「祝祭のクライマックスの炎には女王の笑みがよく似合う」ミッドサマー 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
祝祭のクライマックスの炎には女王の笑みがよく似合う
どうやら『ハウス・ジャック・ビルト』を観ていたおかげで免疫ができていたようで、比較的冷静に鑑賞できました(ホッ)。
そうでなかったら、なんでこういう映画を作るんだろう、と悩んで終わってしまうところでした。
ネットで調べてみたら、実際のスウェーデンの夏至祭から、木材のポールとかハーブの香りといった類の祭りの道具立てのようなものをうまく取り入れているようですが、このお話のテーマらしきものとスウェーデンの伝承とか習慣が関係あるのかどうかは、残念ながらサッパリ分かりませんでした。
で、まったくの思いつき、こじつけ的な読解を試みました。
祝祭と死。
現代に生きる我々にはなかなか結びつけて考えるのが難しいと思いますが、病気や老いからくる衰えや死への恐怖から逃れる医療手段のない時代の人たちにとっては、ムラ全体が高揚感と熱狂に包まれるタイミングに命を断つこと、しかもそれが次の命に生まれ変わると信じられるのであれば、あのシーンも決して荒唐無稽なことではないと思います。
命は繋ぐものであって、いちいち悲しむものではない。
現代といえども、自給自足の中で得られる限られた栄養源しか摂取できない食生活と科学的な医療を施すことができず、ネットもテレビもなく、外の世界と遮断された環境で暮らしていれば、病気や老いの苦しみは昔とさほど変わらないはずです(村人たちがみんな健康そうだったので、そうは見えませんが😅)
しかもあのコミュニティの中では、全員が家族なので、直接的な身内への特段の悲しみ、という概念は薄くなります。
ついにあのムラの人たちと同期したダニー……悲しみや嘆きの咆哮を合唱のように周りの人たちが奏でることで頭よりも先に身体的同化が進んだのだと思います。
ムラの女王がムラの祝祭のクライマックスの炎を眺めながら、恍惚感漂う笑みで応えるのは、当然のことなのでしょう。
琥珀さん、機会があればぜひ行かれてみてください。
・『魔女の宅急便』のような景色
・地下鉄の駅がひとつごとにデザインが違う&広いから、建築好きにはたまらない
・物価の高いものと安いものの線引きがわからない🤔
・イケメンの比率が高い
・背が高い。日本人男性の平均身長=スウェ女性の平均身長。そのため、私は子供詐欺ができる。
・夏になるとみんな肌焼きたがる、やたらタイに行く
・冬になると昼の2時には辺り真っ暗
・目が悪くても、降る雪がパウダースノーたとわかる(ちゃんと結晶の形をしてる)
ひとつでも興味があれば、ぜひ😊😊
普通に考えれば、あのような家族の死のショックから簡単に立ち直れませんが、あのムラの感覚と同期できれば、寧ろ救いとなるのかもしれません。体型的にもムラの(栄養不足からくる)細身で未成熟な少女たちより健康的で、豊穣をもたらす巫女的シンボルのような気がしたのです。
まあ、これもすべて後から考えたのですけど😁
ダニーは最初からムラにうってつけの人材というか家族候補だったわけですね!
俺は映画はショッキングだったけど冷静に観察してしまいましたが、女性客が面白かった~と言ってることにショックを受けました・・・え、面白い?
今晩は。
こんなことを書くと怒られそうですが、私の良く通う幾つかの劇場では、4割入っていると、”オオ凄い人だ!”となります。
基本、両隣、前後は空席で観るのが(公開直後でも)通常スタイルなので、この地域の”都会”の映画館で、映画を観る際はぎゅう詰めの事がたまにあり、”やれやれ”と思いながら鑑賞しています。でも、客電が落ちたら関係ないですね。
あと、これ家人から時折注意されるのですが、鑑賞中に寝る人には(鼾が煩い場合ですが)、無言で注意できる範囲にそういう方が居た際には小声で注意します。
大都会ではどうなんでしょうか?
コメントありがとうございます。
長老にこれを飲めば苦しくないから。と、言われてからの断末魔だったからしばらく頭から消えないと思います。そのおかげで、ストレスが頭から追い出されて、スッキリ。