「シンセ側だった私へ」カセットテープ・ダイアリーズ Chiharuさんの映画レビュー(感想・評価)
シンセ側だった私へ
シンセこそ未来だ。
後にクラフトワークやミニマルミュージックに派生してしまう程、完全にそっち側だった私。
32年後の今、スプリングスティーンに心打たれる。
80年代後半、ポップな音楽やユーロビートなんか流行っていて浮ついた雰囲気だった当時の日本。
同様に平和でのほほんとした学生生活を送っていた私、当然移民だとか人種差別とは無縁の世界だった。
差別と家庭環境からの脱出、こんなに視野を広げてくれる曲だったなんて知らなかったし、こんなに心打たれてしまう自分の一面にも、今更気がつかされた。
Thunder Roadを鑑賞、さらにこの作品のサントラも聴いて望んだだけに、ジャベドと共に衝撃を受けながら曲を聴き入ってしまった。
時代の象徴で何度も流れるa-haのThe Sun Always Shines On TV。
シンセの代名詞take on me を使わないのも、流行りサイドへのリスペクトに感じて、a-haファンとしては嬉しかった。
コメントする