劇場公開日 2020年7月3日

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「「Boss」の歌声は止まらない!」カセットテープ・ダイアリーズ 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「Boss」の歌声は止まらない!

2020年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

知的

この映画の背骨となってる
ブルース・スプリングスティーンの曲

真面目に生きようとする者に対して
この社会は過酷すぎ、夢は打ち砕かれ、
なんて生きにくい世の中なんだ!!
みたいな歌を歌い続ける「Boss」

その内容に感動したパキスタンからの移民2世の若者が
自分の生きる道を模索しながら、様々なマイナス要素
移民であるとか親の価値観を押し付けられるとか
そういうものと戦って活路を見つけた事実を元にしたお話。

今、高校生とか大学生とか
もうちょっと年齢が上でも派遣とか契約とか
不安定な生き方を余儀なくされている若い人たちに
ぜひとも観て欲しい!!

そこそこ年長でこの映画を観て感動した人は
ぜひ若い人に勧めてあげて欲しい!!

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

洋楽に疎い私が初めて
ブルース・スプリングスティーンを聴いたのは
あの「ウイ・ア・ザ・ワールド」での
絞り出すような「ウイ・ア・ザ・ワールド〜」の一声!
この人は「タダ者じゃない!」と確信させられた!

そのくらいインパクトと表現力のある声の
ブルース・スプリングスティーン!
ちゃんと英語が解れば、私もこの映画の主人公の様に
ブルースにハマったかもしれない。

ブルース・スプリングスティーンの歌を聴いて
たとえ難民の子供でも、育って来た国なのに
何の発言も許されない風潮はおかしい!
一人一人が自分のアイデンティティを見つけるために
自由に生きられる社会でなければならないことに
気がつく本作。

いろんな「音楽が良い」と言われてる映画を観たけれど
正直、英語がわからない私には、
どんなに主人公の心情にぴったりのBGMが流れても
その深い意味がいまいち理解できずに
感動しきれないことが多かったけど
今作は主人公の心情にぴったりの曲が流れる時に
ちゃんとその歌詞の日本語字幕が出るので
意味が解ってさらに深く心が揺さぶられます。

そこはすごくありがたい!!

若い人はぜひ、観て下さい!!

@おすすめ鑑賞方法は?
「ブルースの曲に合わせてみんなで歌うシーンなどが
ミュージカルではないけど、かなり楽しい!ぜひ映画館で!!」

星のナターシャ