「報われる(こともある)」アルプススタンドのはしの方 marさんの映画レビュー(感想・評価)
報われる(こともある)
元の演劇は見たことないけど、脚本がすごく優秀だと思う。
映画用にどのくらい改変されてるのか気になった。
不完全燃焼というか、それぞれの鬱屈を抱えた4人の高校生。
説明しにくいんだけど、おっさんである僕にもなんだか共感できる感覚があって
特に「青春ってこんなもんなの?」みたいなセリフにどきっとしたり。
終わり方に賛否両論あるのは理解できるし、
いわゆる多数派に寄っていくことが正義だとは全く思わない。
だけど秀逸なのは終わり方で、あそこで呼ばれる”矢野”っていう破壊力。
いきなり涙腺を直撃されて、レビューを書いてる今もうっすら涙ぐんでしまうほど。
自分の”好き”にまっすぐ、しっかり貫いていけば報われる(こともある)っていうね。
もとは高校生がこれを演じてたっていう事実にも胸アツだし
映画作品として残してくれたことに感謝したい名作。
息子が高校生くらいになったら激推ししたいと思います。
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