だれもが愛しいチャンピオンのレビュー・感想・評価
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シビアなテーマを優しく笑えるコメディに。とにかく後味が最高。
・シビアなテーマを優しく笑えるコメディに ・とにかく素晴らしい後味 ・しっかりと残るメッセージ 大満足です! シビアなテーマをさっぱりコメディに仕上げてるので気軽に見れる。 それでいてしっかりとメッセージは心に残る。 思いっきり笑えて、とても深い!これぞ良作! とにかく後味が最高。 予定調和でもなく、安易な感動でもなく……独自のテイストで”よかった~”と心が満たされるエンディング。 最後のシーンは涙でスクリーンが滲んでおりました~。 同じヨーロッパの映画でもスペインとフランスでだいぶテイストが違うなぁ; 障害者バスケチームの演者は本当の障害者の方々らしい。バスケも日常も見事な演技だった。 そして主人公のコーチが名演!序盤と後半で表情が全然違う。 こうなるとささいなカットでもウルッときちゃう。 完全に劇中の登場人物達に感情移入しちゃいました。 ”これ笑っちゃっていいのかな?”なんて気にせずにアハハ!と笑える。 今作のようなテーマの映画では非常に重要だと思う。 客席から何度も笑い声が。 後半になるにつれお客さんの笑いが優しい笑いになってった。 映画を見ながら観客も変われる。 そんな作品でした。 『人生、ここにあり!』に通じるほっくり感。 どんどん作中のキャラが好きになっていく。 もっとコメディに振り切ってるから見やすいかも。 ”……ハハハ!”と笑えてしまうラストの展開は目から鱗でした。 そうだよなー、それでいいんだよなー!
文化の違いか?
題材もストーリーの流れも良い!楽しめた。 声出して笑ったし!!! しかし中ダレしてしまったのも事実。 120分前後に拘らず、90分枠に収めても十分に意味も面白さも伝わる気がする。 アルモドバルの作品にも感じる文化の違い? ネットもののエリートにも同じ異文化を感じた。
『世界に一つだけの花』の歌詞を思い出しました
プロ・バスケットボールチームのサブコーチを務めるマルコ(ハビエル・グティエレス)。
トップコーチと対立して短気が故に退場をくらう。
やけ酒を呷(あお)っての飲酒運転、チームは解雇され、刑務所への収監の替わりに90日間の社会奉仕が命じられる。
奉仕先は、知的障がい者のバスケットボール・チーム「アミーゴス」への指導。
はじめは嫌々だったが、徐々に互いに理解を深めて行き・・・
という物語で、東京パラリンピック開催イヤーのオープニングに相応しい。
とにかく、各人のキャラクターが立っています。
マルコは、まぁ、ステレオタイプだけれど、ステレオタイプということは蛮人に通じるということ。
そんなマルコの視点は、我々の視点。
多くの場合、「障がい者」としてひと括りにしちゃうことも多いが、人それぞれに事情がある。
癲癇の持病があるので発作によりフリーズしてしまう者、
棄てられた動物の保護施設で住み込みで働いているが、幼い頃に溺れた経験から水恐怖症でシャワーにも入れない者、
航空機の運航をやたら気にする者・・・
最後に挙げた彼に関連して、劇中「鳥を一日中観察しているひとは博士として尊敬されるのに」とも言われる(このあたりは可笑しい)。
で、そんな彼らとマルコは一丸となって快進撃を続けていき・・・と話は展開するが、印象的な台詞がふたつある。
子どもを望む妻の意に反するマルコに対して、チームメンバーのひとりが言う台詞。
「ボクだってボクみたいな子どもは欲しくないが、あなたみたいな父親は欲しいよ」
チームを通してマルコが成長したことを示す台詞だが、これには前振りのような台詞がある。
これもチームメンバーのひとりが言う台詞だが、徐々に怒りを抑えられ、コーチングができるようになってきたマルコを評して、
「彼の抱えている障がいは治らないけれども、わたしたちは対処方法を教えているんだ」
この台詞は、結構、胸にこたえました。
身に覚えがあるからね。
快進撃を続け、決勝戦にまで進んだ「アミーゴス」。
その結果は・・・
『世界に一つだけの花』の歌詞を思い出しました。
映画のリアリティーが感じられなかった
ダメチームにやる気ない監督が来て、必死に生きているメンバーの熱心さに引き込まれて監督が本気出して相乗効果でチームは大躍進。 想像通りのストーリーでつまらなかった。いや、それはわかっていることで、それよりも、 前半で描かれる障害の度合いから、ルールの理解度や戦術の理解の長足の進歩が、あまりにも映画の中のリアリティーを削いでいるように感じられてしまった。結果、面白く感じられなかったです。 演技は自然で悪くないです。なので星+1です。
ベタですが
挫折した男と知的障害者達の友情物語なので、何となく話が見えてしまったのですが、思った以上に楽しめました。 「できれば、私達より健常者の方が良い。」と言ったホセの言葉は、残酷な真実だと思います。誰もが顔や身体や生まれを選んで生まれてくる事ができない。ハンディキャップがあることは大変ですが、大変だからというよりも、社会から隔離され自尊心を持てない事が何より辛いのだと彼らを観ていて思いました。 日本でも障害者は障害者だけで過ごす事が多く、マルコやソニアの様な健常者と一緒に何かを成し遂げる事が少ない様に思います。障害者と健常者が一緒に過ごすことが、社会が変わる一番の近道なのではないでしょうか。 ラストは、じんわりと暖かい気持ちになって、帰りのいつもの風景が爽やかに見えました。
めちゃ、名作でした。
この作品を観た人は、誰でも、きっと、他人さんに優しくなることができるんだろうな、と感じました。 実際に、最後まで観ていて、これだけのものを作り上げるのは、かなり大変だっただろうなあと感じたのですが、とても後味の良い、笑いがこみ上げて、観ることができてよかったなあ、と感じました。
泣けて笑えて考えさせられる
基本的にな類型としてはよくあるパターンの物語だと思うのだが、とても良作。やはり感動した。 気性が荒くて、押せ押せで、せっかちで、気遣いがちょっと足りないバスケットボールのコーチ、マルコ。性格が災いし、「ヘッドコーチと乱闘、その苛々で飲酒運転、その挙句にパトカーに追突して有罪、90日の社会奉仕活動命ず、おまけにチームを解雇」というのが一遍にやってくる。ああ自業自得。 マルコは「根はいいやつなんだけど基本的に人を思いやらない」タイプの男。彼が知的障がい者のバスケットボールチームにやってきたら...まあ起こるのは圧倒的ディスコミュニケーションである。 コメディタッチで描いてはいるが、最初はコーチとチーム、全くコミュニケーションが取れない。というかマルコは自分のスタイルを崩さないし、チームメンバーはもちろん徹底してマイペース(に見える)。 そしてマルコは妻ソニアとの間にも問題を抱えていて、それがチームメンバーとの「交流」と密接に関わるというつくり。 チームメンバーには本当に驚かされる。どんな人にも「なにか」があり、バスケットボールを練習し、プレイする過程で彼らはそれを遺憾なく発揮する。そしてコーチであるマルコは彼等に「育てられる」のだ。教える側と教えられる側の逆転。 マルコも、口は悪いが根の人の良さがものすごいので、どんどん吸収して愛される。「コーチみたいな父親がよかった」は泣いた。忖度などない人間にそれを言われることの感動は計り知れない。 一緒に闘って、恐怖を克服して、家族と分かり合って。マルコと母親の親子関係が微笑ましい。あのふたりそっくりすぎて...。 ラストの決勝戦は手に汗握って見ていたけれど、あのひとひねり効いた結果が素敵だった。喜びに満ちているし、皆言うことがウィットに富んでいる。 どんなときも、誰にでも、教えて、教えられる。子どもだった大人「マルコ」は他人のことを慮り、勇気を持てる大人への階段を上り、「アミーゴス」の面々は「父親」と「仲間」を得る。 「だれもが愛しいチャンピオン」という邦題は素敵ですね。全てが詰まっている。 エンドロールのアミーゴスの面々の格好良さ!彼等の個性と柔軟性、そしてウィットにものすごく影響を受けた。前向きになれた。 難しい問題もたくさんあるけど、楽しいエンタテインメント映画に仕上げてあって、泣けて笑えて考える。素晴らしいエンタテインメントの要素を全て満たした良作だと思いました。
良作
よかったと思います
ちょっとストーリーに出来すぎた感はあるかな
役者が素晴らしい
確かに、だれもが愛しい
最後のシュートが入らないのがいいw
すごいね!私たち2位だ!と素直に喜べるのがいい
コーチがちゃんと自分の選択をするのがいい
あ、そんなに出来すぎでもないのかw
人生のチャンピオン
どんな人でも 苦手なことはあるし 生きていくのが辛かったり 苦しんだり悩んだりすることが あります。 映画を観ながら 前向きに考えて 明るく生きていくことや 縁を大切にして 周りの人から教えられたり学んだりしながら成長し、 より幸せに生きていこうとする姿が 人生のチャンピオンなのだろうと 感じました。
「普通」の反対の言葉は「普通じゃない」ではなく「個性」だよと。そういうことを伝えてくれる作品です。『みんなちがって、みんないい』です。
スペイン映画は余り見た記憶が無いので観てみようかなと思い鑑賞。
知的障害者によるバスケットボールのチーム。
彼らを面倒みることになった元プロチームのコーチ。
バスケ初心者のチームが試合で勝ち進み、とうとう決勝戦。
さあどうなる? …というお話。
このコーチ
飲酒運転の刑罰の代わりに社会福祉の一環として社会奉仕活動を
って、「トスカーナの幸せレシピ」に似ている気もしたのですが
ズブの素人10人相手に、チームプレイまでも教えないといけない
この作品のコーチの方が、何倍も大変そうです。 …うん
選手がそれぞれ抱えた問題に加えて
コーチ自身の問題がストーリーに程よく絡み、テンポ良く進みます。
場面ごとに音楽も良くマッチしてました。
観た後、十分に満足感を感じられる良い作品でした。
それにしても最後のシュート。
…
ドキドキしながら見守ってしまいました。 いけ~ ~ ~ … あ
☆
以下、あれこれです。
選手の紅一点
得意技はキン距離攻撃。 …ケリ?
え~…
正面に立たれたらどうしましょう ニゲル
コーチの奥さん
と、その胸にいつも目が行く一人の選手。
なぜか印象に残りました。
いやらしい感じは全くなくて、
マリア様と赤ん坊のような …とでもいいますか。
コーチの母親
草笛光子さんに似てる気がしました。
役柄も似たような感じで、どっしり構えたスナックのママさんという感じ。
結構アバウトな性格がとても素敵です。
最後に
とてもコメディタッチのハートフルな作品でした。
「障害者」をテーマに扱ってはいますが、
決して「暗く重い」ものではありませんでした。 ほのぼの。
※ タイトル後半の『』の中に書いた文章は、
金子みすゞさんの詩からの引用です。
念のため。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
ハンディキャップを吹き飛ばす笑って感動の良作です♪
昨年末から公開されてますが、鑑賞された方の評価が軒並み高いので気になってた作品をやっと鑑賞しました。
で、感想はと言うと…良い♪当たり!!
面白い! テンポも良く、随所に笑いがあって、テーマの割に重くない。劇中のBGMも良いんですよね~♪
スペイン映画ってあんまり鑑賞した事が無いんですが、これは良い♪
爽やかな感動と爽快感があり非常にバランスが取れてる。
「ROCKY」と「クール・ランニング」。あと「頑張れ!ベアーズ」や古いテレビドラマですが「頑張れ!レッドビッキーズ」を思い出しましたw
良作の快作です♪
所謂、パラスポーツを取り扱った作品ですが、最初は“これ、笑っても良いの?”と観ているこちらが気遣ってしまう感じではありましたが、そんな気遣いもいらなくなるくらいグイグイと引き込まれていきます。
中盤ぐらいまでは少し中弛みする感じな部分もありましたが、コジャンテスが出てきた辺りから、一気にターボが掛かった感じ。
コジャンテス登場シーンのメンバーの煽りは最高!良いよね、コジャンテス♪
クライマックスでの決勝戦のベニートのロングシュートが入らなかった為、優勝を逃してしまうが、彼らはそれを悲観してない。むしろ自分達が2位になれた事が嬉しい。
周りも敵味方関係なく、アミーゴスを応援している。
順位に一喜一憂するのではなくて、自分達がやり遂げた事が尊いのだと言う、マルコの表情も良い。
マルコ役のハビエル・グティエレスはジャン・クロード・バンダムとダニエル・クレイグを足して割った様に見えるなぁw
こういった作品はバランスが非常に難しい。
他の人も書かれてますが、偏見が入ると非難されるし、気を使い過ぎるとまた差別みたいになってしまう。
多分、映画としてはかなり扱い難いジャンルになるのではないかと思います。
知的障害を持つ人達で形成されたバスケットチームなので、普通に出来る事が出来ない事も多数。
だからと言ってそれを異質な目で見ると彼らはそれを敏感に感じとる。
知的障害を持つ人達は時間の流れが少しゆっくりであったり、感情の起伏が少し大きいだけで、別に何にも出来ない訳ではない。
だから、差別される事を極端に嫌う。
もしかしたら、そう言った目で彼らを見ている者達の方が可哀想なのかも知れない。
だけど、そうは言っても手が掛かる事は手が掛かる訳でマルコが中盤まで何度投げ出そうとしたかは十分に理解出来る。
バスの中のはしゃぎっぷりも普通の人から見たら迷惑この上無い。
どういう風に対応したら良いかは多分現実的な答えが見つからない。
でも映画の中ではそれを真正面から捉えて笑える所は笑えば良いと気付かせてくれた。
この作品の登場人物達は笑われているのではない。笑わせているのだと。
そう思えると個性の強い面々が大活躍する青春スポーツ作品で面白くない訳がない!
でも泣かせる所は泣かせます。
“出来れば、我々みたいなのよりも健常者の方が良い。でもマルコが父親なら嬉しい”とマリンがマルコに言った台詞はグッと来るし、ラストで代表チームのサブコーチに復帰するマルコに爽やかにお別れを言うチームのメンバーにも感動♪
変にご都合主義で感動に持ってこようとしないのが逆に感動出来ます。
遠征資金が無くて、ベニートの勤務先オーナーから資金を脅し取った事や資金が無くて、旅行を中止したチームオーナーのフリオが資金が出来たらシレッと旅行に参加してたのはご愛嬌♪
オンリーワンと言う言葉を都合良く使うとそうなのかも知れないけど、出来る事を確りとやる。
そして彼らと横に並んで歩く事が大事なのかなぁと考えさせてくれる。
もしかしたら、そう言った答えが正解じゃないかも知れないけど、そんな事を考えながらも大いに笑わせてくれる素敵な作品で感動もあり、興奮もあり、クスッと笑えて、時折爆笑!
前評判通りの素晴らしい作品です。
上映館は無茶苦茶少なく、都内でもヒューマントラストシネマ有楽町と新宿武蔵野館でしかやってませんが、時間を作ってでも観に行く価値はあります。
こういう作品に予期せぬ出会いが出来る事が嬉しいから映画館に足を運ぶのが楽しい!
無茶苦茶お薦めです♪
共に生きるだけで楽しい
プロットだけなぞると、「トスカーナの幸せレシピ」にそっくりですが、テイストはだいぶ違い、かなり笑いテイスト強く、ちょいちょい吹き出しそうになりました。 笑いの中にも、強いメッセージも感じつつ、コーチの人生も絡みつつ。 「知恵遅れ」と、障害者達を明らかに見下していた筈のコーチ役が、やけにデレるのが早いのがなんだか都合いいなと気にはなりましたけど、それ以外は、カラリと明るく楽しく見られました。 「コーチみたいなお父さんが欲しい」泣きます。 そして最後のオチに、笑って再び泣きました。 映画でも触れられていた、パラリンピックでの替え玉事件、帰りの電卓でググってみました。オリンピックの闇、感じます。 日本でも、障害者を巡る辛い事件が、現実にありました。身内に知的障害者がいる者として、悔しい思いで一杯です。 共に生きるだけで楽しいんだ。この映画は答えの一つかもしれませんし、つまらない御託はおいておいて、面白かった!
素敵な映画
スペインのハッピーな映画。 多分、日本では創れない・・・。 映画のクオリティーはまあ、正直イマイチだし、ストーリーも鉄板ですが・・。 観て良かった映画です。 ヨーロッパの社会は、こう言う映画を作る懐の深さがある。その懐の深さが、映画だけでなく様々な分野に染み渡っていて、創造性豊かな社会のベースを作っているように思う。 もうずいぶん昔の話になるけど 初めてヨーロッパへ行った時に、どこへ行っても障害者が健常者と同じ日常の中に存在している事に驚いた。当時の日本ではありえないし、現在の日本でも、当時とあまり変わってないように思う。ハードのインフラは徐々に改善されてきましたが・・ソフト、心のあり方が変わらないとなぁ・・。 車椅子対策はコストがかかるからやりません、と言い切る人間が進めるレジャー施設・・、ハートがないことはいずれバレるだろう。 アナハイムのディズニーランドでは、電動車椅子に乗ったエンターテイナーがショーの一員として活躍していた。 技術の日本と言いながらも、技術でも何も新しいものを生み出せず、ソフト・・ハートも持ち合わせない・・。もう、ソフトバンクの孫氏みたいに、元々、創造性が無く何も生み出せないから、他人のアイデアを買うか、盗む事しかできない・・。 脱線(笑) 良作でした。
スペインもダイバーシティは課題なんだなぁ
勝つという単純な目標に真っすぐな主人公、知的障害者との言葉やボディランゲージとのやり取りの中、彼の中に奥行きが出来ていく。 普通に撮れば、ただ感動的な映画になった所が所々の笑いで癒される。日本はもっと圧倒的にダイバーシティがないのだが、ヨーロッパ〜スペインにもこれをテーマとして取り上げる事が話題になるほど、課題なんだなと感じた。 泣いたことないけど、多分泣けない映画です 笑
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