「架空のプロジェクトに熱くなる男たち・・マジンガーZの格納庫だぜ!!」前田建設ファンタジー営業部 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
架空のプロジェクトに熱くなる男たち・・マジンガーZの格納庫だぜ!!
実話だと言うから驚きです。
2020年。英勉監督。脚本・上田誠。
大手ゼネコン・前田建設工業に「ファンタジー営業部」という部署がある・・
それだけでも驚いたのに、永井豪原作のアニメ「マジンガーZ」の地下格納庫を現状の技術と材料で建設したら?
と言うプロジェクトが2003年「ファンタジー営業部」広報で始動したのです。
実際に格納庫の設計図の図面を引き、地下30年メートルを掘削したら、
土砂が出ます、その片付け費用が馬鹿にならない・・
とか、細かく積算(経費の見積もり)をして発注するところまでやります。
ただしwevに週一で連載するのですが、現実のプロジェクトと全く同じ苦労なのです。
この辺の専門用語で居眠りする江本(岸ゆきのさん)と、私も同じレベル(笑)
はじめ乗り気でなかった新人広報マン土井(高杉真宙)も、リーダーの浅川(おぎやはぎの小木博明)や別所(上地雄輔)の熱意に、次第に巻き込まれていきます。
この映画はファンタジープロジェクトに夢中になる男たちの熱気もですが、
「巨大ダム」や「最長トンネル」を作る建設会社の構造と人材に、見惚れる映画でした。
ダム建設のエキスパートの六角精児。
トンネル掘削オタクの山田(町田啓太)の熱さ、「好きだ!!」と眼を輝かす姿に
感動しました。
巨大トンネルの掘削現場。
長島ダムの美しさ・・・今やダムなんて環境破壊の元凶と厄介者扱いです。
でもでも絶対に美しいです。
六角精児さんもカッコいい。
町田啓太はその5倍、カッコいいです。
現実とアニメ世界の混合具合が絶妙!!
「マジンガーZ」の弓教授と交信して、受注を受けたところなんか、
私自身、現実と混同してしまいました。
ゼネコンを侮ってた自分が恥ずかしい。
高度成長の日本を支えたのはゼネコンの巨大なプロジェクトでした。
こうなったら次作は「銀河鉄道999編」そして「ガンダム編」
現在進行中の「月面店舗編」と、続けて頂きたい。
そう強く思いました。
琥珀糖さん
みかずきです
コメントありがとうございます。
ゴーンガールレビューへの共感ありがとうございます。
私のレビューに琥珀糖さんからコメントを貰ったのは覚えていましたよ。
したがって、本日、琥珀糖さんのレビューがアップされたので拝読し、
共感ポイントを付けた次第です。
本作、モノづくりに関わった者には、堪らない作品です。
モノづくりの醍醐味を強く感じることができる作品です。
では、また共感作で。
-以上-