カセットテープ・ダイアリーズのレビュー・感想・評価
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この人よく見たらゲースロで1917
輝くばかりのチャラさで私も目が眩んでしまいました。でもいい子でした。
ブルース・スプリングスティーンは『ボーン・イン・ザ・USA』しか知らない(むしろデビー・ギブソンやペット・ショップ・ボーイズに反応)ですが、根幹となる題材は普遍的な物なので、ちゃんと楽しめました。
社会の閉塞感はちょっとケン・ローチを思い出すと言ったら褒めすぎでしょうか。
その選択をした彼の心持ちが心地よく、出来過ぎ感もそんなに気にならずに気分良く観終わることができました。
音楽が好きでも嫌いでもお勧め。
お話の内容については、多くの方が書いているので重複するところは省略。
パキスタンといえば、インドとの間でのカシミール地方をめぐる紛争がよく知られていますが、移住先のイギリスにおいても(イギリスから独立を勝ち取った形となった)、何かと移民は雇用のパイを奪ってしまう、文化が合わない…と差別されたり低くみられたようです。
そうした差別問題に対して(なお、極端な排斥運動はあまり描写されない)、自身も暴力で訴えていくのではなく、自身の夢を音楽という形でかなえていくことで、少しずつ回りの目を変えていきたい、換言すれば、移民への差別はあるけれども、学力次第では一定の道が開かれていた当時のイギリスで、必ずしも「親の希望」とは相いれない形で、自分のやりたいことをやる、(悪い意味での)「古い習慣にとらわれない」、「夢を信じる気持ちや作品を作る力、学力…は逆風が吹く自身を変えてくれる」という信念で、自身の夢をかなえていく、良い内容だな、と思いました(実話に基づく、とのことで、最後に実際の当事者の方の写真などが出ます)。
あえて0.3点減としたのは、以下の通りでしょうか。(4.7点ですが、そのようにつけられないので0.5減扱いにしました)。
0.3点減: 実は「カセットテープ」という点はあまり本質論ではなく(ただ、当時は今のような最新式ウォークマンもiPhoneもあるはずもない)、「音楽」が一つのファクターとなります。むしろ、実在のミュージシャン(今年で70歳だそう)の音楽に主人公が触れ合うこと、それが「夢をかなえるために頑張ろう」という方向に向かっていくのであり、その点が本タイトルだけではわかりづらい(ややもすると、「カセットテープ」を延々聞くだけの映画に思えてしまう)のが、やや「もったいない」印象を受けました。
※ こうしたことはすべて説明があるので大丈夫ですが、最初から「カセットテープの時代なんて…」ってなっちゃうと、もったいないので。
ライトなミュージカル展開とヘビーな人種問題と。
今振り返れば80年代って輝いていたなと思うけど実際にはイギリスではサッチャー政権によるアレコレがあって不況の閉塞感からパキスタン等の移民への差別が深刻だった時代。シンプルなストーリーに社会問題、家族問題を絡ませていてただ楽しいだけじゃ終わらない作品でした。
いや、もちろん十分楽しかったよー!ミュージカル好きにはたまらないモブな展開はとにかく上がる♫ カセットのウォークマンなどの80年代アイテムや「ハイスクールはダンステリア」ばりの学校。そしてペットショップボーイズ、a-haからのブルース・スプリングティーン!
親子問題は「そんな家早く出ちゃえば?」って思ってしまう程に家長の父さんが封建的で理不尽なんだけど、それでも親の気持ちもよくわかる年齢にこちらもなってるわけで。どちら側にも感情移入していたからラストはとっても◎
「ハングリー・ハート」のイントロで涙腺崩壊し最後まで泣いていました。映画で泣けるって爽快だよなぁとあらためて思えた作品。ありがちでベタだけどそれも全然いいじゃない!!
それにしてもイギリスが舞台の作品ってどれもたまらなく魅力的よね。
腰に付けたウォークマン!
ペットショップボーイズや、大好きだったレベル42が、腰に付けたウォークマンと共に流れ始めた時には、もうそれだけでもテンション上がりまくり!
ペットショップボーイズ世代の私にはそれが前半のピークでした。
イギリスの田舎町。パキスタン移民の主人公は、人種差別やパキスタン人の父の厳しい教育の下、彼女も出来ず、イケてない高校生活を送っていた。街の外に出て自由になることを夢みていた時、インド系移民の同級生に、ブルース・スプリングスティーンのカセットテープを渡され、そこから全てが大きく変わっていく…
この作品が素晴らしいのは、単純にそこで終わってないこと。高校を卒業するまでの間に、本当の意味で大きく成長することになる。
新しい自分に変わり、海外への留学や、自分の夢にも手が届くようになる。夢を手にした時、最も身近で大切なことに初めて気付く。
これが実話を元にしているというからすごい。自分を振り返ると、それに気づいたのは大人になってからだったと思うので。
色んな意味で、ウォークマン世代に強く響く作品になっていると思います。
ただ、ただ一つだけ残念だったのは、
私がブルース・スプリングスティーンの世代ではなく、作品の中でミュージカルのように盛り上がっていたシーンにイマイチ気分が乗れなかったことです(^^;)
大事なBorn to runのMV風シーンがダサ過ぎて残念
1987年のイギリスの田舎町で16歳のパキスタン移民青年がブルース・スプリングスティーンの音楽に多大なる影響を受けるお話し。ブルースが世に出たのは1975年の「Born to run(明日なき暴走)」で、当時高校1年生(主人公ジャベドとほぼ同年代)の私も初めてラジオから流れてきたこの「唸り声(この表現が精一杯)」にかなりの衝撃を受けたのをその当時の景色を含めてはっきりと覚えている。時代と場所・境遇は違ってもブルースの歌(理解できるのは「走るために生まれた」という詞のみなのだが・・)に衝撃を受けたことが紛れもない私の真実なので、この映画の主人公に無条件に感情移入できる確信があった。そしてほぼ想像していた通りの内容であったのだが・・一番盛り上がるべき校内放送をジャックして「Born to run」が流れるMV風シーンの情けなさ・・あまりに陳腐で残念としか言いようがない。それにしても当時の英の「パキ差別」のすざまじいことよ。「イスラム国」後の現在はもっと酷いのであろうか?
いつの時代も言葉と継続が最大の武器だ
音楽の歌詞がいつも教えてくれる。背中を押してくれる。人生を支えてくれる大きな存在である。
ミュージカルではなく「Music Movie」という新しいジャンルを確立した。直近では「イエスタデイ」みたい。どちらも名作だ。(まだ観れていないけど、「WAVES」もそのジャンルに入ってくるのか)曲を知っているともっと楽しめるはず。
人種や貧富など生まれ育った境遇関係なく、言葉は立ち上がる武器になる。(そうなると最低限の教育は必要)
そして、たとえ卑下されたり嘲笑されたとしても、日記を毎日書き続けた、自分の信じるものを継続することの力が勇気を与えてくれる。
反抗の手段は非難や暴力ではなく、言葉と具体的な行動だ。
根っこではずっと支え合っている家族の物語に最後必ず涙するだろう。
それと、この映画をパキスタンを植民地支配していたイギリスが製作した意義がある。
旅立ち
イギリス ルートン
事実に基づく
1987年代ウォークマン世代の若者と、家族の話し。
パキスタンからの移民家族と、息子さんの自立のお話し。
バランスの取れた良くできた映画です。ご家族でどうぞご覧ください。
字幕
The Boss ✖️ A Pakistan English
保守的なJavedの父親は、決して彼や家族に手をあげたり、酒溺れ自己逃避に走らない。すべては家族のため。家族はそれを分かっているし、Javedも父の考えを否定しつつも、父の存在を否定しないし尊敬している。
この映画はJavedのサクセスストーリーであるとともに、彼の家族賛歌の物語だと思う。
家族愛は英国でもパキスタンでも日本でも共通する価値観がある。
子供の頃はThe Bossの田舎っぽい米国ロックが好きではなかったが、今の自分にはとても心地良い。
ジャングルランド、バックストリートをBGMに。なんて贅沢な映画‼️
スプリングスティーンのファンだったら、泣いて喜ぶ展開。
最後は人生のきっかけ程度の存在になる展開。素晴らしい‼️
出ている役者すべて良し👍
以外な掘り出し物!‼️
私にはいまひとつだった
本作品、評判が良いので見に行きました。
また、私自身、「ブルース・スプリングスティーン」自体、好きでも嫌いでもない感じで、ブルース・スプリングスティーンの歌詞と言うか音楽でインスパイアされた少年のお話と言う事で、ブルース・スプリングスティーンの歌詞的な事も含めて興味を持って臨みましたが・・・
私的には、全編、何も刺さりませんでした・・・・・
内容的には、よくある話ではありますが、実際、青春映画で有り、ミュージカルの要素や、イギリスを舞台に異国の人パキスタンの人への偏見とか、色々な要素が混じっていますが、作り手が作りたい、伝えたい事が有り、それをお話にして映画にしたのは分かりますが、何ともポイントと言うのかな、焦点が分からず、私的には、テンポが悪いと言うか・・・・
どのシーンも何とも中途半端で、ミュージカル風になるシーンなんて要らないんじゃない・・・・
主人公が、ブルース・スプリングスティーンの曲にインスパイアされた時だけ、プロモーション風に描かれてましたが、その路線で、何処までも、差別にあるシーンなど織り交ぜて作れば良かった気がするかな・・・・
ま、相性だとすると、私的には、相性が悪かったかな・・・・
アメリカの長渕剛。音楽と青春と夢と。
ブルース・スプリングスティーンのことはよく知らない。
カセットテープが主流だった時代を生きたわけでみない。
けれども、主人公のジャベドの気持ちに感情移入できました。
私自身同じように、学生時代に育った環境にコンプレックスがあったわけではないが、あるアーティストの音楽を指針に自分勝手に共に生きているつもりの時が何度もありました。
支えになる音楽に出会い、夢を目指し、今ある環境を飛び出したいと走る続けるような時に、自身で忘れていた1番大切な者に気づく。
多少ベタな太刀筋かもしれないが、ボスの歌詞が駆け回るシーンや音に自身の状況を重ねる演出に若々しさを感じ、うっかりしてたらラストシーンで泣いてしまいました。。。
多少無知だとしても充分に楽しめます。
youtubeのコメント欄に"ブルース・スプリングスティーンは日本でいう長渕剛"と書いてあったと友人から聞きました。ジャベドからもらった熱が冷めないうちに"彼ら"の音楽を聴こうと思いました...
「Boss」の歌声は止まらない!
この映画の背骨となってる
ブルース・スプリングスティーンの曲
真面目に生きようとする者に対して
この社会は過酷すぎ、夢は打ち砕かれ、
なんて生きにくい世の中なんだ!!
みたいな歌を歌い続ける「Boss」
その内容に感動したパキスタンからの移民2世の若者が
自分の生きる道を模索しながら、様々なマイナス要素
移民であるとか親の価値観を押し付けられるとか
そういうものと戦って活路を見つけた事実を元にしたお話。
今、高校生とか大学生とか
もうちょっと年齢が上でも派遣とか契約とか
不安定な生き方を余儀なくされている若い人たちに
ぜひとも観て欲しい!!
そこそこ年長でこの映画を観て感動した人は
ぜひ若い人に勧めてあげて欲しい!!
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
洋楽に疎い私が初めて
ブルース・スプリングスティーンを聴いたのは
あの「ウイ・ア・ザ・ワールド」での
絞り出すような「ウイ・ア・ザ・ワールド〜」の一声!
この人は「タダ者じゃない!」と確信させられた!
そのくらいインパクトと表現力のある声の
ブルース・スプリングスティーン!
ちゃんと英語が解れば、私もこの映画の主人公の様に
ブルースにハマったかもしれない。
ブルース・スプリングスティーンの歌を聴いて
たとえ難民の子供でも、育って来た国なのに
何の発言も許されない風潮はおかしい!
一人一人が自分のアイデンティティを見つけるために
自由に生きられる社会でなければならないことに
気がつく本作。
いろんな「音楽が良い」と言われてる映画を観たけれど
正直、英語がわからない私には、
どんなに主人公の心情にぴったりのBGMが流れても
その深い意味がいまいち理解できずに
感動しきれないことが多かったけど
今作は主人公の心情にぴったりの曲が流れる時に
ちゃんとその歌詞の日本語字幕が出るので
意味が解ってさらに深く心が揺さぶられます。
そこはすごくありがたい!!
若い人はぜひ、観て下さい!!
@おすすめ鑑賞方法は?
「ブルースの曲に合わせてみんなで歌うシーンなどが
ミュージカルではないけど、かなり楽しい!ぜひ映画館で!!」
大好物です。
ほぼ主人公と同世代の私は、音楽映画が大好きです。雰囲気は「シングストリート」と似ていたかも。親友のお父さんが良い人だった。予告編にも出てくる税関職員の一言も素敵。
思わず、学生の時に買った「The Live 1975-1985」をまた聴きたくなった。
しみじみ良い映画だなー
貧しいけど夢があって、友達や周りの人に恵まれて支えられて、人種の壁も厳しい父親も乗り越えて幸せを掴んで行くサクセスストーリー。
こういう映画大好き💕良い曲が流れて若さがいっぱい詰まっているのも大好き💕ホント良いもん見させて貰いました。もう1回は必ず行きます。
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