劇場公開日 2022年2月11日

「あまりに器用すぎるかもスピルバーグ先生」ウエスト・サイド・ストーリー たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0あまりに器用すぎるかもスピルバーグ先生

2022年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

寝られる

スピルバーグ先生が練りに練ってためにためてのの初ミュージカル映画である。ミュージカルが苦手だという人もいるが私は好物だ。ぶっ飛んでいてこれぞ非日常だと実感できるし有無を言わさすいきなり巻き込むところが好きだ。今作のちょっと残念だったところは既存のミュージカル映画とあまりにも違っていたこと、ちょっと作りすぎていてカット割りもかなり細かくてもはやMTVなのだ。もちろんそこも好物なのだがミュージカルとしてはあのレミゼのごとくマリアの歌唱をもうちょっとじっくり見せてくれても良かったと思う。裏返しなのだがプロローグシーンで2台の車が突っ込んでくるとことか洗濯物がロープを滑る滑車の音とそれに合わせて演者を割って見せる手法などやってくれて楽しい。そしてスピルバーグを好きなのは終始一貫して人種差別問題に真っ向かから挑み続けているところである。大学生の頃ETを観てやられたのだけれどその後にカラーパープルを撮った。今作のテーマも人種の違いを個々は受け入れられてもそれがグループ化されると争いが止められないという理である。しょうがないね人間だもの。

たあちゃん