「今の技術で撮られた躍動感あるダンス&クラシックな佇まいが両立する快作」ウエスト・サイド・ストーリー 五所光太郎(アニメハック編集部)さんの映画レビュー(感想・評価)
今の技術で撮られた躍動感あるダンス&クラシックな佇まいが両立する快作
舞台版も1961年の映画版も見ておらず、タイトルだけ聞いたことがあるという状態でしたが、冒頭のワンカット長まわしから引き込まれ、2時間半強の上映時間をまったくダレずに楽しめました。
見事なカメラワークでじっくりとミュージカルシーンを見せてくれて、躍動感あるダンスは素晴らしい! の一言。最近のハリウッド映画によくあるカメラをぶんぶん振りまわす感じではなく、今の映画でありつつ全体的にクラシックな佇まいも感じられるものでした。
現代風にアレンジされているのかもしれませんが、変わりつつあるウエスト・サイドを舞台にした貧困と差別による戦いをテーマにした物語にはビビッドに“今”が感じられ、映像面だけでなく21世紀に映画化された意味が大きくあるように思いました。
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