夏少女のレビュー・感想・評価
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つきまとう不安
戦後50年の広島県、瀬戸内海の蒲刈群島に暮らす12歳の少年とその両親の前に赤い服を着た少女が現れる話。
郵便船船長の元気な母ちゃんといつも酒を飲んでだらけ気味な商店主の父ちゃんと共に8月6日に広島を訪れてことが起こって行く。
原爆を題材にしたストーリーではあるものの重々しく訴えかけてくる感じはない。
しかしながら、被爆者の心情や被爆2世も含めた不安など非常に興味深いものがある。
中盤からファンタジーが入って来て、それ自体は何も悪くはないけれど、吐血の件以降ファンタジー度が増して行き、最後は何を言いたいのか自分には良くわからなくなってしまった。
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