「ラストシーンが象徴するもの」ウエスト・サイド・ストーリー bionさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストシーンが象徴するもの
オリジナルミュージカルも61年劇場版も見ていないので、『ウエスト・サイド・ストーリー』は初体験。
楽曲は古めかしさを感じるが、かえって50年代のニューヨークにタイムスリップした感覚を持てた。映像と音響は最新の技術で、しかもスピルバーグの手を通して観客に届けられるから、あっという間に物語に入り込んでしまう。
移民の国であるにも関わらず、後からやってきた移民を排斥するというのは、今も昔も変わっていない。移民街を再開発しようとするエスタブリッシュメントのWASP、遅れてやってきたポーランド系移民はプアホワイトとして苦しんでいる。そのポーランド系移民が、怒りの矛先をプエルトリコ移民にぶつけている。
今さらながらマイケルジャクソンのビートイットの舞台がようやく理解できた。ロミオジュリエットがベースとなっていることは知っていたが、ラストシーンはずしりとくる。
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kossyさんのコメント
2022年2月13日
ネットで調べると「beat it」だけじゃなく「bad!」もウエストサイド物語にオマージュを捧げているとあったので、早速視聴してみました。そしたらPVの会話の中に「トニー!」って声が聞こえてくるじゃありませんか!映画の中にも「bad」と嘆く台詞はありますが・・・
もしかしたら「スリラー」のPVにも隠されてるんじゃないかと、今度チェックしておきます・・・