「主人公の二人だけ浮いている」ウエスト・サイド・ストーリー waisighさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公の二人だけ浮いている
クリックして本文を読む
ニューヨークのウエスト・サイドには、世界中から多くの人々が集まっていた。しかし、差別や偏見による社会への不満を 抱えた若者たちは、やがて仲間と集団を作り激しく敵対し合っていく。ある日、“ジェッツ”と呼ばれるチームの元リーダーのトニーは、対立する“シャークス”のリーダーの妹マリアと出会い、瞬く間に恋に落ちる…というストーリー。
名作のリメイクということど鑑賞。
ダンスシーンは迫力と音楽が両立していてぐっと引き込まれる。クオリティが高いのでギャング団のダンスも違和感なく入ってくる。
また、脇役が特にいい。リフもベルナルドもギラギラしていてかっこいい。
特にアニータ役のアリアナ・デボーズはダンスから演技から輝いていた。
ただ、いかんせんトニーとマリアが頭お花畑過ぎて水を差す。
更生したはずのトニーはベルナルドをボコボコにして挙句の果てにカッとなって殺してしまう。兄を殺しておいて妹に「弾みだ」と説明したり、その後情事に及んだりなど理解できない行動が続く。
マリアも兄殺しを受け入れ、たった今恋人が殺されたアニータに愛を歌って伝言を頼んだりなどこちらも人の心がない。
周りのキャラクターがいきいきしてるだけに、この二人だけが異次元にいて後半は尻すぼみになっていくのが非常に残念だった。
コメントする