「ブルースを知らなくてもOK。」カセットテープ・ダイアリーズ fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
ブルースを知らなくてもOK。
「ブルース・スプリングスティーンを聞く、高校生の話」。
私ほとんどブルースの歌、知らないんだよなあ・・・と劇場で見なかったのです。
そんな私に、喝!。
作品中に流れる歌も、ほぼわからなかったのだけど。
彼の訴えや歌詞は、今くすぶっている若者の気持ちを代弁してて。
主人公は、とても共感します。脳内の歌詞が、文字で出てきたり(私でもわかる英語)
聞き込むことで自分の中に昇華していく。
「目立ってはいけない」と主人公を叱る父。
父はそうして、パキスタンからイギリスへ移ってきた。苦労したんでしょう。
でも息子には、違う世界がある。ここに止まっているだけでは、成長できない。
その辺の両者の葛藤が、親・子供どちらの気持ちもわかるんだよね。
ブルースの歌に導かれる主人公。私世代なら、尾崎豊さんかなあ?。
クライマックスの優秀生徒表彰式(卒業式?)。
私もどこかで列席しているような、胸熱になってちょっとほろり。しちゃった。
曲を知らなくても全然OKでした。
原題は「Blinded by the Light」。ブルースの曲からだそう。
今回の邦題は、めちゃいい仕事してました。
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