「☆☆☆★★★ ノベライズ版読了済み。 ノベライズ版を読んだ限りに於...」サヨナラまでの30分 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★★ ノベライズ版読了済み。 ノベライズ版を読んだ限りに於...
☆☆☆★★★
ノベライズ版読了済み。
ノベライズ版を読んだ限りに於いては、全然〝 ピン 〟と来ない話でした。
いわゆる《入れ替わり》系の話なのですが。先ず始めに、その理由が釈然としなかった事。更に話が進むにつれ、アキの姿が…。
その強引過ぎる展開には、説得力が感じられなかっと…と言って良いかと思いました。
でも、実際に映画を観たら…。
これは、予想外に良く出来た青春映画の佳作だと断言出来ます。
その理由として上げるならば。入れ替わる事となる北村匠海と新田真剣佑。この若い2人の演技がなかなか良いのが、最大の理由と言えるでしょうか。
全く性格の違う2人。人付き合いが苦手だった北村だったのだが。図らずも真剣佑の元恋人との関係性を知り。自ら触れ合う事態となり、恋の予感を感じてしまう。
一方の真剣佑の方も、自分からはアクションを起こせないもどかしさゆえ。次第に焦りを感じて来る。
この、切ない恋の三角関係が。ノベライズ版を読んだ時以上に、上手く表現されていたと思う。
最後は、カセットテープにまつわる或る理由から。見た目によっては、悲しい最後を迎える…様に見えつつも。人間的な成長であり、恋の結末・バンドとしての未来等。新たな道を歩んで行くであろう…と示唆しており、とても清々しい作品になっています。
ヒロイン役の久保田紗友ちゃんは、不勉強の為に、今回で初めて知ったと言って良いのですが。(調べたら数作品を観ていた…が💧)とても良かった。トロイメライを連弾したり、夜のプール場面等は可愛いを通り越して、もはや《美しい》レベルでしたなあ〜(//∇//)
バンド仲間の葉山・上杉・清原の好サポートに、(この3人は、どの作品でも良い演技をする。でも野郎なんでこの程度で抑えます by 我ながら非情)作品中に聴かれる数曲の楽曲も、ノベライズ版だと(当たり前だけど)文字だけだが。メロディーが加わる事で、映像に命が吹き込まれたかの様に躍動していた。
撮影・編集・照明等。スタッフ陣の力も、しっかりと発揮されており。それが作品の良さに繋がっているのだろう…と、観ていて感じ取れました。
2020年1月24日 イオンシネマ板橋/スクリーン3