ソワレのレビュー・感想・評価
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何回も観返してじっくり味わいたい映画
こういう台詞の少ない空気を読み取るような映画はいいですね、観返すたびにいろいろ感じることは多いんじゃないでしょうか?
話の筋や構成だけ追っかけるのではなく、じっくりと味わい、余韻に浸れる、個人的には大変いい出来映えだと思います。
満足?
113本目。
監督は満足なんだろう。
でも作り手と観る側との温度差を感じる。
だっておかしいもん。
製作段階で誰か言わない?
映画だからってのを、言い訳にしてる気がする。
でもまあ、地元では盛り上がる作品だとは思う。
いやー、これは傑作だった。まず画が綺麗、ひきのファーストカットから...
いやー、これは傑作だった。まず画が綺麗、ひきのファーストカットから魅入られる。?をちょっとずつ出して行きながら中盤に色々と繋がってきて、彼等にグッと惹きつけられていった。監督の繊細な演出が際立った良い作品だった。
雪に耐えて梅花麗し
父親による性的暴行を受けていた女性を助けに入った男と、その際に父親を挟みで刺してしまった女の逃避行の話。
東京で劇団員をするも鳴かず飛ばずでオレオレ詐欺をしているクズ男翔太。
高校を中退して老人ホームで働く、幼い頃から父親による暴行を受けていたタカラ。
タカラの境遇を聞き、そんなことがあって言い訳はないと、憤りと同情から衝動的に逃げでしまい巻き起こっていくストーリー。
そんなことでという様なことに感動するタカラと、そんな彼女をみて苛立つ翔太とか、警察に追われながら共に時間を過ごす中で、互いの行動をみて、心が近付いたり離れたり。
汗臭く青臭く若さの匂うむず痒さで最初から最後まで突っ走られて、悲しさが強い作品だけど、本編では語られない未来に少しだけ希望が感じられる終わり方で、なかなか良かった。
それにしても、少し前に別作品の舞台挨拶で拝見した時は可愛らしく柔らかい感じの人だったけど、芋生悠にこういう役はハマり過ぎ。
#68 何故逃避行することになったのか
最初はわからなかったが、ラストで色んな謎が解けた。
暗闇の人生を生きてきたタカラにとって、翔太は心の中に光を灯してくれる唯一の存在だったんだな。
またいつか翔太がタカラを探し出せたらいいな。
救いようのない映画
終始どんよりした空気が漂い、抜け出せない泥沼に苦しい気持ちになる。
冒頭の演技レッスンのシーンで「リアルではなくリアリティ」と書かれていて、エンターテインメント・フィクションとはそういうものだが、この映画はリアルにこだわったドキュメンタリーのようなタッチ。セリフも少なめで、その空気感で伝えようとするものがある。
演技が教えてくれる。消せない過去があるとしても、いつだって強く信じれば何者かになれる。変わることができるんだと。
唯一の希望は笑顔で前を向くこと。
ところで、あれだけインターホン恐怖症だったのにそこはすぐ開けちゃうの?そんないきなり信頼して全速力で逃げられる?電車乗る前に血は落とした方がいいんじゃない?とか…ちょっといろいろ気になってしまった。
芋生悠の文字通り身体を張った演技は見ものなのでファンは必見である。
※試写会で観させてもらいましたが、奇譚のない率直なレビューを心がけています。
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