ミッドサマーのレビュー・感想・評価
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カルト宗教の演出や表現技法に関しては面白い
初っ端のダニーの家族の悲劇は必要だったのか?と思う。
結局スウェーデンに着いてから最後まで、家族の不幸が彼女へ影響があったようには見えなかった。
そして、ペレは初めからダニーを積極的にコミューンに連れて行こうという雰囲気ではなかった気がする。どちらかと言えばパーティの後に、誂え向きな奴(ダニー)が勝手に来てくれたから計画変更という印象。
当初はスウェーデンでの女漁り旅行からの適当な女を捕まえてコミューン行きだったのではないかと会話から推測。
コミューンに入る直前で道路の映像が反転したのは凝った演出だなと感じた。
ここから先は今までの視点と変わるというのが見ている人に伝わる。
宗教には「普通の人から見ればこんなにも狂った行事でも信者からすれば神聖な儀式」があるというのが表現されてて面白かった。
彼らにとって死は単なる残酷ではないという話なだけ。死と言う表現だけでグロ映画と決めつけるのは稚拙かと。
ただ、この宗教による考え方の違いは、地域特有の奇祭とかネットワークビジネスのイベントとかに通ずるものがある。信者(それが当たり前になっている者)は妄信して狂ってる。
人生を16年区切りで考えて四季を超えれば死期っていうのは面白い設定だなと思った。
余生を遊ぶという考えがなく、師として後続に継承したら嬉々として命を落とし0からやり直すサイクルを永久に繰り返す。
個人的には人生100年時代で生産力のない老人たちに無駄に年金を吸われ続けるくらいなら、人生定年制度(80歳くらい)を設けてくれと思ってるので面白い風習だなと思う。
ただ、サイクルで生まれ変わるのだったら、先祖の木を後生大事にしてる意味はなんだろうか。
生まれてきた赤ちゃんがちょっと前に死んだ先祖な訳だから、先祖の木を大事にする意味はよく分からない。
よそ者をバリエーション豊かに殺していくのは何の意図だったのだろうか。
宗教的な色んな殺し方があるという表現だったのか。
あとは、コミューンに入ってすぐに出てきた生殖にまつわるの絵の意図はよく分からなかったな。
女性の局部に何かしてる描画があったが、単に陰毛を切ってるだけの単なる軽微な伏線か。
もっと深い意味があるのかと思ったが。
性交シーンに関しては、それじゃ出ないだろというのが正直な感想。
絶対に萎える。
人におすすめできるかと言われればおそらく出来ないので星2.5だが、見聞を広めるという意味では面白い作品だと思う。
尻は押さんでいい
観客の全オトコが叫んだであろうひとこと。
メンヘラ妹の暴走で両親まで失い、自分もメンヘラ真っ盛りの主人公ダニーが、彼氏で若干ダニーのメンヘラぶりに辟易としているクリスチャンとその仲間が計画しているスウェーデン旅行に無理くり同行、メンタル弱っている時に無理やり行くものだから行く前も飛行機の中でも、序盤からもうガタガタ。
クリスチャンの友人たちも表向きは歓迎しているものの、彼らの裏目的のスウェーデンのフリーなんちゃらを満喫するプランがダニーの動向で頓挫気味に。
その中で、皆を招待したスウェーデン人のペレだけはダニーにとても優しく接した。時々地雷を踏みつつも。
そして到着した翌日から、滞在予定のスウェーデンの片田舎、ホルガ村で行われる夏至祭が始まる。それは、クリスチャンやダニーが想像すらできなかった壮絶な儀式で幕を開ける。
序盤はとにかくクリスチャン並みにダニーのメンヘラっぷりに悩まされる。自分で無理やり前に進んでは地雷を踏んで号泣の繰り返し。もうちょっと無理のない選択はできんもんかとイライラする。
クリスチャンもその友人もなかなか曲者ばかりで、ダニーに対して優しい(優柔不断?)だけど行動の端々で狡さと薄情さがにじみ出るクリスチャン、絶対隠し事している優しくて信用できないペレ、この中では唯一まともか?と思わせてやっぱりゲスいジョシュ、もう煩悩しかない感じのウォーロックくん(名前忘れた)。登場人物で感情移入できる人が皆無なのが良いのか悪いのか。
ホルガに入ってからは、夏至祭を疑似体験。なんかすごく意味ありげで、実は気持ち悪って感情を植え付けるだけかと思われる儀式の数々。
お祭り初日でいきなりエンジン全開のビッグイベント(ここは観てのお楽しみ)、その他イベントも盛りだくさん。マッシュ伊藤でお馴染みマジックマッシュ祭り、みんなで静かに青空レストラン、ホルガ版ナートゥ・ナートゥ、スタンドアップ神輿、尻押しワッショイ、ビンゴ大会など。
恐らく両方観た方は似た感じだなーと思われる映画があるけど、そちらが宗教観が強めにあるのに対してこちらは生命に対する考え方、生きることと死ぬことの意味、価値観を強めに描いてる。言いたいことは分からんでもない。ただ人間だけが自然に逆らって生き、死んでいくのはどうなんやろなと。これは自然を運命に置き換えてもいいかも。
最後の笑顔も含めて、結局誰に自分の感情を重ねていいのかが最後まで掴み切れなかった。
大変不安定で気持ちの悪い世界観を、抜けるような青空と素晴らしい自然の中でやってます、というのが売りの映画かと。若干似すぎてしまったかなぁ。
アリ・アスター監督様‼️
この年のベストワンなのに!
変わった作品ではあったが、絶賛するほどではない
ホルガ村の常識
何だかよくわからない
コメディ感が、、
人口バランスを保つには理にかなっている
北欧の夏は日が暮れないので、精神的に余計におかしくなる。
かのアルパチーノもやられちゃいましたよね。
そんな場所での夏祭り!に参加(させられた)男女に、
実にまったりとえも知れぬ恐怖が襲い掛かる。
で、裏では我々の日常と恐ろしいほど全く違った地方の風習を、
どんな目線で見るの?という、
ある意味ジンケンガーの思い上がった理想なんて
木っ端微塵に吹き飛ばすワタシにとっては痛快な映画。
村に招かれた唯一の理由のオトコの行為と、それを見て
最後に選民となったフローレンスビューが泣きじゃくる姿と
最期は松本人志のコントかよ!?
と思うくらい怖さを超えて、声に出して笑ってしまった。
A24侮れん。これからも注目だ!
75点
アレックスシネマ大津 20200310
この夏は高評価ホラーを。 最初の家族事件は大した描写なし。なんかス...
何を見せられているんだろう
やっと重い腰を上げて
何度も中断重ねながら
ようやく鑑賞しました。
白夜状態がずっと続くと
不安が襲ってくる
早い段階でこのコミュニティから
早く脱出したいって
貴方は受け入れること
出来ますか?って
試されてる感じ
終始、何を見せられているんだろう
壁画やイラストなどで
先の展開が予告されるけど
えっ、それ見せられるの?って笑
全員が白い衣装におかしな風習
崖から飛び降りシーンも
これは正しい事なのって説得
されても、あんたたち常軌を逸してる
セックスシーンはちょっと
可笑しすぎて…
彼氏のセックスシーン見て
発狂する彼女、周りの女性たちも
同調して発狂
トラップ状態に入った
ラストの笑顔もね
これ、幸せなの?
ディレクターズカット版
鑑賞後に気づいたけど…
2度見たいとは思わないなぁ
まあまあ好き
ホラー苦手でも観られた
いきなりびくっとするようなことや
人体があれこれされるスプラッタが苦手だ。
この映画もどういう場面があるものの、
映像があっけらかんと抜けてきれいなせいか
上記のようにホラーが苦手でも観られた。
精神的に不安定な主人公なので冒頭から
不穏で不吉でおぞましい展開を見せられるのだが
誘われていった場所は
馴染みのない風習に驚き脅かされても
彼女にとってはむしろ救いの新天地となったのではなかろうか。
ある程度文化人類学の素養があれば
展開が予測できるせいもあり
そんなに驚きもなく。
むしろ突き抜けていすぎて
気持ち悪いのに笑ってしまう時もある。
地獄の黙示録のように
単になじみのない土地の風習が不気味におぞましく見えている
違和感のところをうまくついた
映画だったように思う。
映像は色彩豊かで美しく
だからこそ薄気味悪さが引き立っていた。
パンフがとてもよい
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