劇場公開日 2020年8月28日

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「雪に耐えて梅花麗し」ソワレ Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5雪に耐えて梅花麗し

2020年8月29日
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悲しい

単純

父親による性的暴行を受けていた女性を助けに入った男と、その際に父親を挟みで刺してしまった女の逃避行の話。

東京で劇団員をするも鳴かず飛ばずでオレオレ詐欺をしているクズ男翔太。
高校を中退して老人ホームで働く、幼い頃から父親による暴行を受けていたタカラ。
タカラの境遇を聞き、そんなことがあって言い訳はないと、憤りと同情から衝動的に逃げでしまい巻き起こっていくストーリー。

そんなことでという様なことに感動するタカラと、そんな彼女をみて苛立つ翔太とか、警察に追われながら共に時間を過ごす中で、互いの行動をみて、心が近付いたり離れたり。

汗臭く青臭く若さの匂うむず痒さで最初から最後まで突っ走られて、悲しさが強い作品だけど、本編では語られない未来に少しだけ希望が感じられる終わり方で、なかなか良かった。

それにしても、少し前に別作品の舞台挨拶で拝見した時は可愛らしく柔らかい感じの人だったけど、芋生悠にこういう役はハマり過ぎ。

Bacchus