ミッドサマーのレビュー・感想・評価
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この世で一番デートムービーにしてはいけない映画。
虫酸の骨頂。腐乱の美学。
命を奪いその死体を弄ぶ事に殺意が存在ないと
不快感の絶頂になる。
一緒に行った者は隣で死んでた。
しかし私にはこの時点で今年度第1位。
来週から170分DC版を上映する。
観に行こうっと。自ら奈落へ。
私を映画に連れて行かないで❗️
さて皆様、この映画とは全然関係ない話から始めます。
2011年の3月、私は新宿に映画を観に生きました。ホラー映画です。劇場はテアトル新宿。
園子温監督の「冷たい熱帯魚」と言う映画です。とんでもなく血塗れの映画です。何故年月を記憶しているかと言うと数日後に東日本大地震があったからです。
映画が終わり、エンドロールが流れ始まりました。私の並びに居た女性が、そそくさと立ち上がり退出しました。その表情が完全に無表情!
全ての感情が無い。能面。
二人の男性が残っています。やっちまったなあ!多分職場の同僚でしょう。
しかし私は女の人の瞳を見て感情が分かってしまった。こう言ってました。
私を映画に連れて行かないで❗️
そりゃあそうだよなあ。こんなド外道映画、無理矢理連れてこられてかわいそう。
男の方はいわゆる【吊り橋効果】を考えたんだろうな。わかるよ。わかる。でもね程度ってものがあるんだよ。この映画は劇薬だからね。しかも実話ベース。
私はアサヒ芸能の連載から読んでるし、もちろん書籍も読んでる。殆ど馬鹿だけどね。だから逆に緩く感じた。本物の関根元はもっと鬼畜だよ。なにしろボディを透明にしちゃうんだからね。
さて余り面白くもない枕が終わりました。この先はネタバレが含まれている可能性が有ります。読まない方が良いですよ。
まずはTOHOシネマズ市川コルトンプラザさん。パンフレットが完売ってなに?割高な値段なのは上映中は欠品できないからでしょ?本八幡から15分も歩いて行ってるんだよ。だめでしょうが!
物語はアメリカ人の学生たちが北欧のスウェーデンに行く所から始まります。主人公の女性ダニーは心を病んでます。家族全員が不慮の事故により亡くなっているからです。
ストックホルムからさらに車で進みます。カメラは後方から車を追いそのまま真上に、そして前方に回り天地が逆転します。足元には空が広がり、いわば深い穴のようです。底が見えない穴。
不安感を増幅させる演出です。
やがて車はスウェーデンの奥地の村に着きます。90年ごとに行われる祝祭。白夜ですので画面は明るく、村人は白い服を着ています。まるで上九一色村のあの宗教団体のようです。
ここの住民はフレンドリーなのですが何かがおかしい。
そしてあるショッキングな出来事が・・・
不快感を煽る演出が続きます。どこからかずっと聞こえる赤ちゃんの泣き声、野外の食事にハエ、不吉なタペストリー。唐突にインサートされる奇妙な人間。
どこか「悪魔のいけにえ」の狂人一家を思わせます。と言うより間違いなく影響を受けています。
彼等には独自の教義があるようです。掟と言い換えてもいいでしょう。それに背くと不幸な事が起こります。ある意味連合赤軍のおぞましさにも通じます。
食事は屋外で村人みんなで取ります。ある日の事、ダニーの彼氏クリスティンの食事に信じられないものが入ってました。それは書けません。
そうして衝撃のエンディングへ・・・
この映画は万人にはお勧め出来ません。「冷たい熱帯魚」「悪魔のいけにえ」そしてアリ・アスター監督の前作「ヘレディタリー 継承」など不快な映画を楽しめる方なら大丈夫でしょう。
くれぐれも職場の同僚の女性を連れて行ってはいけませんよ。バーンって実弾を発射されますよ。あなたがお魚ちゃんのご飯になるかも知れませんよ。チェーンソウで切られますよ。
新型コロナウイルス禍が早く収まる事を祈って。皆さま国難に耐えて下さい。
予想どうりの展開
スウェーデンでの共同体の異文化祭り?
あらすじを聞いただけで、あの映画の予感がしたが、やはり想像通り。
ほとんどの観客は、あの「ウィッカーマン」を頭の隅に予感しましたよね。
監督は、かなりあの映画の影響を受けたと思われますが、どう消化したのかあまり語ってないような。
もう少し違う展開にして欲しかったし、裏切って欲しかった。
追記、ラストの曲どっかで聞いたなと思ったら「太陽はもう輝かない」だった、なつかしい。
脳破壊ムービー
思っていたのとは違ったけど、これはこれで…といった感じの映画。
主人公ダニー演じるフローレンス・ピューの何とも言えない肉付きがいい感じ…というのはさておいて。
ホラー映画だと思って観ていたら、終始明るい画面でドラッグを決める、例えるなら明るいバージョン『CLIMAX』のような雰囲気。
何なら後味が少し爽やかだったりする。
ホラー映画のお決まり事を守りつつも、同行人が姿を消していくたびに表情が明るくなっていく主人公というのは珍しい。
しかし、何故ホルガはダニーを受け入れたのか。
そこがよく分からなかった。
コメディ映画
SNSの前評判にて「アメリカではカップルが観た後に別れてしまった時のためのセラピーが用意されている」とか「途中退出続出」とか「白いドレスにトラウマが残る」とかとか、話題性が話題性だったので、怖いの観れない映画好きに頼まれた&自分の精神力を試す目的で見に行った。
今回はネタバレなどの予習なしで鑑賞。
コロナ自粛モードの平日昼間なのに場内はほぼ満席。若い人たち沢山。たぶん彼らもSNS流入に違いない。
で、普通にカップルも来てる。口コミ知ってるよな?自分たちを試そうという儀式的な役割がこの映画に生まれているのか?どんな思考回路で一緒に観に行くことにしたのか、そこが気になって仕方なくなる。
そわそわしつつも、映画が始まっていく。
冒頭題名表示でなんでsummerじゃなくてsommerなのかが気になって仕方なくなる。
後から調べて解決
主人公の女の子は、ちょっとメンヘラでヒステリックな感じ。
双極性障害の妹の話とか、両親+妹の死とか、伏線としてどこまでの意味があったのか結局よくわからんしもはやどこからどこまで彼女の妄想なのかわからない。
ペレ怖すぎやろペレ。
序盤からサイコ感ある表情がすごい。
他の4人を上手くはめて連れてきてる時点で、自分たちの共同体の異質さがわかってるんじゃねーか。
村の常識を疑わない姿勢を貫いて欲しいのに、村のおっさんたちは自分たちが罪を犯した人を殺したことを隠そうと残りの仲間の仕業にしようとする所とかよくわかんなかったんだよなあ。
最初はホルガきれー、みたいな感じだったのが、72歳の男女の儀式で急にグロに路線変更。
グロを随所で強調してくるところとか、もはや何がしたいの?って思った。そゆことしてるとメッセージ(あるのかは知らんが)が滲むと思うぜ。
ロンドンの男女は騒ぎまくって逃げようとしたけど結局生贄になっちゃってたね。そこもおっさんたちが嘘ついてたの悪意しかないじゃんよくわからん。
近親交配をわざとさせて障害者≒賢者を生み出し、外部からの血を混ぜることによって種の存続を図ろうというロジックはよく分かったのだが、だったらそんなすぐ皆殺ししちゃう意味がわからない。90年に1度なのに、よくわかんない年の偉い感じのおばちゃんが「私もいつかは喜んで差し出すのよ」的なこと言ってたの、毎年72歳の人はいるだろうから結局この祭り毎年やってんじゃね?ってことなのかな計算が合わなくてモヤモヤした。
笑っちゃったポイントが多くあって、まず子供作りの小屋の中ww
さすがにあれは狙ってるでしょ。小屋からクリスチャンが逃げてくシーンも笑わざるを得なかった。
生贄の目に花が刺されてるのも一緒に行った人が笑ってた。
フューチャーされない、背景の中でなんか村人が儀式っぽいことしながら踊ってるのとかもギャグかよってなったし。
あとは音の不快感と劇中幾度となく出てくるヤクな。
あの村の中には絶対的なリーダーがいるわけではなく、共同体の信仰心として狂気が充満してる。それがわかっているからこそのヤクなのか、良心がどこに存在しているのかわからない。
総じて、何を見せられとるんやという感じの映画でした。
SNSに踊らされたなあ。長い時間を費やしてしまった、、
ラストについてだが、9人を数えるのに必死だった。洋画において顔が一致しない相貌失認の傾向があるので、同じ顔のやつ3人いるぞって思っちゃって混乱した。
最後のダニーの微笑みは理解できるものだったが、彼女はあの後共同体に吸収されてしまったのだろうか。なんで母親を見たのだろうか。。。
冒頭で触れたSNSの前評判は信用できないということが大いにわかった。冷静に見ればツッコミどころ多すぎてトラウマとかになりようがない。カップルでみて別れるくらいなら別れとけ。
でも、マヤがクリスチャンのベッドの下に木の札を置いてくシーンだけは好きだった。殴り書き失礼しました。おしまい。
クスリ、ダメ、絶対。
牧歌的な美しい映像とはうらはらにグロ・エロ・グロですが、グロについては特殊メイクや人形がチープなおかげで、★★★★☆くらいです。
(ただしショッキングなシーンもあるので、ダメな人はダメだと思いますが)
エロについてはR15+でここまで良いの?というくらい直球です。
エロの終盤だけ強めのモザイクがかかっていますが、それでもよくR18+にならなかったなぁと思います。
基本的には協調性のない主人公たちが、自分勝手に行動して結果として死んでいく、ありがちなB級映画の展開ですが、「クスリ」がいたる場面で登場するため、あながち非現実とは言い切れないような、不思議な脚本だと思います。
人それぞれの考え方によってこのような習慣や儀式もしょせん価値観の違いに過ぎないのかもしれないですし、メンタルを損なったり薬物中毒になったりすれば、抗えなくなることも当然かもしれないですしね。
とはいえ、そんなことはいってもやはりB級映画。 わかりやすい伏線は想定の範囲内であっさり回収されるのでストーリーの意外性はほとんどありませんし、逆に何か意味ありげな伏線を張ってありそうなシーンはB級映画なので148分もある上映時間でことごとく回収されません。
個人的にはクマちゃんの扱いがあまりにもぞんざいすぎて、逆にツボにはまりました。
超絶クレイジー映画
家族が自分以外死んじゃってひとりぼっちなのに最後の頼みの綱の彼氏も頼りにならなくて絶望してる主人公が、スウェーデンの夏至祭に参加する話。
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まぁよくあるあるの宗教的コミュニティに入り込んだらそこではクレイジーな儀式だったり慣習があって怖い目にあう系ホラー。
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前知識で結構トラウマになるって聞いてたから用心してたけど、私はそんなに大丈夫だった。クレイジーなシーンは後半にかけて増えてくるけど、そのクレイジーさって一定ラインを超えると面白くなっちゃうんだよな。
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あのおばあちゃんがクリスチャンのおしり押してるとことか、みんなで一緒に泣いてるとことか(笑).
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とはいえ気分が沈んでる時とか疲れてる時に見ると結構精神がやられるかも。
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このコミュニティでは一緒に泣いてくれたり感情を共有してくれる。たぶんダニーは全く痛みを共有してくれる誰かがいなくて、ここでやっと理解者を得たように思ったんだろうな。
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一緒に泣いて苦しんでるフリをしてるだけなのに。
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何はともあれずっと泣いてたダニーが最後だけ微笑むのが印象的。
ソーヘビー!
苦手なので普段あまり見ないホラー系。
避けている理由は鑑賞者を怖がらせようと音や雰囲気、あらゆる手段を使って恐怖のどん底に落としにくるから。
でもこれは「怖くないよ〜大丈夫だよ〜」って笑顔でどんどん寄り添ってくる恐怖だ。
しかもちょくちょく登場する恐怖シーン(だと思っている)では、
あくまでも「あっちょっと怖かったね〜ごめんね〜でもほら素敵でしょ?」って見せつけてくるお節介な親戚みたいなスタンスで嫌でも入り込んでくる。
おっかなびっくりホラー映画とは違って最後まで見れたけど、もうお腹いっぱいです…
ホラー映画ではないとすると、感じた恐怖はどこからやってきたのか。
おそらく、自分の常識の範疇を超えた人間の使い方をしていたからだろう。
ミッドサマーに出演していたのは、人のかたちをした何かだった、と心の整理をつけた。
理性も喜怒哀楽も痛みもない世界。
喜楽だけの天国に見えるけどなにもない。
鑑賞後はほんとに笑うしかなかった。
祝祭の締めで、炎に苦しむ人間をやっと見れてホッとしてるよく分からない感情に包まれる。
燃える家を見て笑い転げてる村人。
ねえペレもしかして笑うフリして泣いてる?
えっなんで泣いてるの?こんなに素敵な祭りができたのに
ってホルガ民の気持ちを追体験できるくらいにはひどすぎて洗脳された。
…と思っていたら、解説とかレビュー見たところあれはみんな泣いてたのか?
どうやら私がおかしくなっていた模様。
全体的に音楽の効果は好きだった。
あのミートパイ、サイモンだと思ってヒヤヒヤ見てたけどそっちかー!
吐きそうになったので食前食後はおすすめしない、、
鑑賞後時間が経つにつれ、二度と見たくないと思ってたのにまた気になり始めている。
一番嫌いな映画になりました
観終わった後、後味が悪い夢を見たときの感覚になり、物凄く不快感が続きます。
私には、全てにおいて意味が分からなかったです。
ここまで脳内がはてなだらけになった映画は初めてでした。
逆に、ここまでなんとも言えぬ変な感情にさせる映画を作る監督は凄いなと思いました。一部の人には刺さる作品なのかもしれません。
結末の意味はなんとなくは理解できるものの、とにかくストーリーがショッキングで気持ち悪かったです。
もう一生この類の映画は観たくないですが、年に3本ほどしか映画を観ない私にとっては新たな世界を知ったいい経験になりました。
シン・ファンタで
奇妙。左右対称(鏡)、神の視点(俯瞰)ショットの多用が漂わせる不穏感 & サイケデリック感さながら映像マジックマッシュルームにトリップ酔いしれろ! そして気付いた頃にはもう手遅れ --- 潔癖症か強迫観念的絵作りに作家性が滲み出ているみたいだし美意識も一貫した差異を伴う反復。絵画アートのごとく緻密に計算され、ついつい魅入ってしまう魔力に抗えない。画面の隅々や細かな所まで抜かりなしでその世界観に没入できる作り込まれたビジュアルプレゼン能力。舌巻き目から鱗の想像=創造力・構成力でずーっと不穏。様式美で済むことなくむしろ知れば知るほど戦慄し如何なるレッテルも拒むイメージのるつぼ。はたまたこれはホラー?サスペンス?ミステリー?スリラー?いや恋愛か!例えば前作『へレディタリー継承』で見られたミニチュアショット(と僕が呼ぶもの)は本作でほぼ無いにしろ本作の主人公たちが宿泊する建物は二階が吹き抜けで少し彷彿とさせたし、やはりこの監督の中には「人間は何かもっと大きな(理解を超える)ものの一部である(に過ぎない)」という認識があるのだと思う。
『ウィッカーマン』など枚挙に暇なしな怪村(共同体・集落・儀式)モノの新たなる快作=怪作で、"外面はキレイ中身はエグい"を体現しつつある意味スウェーデン観光宣伝大使(?)。近年で言えば『ゲットアウト』の日常に潜んだ「他人の家に招かれたけど気まずいし心休まらず早く帰りたい」精神を更に突き詰めた感じとでも言うか、綺麗な薔薇には棘(と毒)がある、病める現代人に花束を。凡人の想像を凌駕する最悪と爆笑を掛け合わせる(アン)バランス感覚。牧歌的雰囲気をブチ壊すが如く、これから起こるブッ飛んだことを絵で説明してくれる親切設計。老人儀式やミートパイ、ダンスコンテスト等随所の展開は正直読めるものでもあるのだけど全体通して奇想天外で終盤は圧巻、最後はワケも分からず嗚咽しそうなほどのカタルシス。最後の最後はまさかのまさかでスッキリ吹っ切れるし、ある登場人物の立場になると不思議と前向きな気持ちにもなる。アリ・アスター監督は絶対博識賢いし、神話とかそういうものにも精通詳しそう。若干30歳ちょっととかでこれはヤバい(ホラー)映画新時代の旗手、恐るべし天才の仕事。かち割って頭の中覗いてみたい。ヘイル・アリ・アスター!
↓内容触れます↓
双極性障害の妹=曇りなき者(障害を抱えた)が愛する者に自ら手を下すことで心の雲を取り払いケジメをつけたように、主人公ダニー(ザ・普通!)もなぁなぁ馴れ合いで交際し続けているマンネリ優しい彼氏=愛する(愛した?)者との関係に終止符を打つという同じ関係性が見て取れる(妹:父母=姉:彼氏) --- そう考えると本作のメッセージはある意味、長い陰鬱モヤモヤから解き放たれる方法を儀式という形で体系化(?)しているとも言える。
あとやっぱり爆笑 & トラウマになること必至の三者面談初夜(この時のクリスチャンの顔!)に至れり尽りお花畑。『ホステル』ばりに男の欲とおバカっぽさを体現する(若干この年齢で既に「&」ポジションも頷ける若き才能)ウィル・ポールターに、ドラマ『グッド・プレイス』に続き勉強熱心質問攻めなウィリアム・ジャクソン・ハーパー、そして郷に入るなり不穏な優しめスマイルのペレ。けどやっぱり全てさらけ出すジャック・レイナー(ex. 『シングストリート』『フリーファイア』)! みんな本作を機会にもっとここ日本でも売れるといいね。せーの...あー! あー! あー!!
P.S. ちなみにあの白服装好きっす。探したらあの中にいるかも?※分かりやすいウソです
This high my fire. "What am I going through?" "She's gonna...show me." ア〜ア、ア〜ア、ア〜ア
横溝世界というより
横溝正史ぽいと聞いていたのですが、横溝ぽいのはラスト近くのあの死体の飾り方だけかな。
明るい「ウィッカーマン」でした、オリジナルの方。
クリストファー・リーが存命だったら、長老役で出て欲しかった。
悪意の無い善意のお祭り。
儀式の先
予告を見て、明るい儀式に一種異様なザワザワ感を感じ儀式の先に何を見せてくれるのか期待と不安で鑑賞・・・儀式の終わりは不思議なグロテスクユーモアでした。○○の皮を着た姿につい笑ってしまった自分が怖い・・
異様
47本目。
土日観ようと思っても、完売に近く断念。
宗教関係の映画って事は知ってたけど、何故に席が取れない?
信者でも観に来てる?何かで話題に?
観れなきゃ、観れないで仕様がないとは思っていたけど、時間あったから平日観賞。
日常じゃないのが日常だけに慣れてしまえば日常に。
胸糞悪い所があるし、前衛舞踏な感じもあるし異様な感じは観終えても拭えない。
俺洗脳されてると思ったりもした。
グロ→ナンセンス→グロ→エロ→グロの駄作
グロテスクで悪趣味な映像を延々と見せられる
話の展開とか構造に面白さがあればいいが
それが全然ダメのなのから救いようがなく
はじめから終わりまで退屈でしかたない
映像美、というのは何かの冗談か?
これに映像美を感じることの出来る人は
死体損壊趣味のある人だけだ
デートムービーに使えるホラーではなく
たんにグロテスクで悪趣味なだけなので注意
奇祭というほと奇祭ではなく
宗教的な高尚なテーマ性は一切なく
カルト教団ですらなく
だたのヒッピーの成れの果てが
見よう見まねで宗教を気取って
乱痴気騒ぎをしているだけである
1995年にあったオウム真理教事件から25年も経過してしまった
オウム真理教のことなんか全然しらない世代がこの映画を観てしまうと
白っぽい民族衣装・宗教装束を身にまとった男女の小さな共同体が
奇行っぽいことをしている風景に、インパクトを感じてしまうのだろうか?
SFで言うところのファーストコンタクトもの
ヨーロッパ人が世界征服の際に原住民に殺されたファーストコンタクトに対する恐怖(この際原住民をその何千、何万倍も虐殺・収奪した歴史は無視する)を題材とする物語は、ジャンルとしてはSFが良く取り上げるテーマですが、異文化をヨーロッパの非キリスト教と定めた上で直球でホラーとしてやり切ったことはスゴいですね。
こーいうのはルーマニアあたりの架空の吸血鬼信仰をでっち上げて作劇するモノだという先入観がありましたけども、実在の信仰を取り上げたことで非常に高い緊張感を作品に与えていますので、全く効果的だと感じます。
当該宗教に対する差別的感情を喚起しそうな気もしますが、ひょっとすると残念ながら当該宗教は既に駆逐されており、要らぬ心配なのかもしれません。
さて、中盤頃から原住民の特異な死生観が露わとなり、現代人から見ると命がいかにも粗末に扱われているように感じ、また悪気なく禁忌を侵してしまった事により仲間にも被害が出るに及んで、「これは生麦事件と同じだな。つまりこれはファーストコンタクトをテーマにしたホラーなんだな」と感じてしまい、前段の感想を持つに至りました。
これが正統な評価なのかも自分では判断できません(まぁ生麦事件は直接的なネタ元ではないでしょう)が、一度そう感じてしまってからは原住民であるところの日本人としては、「こちらの倫理を理解できない不気味なモノとみなし、未開の蛮族とその信仰としてのカルトとして描画しやがって、ムカつくな」と感じるところもあり、しかしながらその描画、演出は真に美を追求しており決して粗末には扱っていないと感じるところもあり、感情が(久々にレビューを投稿する程度には)ぐちゃぐちゃに乱されました。感情を一つの所に納めきれないので、表層的に「ファーストコンタクトものを直球のホラーとして描くなんて凄いなぁ」程度の第一段として置くのが精一杯です。
(感情が落ち着いた頃にレビューを書き直してみたいかな)
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