「腰に付けたウォークマン!」カセットテープ・ダイアリーズ TOMOさんの映画レビュー(感想・評価)
腰に付けたウォークマン!
ペットショップボーイズや、大好きだったレベル42が、腰に付けたウォークマンと共に流れ始めた時には、もうそれだけでもテンション上がりまくり!
ペットショップボーイズ世代の私にはそれが前半のピークでした。
イギリスの田舎町。パキスタン移民の主人公は、人種差別やパキスタン人の父の厳しい教育の下、彼女も出来ず、イケてない高校生活を送っていた。街の外に出て自由になることを夢みていた時、インド系移民の同級生に、ブルース・スプリングスティーンのカセットテープを渡され、そこから全てが大きく変わっていく…
この作品が素晴らしいのは、単純にそこで終わってないこと。高校を卒業するまでの間に、本当の意味で大きく成長することになる。
新しい自分に変わり、海外への留学や、自分の夢にも手が届くようになる。夢を手にした時、最も身近で大切なことに初めて気付く。
これが実話を元にしているというからすごい。自分を振り返ると、それに気づいたのは大人になってからだったと思うので。
色んな意味で、ウォークマン世代に強く響く作品になっていると思います。
ただ、ただ一つだけ残念だったのは、
私がブルース・スプリングスティーンの世代ではなく、作品の中でミュージカルのように盛り上がっていたシーンにイマイチ気分が乗れなかったことです(^^;)
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