました。子供〜大人まで楽しめる作り手の思いが感じられ奥の深い作品で個人的は大好きです。

コバヤシマル
コバヤシマルさんのコメント
2023年6月11日

コメントありがとうございます。本当に動作の微妙なアニメーションが素晴らしく見応えありましたね。

コバヤシマル
iwaozさんのコメント
2023年6月11日

いや〜良い作品でしたよね!
また観たいですね!^ ^

iwaoz