「ライトなミュージカル展開とヘビーな人種問題と。」カセットテープ・ダイアリーズ ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)
ライトなミュージカル展開とヘビーな人種問題と。
今振り返れば80年代って輝いていたなと思うけど実際にはイギリスではサッチャー政権によるアレコレがあって不況の閉塞感からパキスタン等の移民への差別が深刻だった時代。シンプルなストーリーに社会問題、家族問題を絡ませていてただ楽しいだけじゃ終わらない作品でした。
いや、もちろん十分楽しかったよー!ミュージカル好きにはたまらないモブな展開はとにかく上がる♫ カセットのウォークマンなどの80年代アイテムや「ハイスクールはダンステリア」ばりの学校。そしてペットショップボーイズ、a-haからのブルース・スプリングティーン!
親子問題は「そんな家早く出ちゃえば?」って思ってしまう程に家長の父さんが封建的で理不尽なんだけど、それでも親の気持ちもよくわかる年齢にこちらもなってるわけで。どちら側にも感情移入していたからラストはとっても◎
「ハングリー・ハート」のイントロで涙腺崩壊し最後まで泣いていました。映画で泣けるって爽快だよなぁとあらためて思えた作品。ありがちでベタだけどそれも全然いいじゃない!!
それにしてもイギリスが舞台の作品ってどれもたまらなく魅力的よね。
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