T-34 レジェンド・オブ・ウォーのレビュー・感想・評価
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ロシアの戦車映画は熱い!
以前観た「タンク ソルジャー 重戦車kv-1」では重戦車がその頑丈さを武器に、そして本作では中戦車のT-34がドイツのティーガー戦車を相手に機動性を駆使して圧倒的不利な状況を覆す。
T-34の実車とVFXの両面を駆使して、本物ならではの迫力と戦車戦ならではの駆け引きの面白さを表現した手腕は見事。
また、敵の砲弾がかすった時、車内に強烈な金属音が響くなど、目新しい描写も良かった。
完全版と比較
映画館で完全版を観ていたのですが、購入したblu-ray が完全版+通常版のセットだったので、せっかく入ってるしって事で通常版も観てみました。これは完全版の圧勝ですね。
もちろん戦車戦はどちらもしっかりあるのですが、通常版だけ観るとどうしてもキャラクターの肉付けが薄く感じちゃって。特にアーニャとイェーガー。完全版には給油するシーンもあったりするんで、通常版だけみて?となった方も完全版を観ると納得できるのかなっと。時間は長くなってても満足度は完全版が高いっす!
ラストシーンも長くなってるので通常版で面白かった方には是非是非完全版を観る事をオススメします。っと言っても完全版ってレンタルってあるのかな?もし購入でしか観れないならメッチャハードル上がりますが、本作なら一家に1枚あっても良いのではないでしょうか!っと思ってしまうぐらいお気に入りの作品です。
デボーチカ、ハラショー!
映画のリアリズムっていうのはこうやるんだ!
昨今のロシア映画はリアリズムの表現が半端ではない。
顔のよごれ、痛そうな傷、匂いそうな衣裳、
吐きそうな身体、そんな五感をまずは震わせトラーナ。
それを抑えてからのストーリーじゃね?
それがハラショー(基本)でしょ?
脱臭され、漂白され、デオドラントされた、
映画でお客さんが喜ぶかノフ?
バルジ大作戦で、ロバート・ショー率いる独軍が唄っていたパンツァー・リートが懐かしかった。
エンタテインメント映画の基本形を、
大地に根を張り、生命を育み、
宇宙に昇り立ち、土壌に降臨する、
ロシア映画の人間の描写の基本形を、
魅せられたッキー。
弾丸の魅せ方もいいが、
まずは基本のキ。
デボーチカ
ハラショー
戦車か馬か
それを戦車でやるか! の連続。
地平の果てまで広がる森を爆走する戦車は絶対日本で撮れやしないし、おかげで途中から戦車の扱いがもう馬か乗用車に見えてくる始末。
ああ、ザッツロシア。ロケーションといい、この独特な豪快さがたまらない。
あとは唸れ砲弾! 回せ砲身! 泥と血にまみれて勝利と自由を掴み取れ!
古典的なストーリーだろうとねじ伏せる圧の凄さよ。
紅一点の女性が、足手まといの守ってくださいヒロインでないところも、よかった。
ロシアエンタメ、くせになりそう。
映像美を極めたアクション。ド迫力の戦車バトル!!
【賛否両論チェック】
賛:映像美が高い演出を通して、戦車同士のド迫力な戦いを描いているのに、観ていて思わずハラハラさせられること必至。男達の熱い生き様にも惹かれるものがある。
否:遺体等の結構グロテスクなシーンがあるので、苦手な人には向かないかも。ドイツ語の後にロシア語の同時通訳が入るのも気になるところか。
死が待ち受ける演習に参加することになった戦車兵の捕虜達が、隙を突いて戦車による脱出劇を繰り広げる本作。その1番の魅力は、やはり何といってもそのド迫力の映像美でしょうか。戦車同士の戦いというと、どうしても観ていて画の迫力に欠けてしまいそうな中で、放たれた弾丸がスローモーションになって一直線に飛んでいく演出なんかが、アクションシーンに得も言われぬ映像の美しさを吹き込んでいるようです。
そんな迫力の戦いを通して、自由を求めて最後まで戦い続ける男達の意地や、敵同士ながら敬意を表する姿等、戦争映画にはありがちですが、やはり胸が熱くなるものがあります。
結構グロいシーンがあったり、ドイツ語の後にロシア語の同時通訳が入ったり、そもそも荒唐無稽なストーリーだったりと、ツッコみどころはかなりありますが、アクション好きな方には是非オススメです。
これだ!こういうのが見たかったんです!
戦争がどうあっても避けるべき行為であることは言うまでもない。なにせ人が死ぬしね。とは言え、戦争映画を見る度に反戦と人道の大合唱を聞かされるのも気づまりなんだよなぁ。
ーと、思ってた所に誘われたのが本作。
圧倒的不利な状況!
見せろ!プロフェッショナルの矜持!
極限の状況下で育まれる信頼!
そして最後は大団円!
そう、こういう痛快な戦争映画が見たかったんだよ!
と、大満足でした。
敵味方の男たちの間に「怒り」はあっても「恨み」がないのがいいんだよなぁ…うんうん。
それにしても敵役の「いかにも」感が愛おしかったわ(笑)
ロシア製と侮れない上質なエンターテイメント
これは上映の機会が極めて少ないロシア製エンターテイメント。第2次世界大戦時のロシア戦線を舞台に、ナチスドイツとロシアの戦車戦を描いた。
ロシアを正とした勧善懲悪は1ミリのブレもなく、母国でのメガヒットも府に落ちた。
昨今は大戦中、そして大戦後の悪行が次々とあらわになるロシアではあるが、それは国家の悪事。今作のようなミクロな戦いにおいて生き延びようとする兵士たちを否定するものではないだろう。
戦車対戦車の一騎討ち、砲弾のスローモーション、ストップモーションにゾクゾクする「21世紀の戦争映画」の傑作だ。
ちょー面白い!
アニメのガールズ&パンツァーならぬ
実写版ボーイズ&パンツァーですね(オッサンだけど)
派手なアクション
地鳴るサウンド
ハリウッドや昔のドラマコンバットなど彷彿す鉄板な戦時物ストーリー
マトリックスなんかで流行ったストップスロー撮影も最後まで徹す潔さ感服、
透き通る広大な風背景
ヒロインのアーニャが凛とす表情素晴ら可愛いかった( ^ω^)
T-34
戦車の知らなかった能力、怖さ、かっこよさ(そう意図して描いているように見えたから、そう呼びます)、難しさをたくさん味わえる映画だった。すごく調べ上げて、丁寧にその姿を撮っている様な。
あんなに大きなものを動かす大変さ、車内に火がつくとオーブンのようになってしまう残酷さ、それでも自分の家や体の様に理解して動かしている訓練された人々は自分とは別の生き物みたいに見える。。(オットーカリウスの本を読むとそれが余計に感じられるのかな…)
最後に 「独ソ戦に従事した全ての戦車兵に捧ぐ」っていうテロップがでて、それまではなんとなくゲームの中にいる様な感覚を味わっていたから結構びっくりした。
ハンターキラー(潜水艦)の戦車版
男性は9割好きだと思う。最初戦車の戦闘シーンリアルすぎて怖くて帰りたかった。振動と轟音すごいし眉毛がハの字になった。その後一気に少年ジャンプみたいな展開。狩猟民族の目ヂカラすごい(引き気味)ところどころ笑えるロシア映画
戦車を使ったチャンバラ劇
スリル満点の脱出劇か、または、リアルで本格的な機甲戦を期待していたが、どちらでもなかった。
展開がうまく行き過ぎで、アホらしくなった。
戦車は本物だが、内容はニセ物だ。
戦車だからといって、石壁をぶち抜いて進めるものなのだろうか?(笑)
たった4人と乏しい資材で、あんな大規模な煙幕が張れるのだろうか?
なぜ数で圧倒するドイツは、パンターの砲身をぶん回す前に、兵が繰り出して、手榴弾や地雷でT-34のキャタピラーを破壊しないのか?
ソ連側が無双すぎて、ドイツ側がアホすぎて、エンタメにすらなっていない。
どうでもいい部分では、突っ込み所が満載でも構わないが、せめてバトルの本質的な部分では、リアルに設定しないと話にならない。
スローモーションで砲弾が飛んでいく描写は、チープで、しつこく何度も出て、うんざりした。
なお、素人の自分には、なぜ発射の直前まで砲弾を装着しないのか、理解できなかった。
戦車そのものの描写には、しっかりこだわっているようだが、映画の中身はと言えば、戦車を使った「イヴシュキン VS イェーガー」のB級チャンバラ劇であった。
戦車乗り達の『ショーシャンクの空に』
モスクワに程近い前線基地司令部に食糧補給に向かったロシア軍士官イヴシュキンは野戦病院と司令部を撤退させる陽動作戦の為たった一台残されたT-34の指揮を任される。夜明けの小さな村で待ち受けるイヴシュキンら4名の戦車乗りの前に現れたのはナチスのドイツの戦車中隊だった。
3年もの間強制収容所の捕虜となり7回の脱獄を試みたイヴシュキンに与えられた任務は戦車隊の強化を急務とするナチスの模擬演習でT-34の指揮を執ること。捕虜仲間からならず者の戦車乗りを3名選んだイヴシュキンが実弾装備のないT-34で打って出る決死の作戦に身体中の血が滾る!
昨今の米国産戦争映画だと殊更ナチスの鬼畜ぶりが前面に押し出されて安い勧善懲悪に陥りがちですが、本作は冒頭の陽動作戦でイヴシュキンと対決した士官イェーガーの存在感が印象的で、お互いに実力を認め合いながら対峙する構図が物語にガソリンを注ぎます。イヴシュキン配下のステパン、ヴォルチョク、イオノフ、強制収容所のロシア人通訳のアーニャというキャラクターも丁寧に描いているので彼らが持ち込むエモーショナルなドラマが幾重にも積み重なって手足が震えるくらい泣きました。
冒頭に注意書きが出ますが、本作ちょっと妙な作りになっていてドイツ語のセリフにロシア語の吹替音声がオーヴァーラップする、同時通訳を聞いているような演出が施されています。最初は物凄く違和感があるんですがそれに慣れたところでその演出の意味が無言で語られるという物凄く粋な仕様にもなっています。
あとイヴシュキンを演じているアレクサンドル・ペトロフがティム・ロビンスに似ているので、どことなく『ショーシャンクの空に』のような爽快感も漂っています。物凄い傑作です。
迫力、友情、一騎討ち、これぞエンタメ戦争映画
T-34は「テー・トリーッツァチ・チトゥーリィ」と読むらしい。Wikipediaによれば。
初めてがIMAX完全版なので、カットの事は全く分からず鑑賞。
戦車ドーン!爆音ドーン!揺れドーン!砲弾は常にスローモーション!すれ違う砲弾!人を掠める砲弾!静止する人びと!いやはや、ベタだな...と思いつつもついつい観入ってしまう。
最初の戦いで敗れナチス・ドイツ軍の捕虜となったイヴシュキン少尉。彼が仲間と共に脱出を図る!逃げる戦車!追う戦車!強行突破!挟み撃ち!ダメだ全部「!」付けたくなってしまうな...。
仲間もそれぞれ個性的で分かりやすい。最初は微妙のように見えた絆がものすごく濃くなっていくあたりがチーム映画っぽい。
そしてヒロイン。登場した瞬間から「ははーん、君がヒロインだね?」と明らかに分かる演出!分かりやすい!ベタ!というか女性彼女くらいしかちゃんと出てこないしな!
そして!宿敵イェーガー大佐!大佐!冷静そうで冷静じゃないところがよい!焦りながらも追い詰めて追い詰めて!難敵だなおい!戦車同士の一騎討ちとか、もう武士道精神満点!そしてあのラストが...(嗚呼これ以上は)
...と常に「!」をつけないと表現できない興奮がこの映画にはありますね。演出自体はもう、どっからどう見てもベタというか、ここまで真っ直ぐに演出するならそれはそれで一種の技巧では、というつくり。
戦車方面には全く詳しくないのですけれども、意外と小回りきくんですね。あと強いんですねえ、こんな壁ブチ破れるの?! みたいな...。あと「白鳥の湖」をBGMに戦車が華麗に舞うさまを見る日が来るとは思いませんでした...。俳優さんが実際に操縦しているそうで。凄すぎる。
戦争映画特有の悲哀もあるのですが、基本的に凄く「すっきり」するような描き方です。葛藤というよりアクション、戦い、友情。どストレートです。エンドロールも良いですね。
ひとつ残念なのは、仕方ないんですが、ドイツ語がボイスオーバーでほとんど聴き取れない。完全版の哀しみといったところですね...。
スローモーション描写は不要
久しぶりにロシア映画を観ました。
大好きな戦車戦をメインに描いていたので、個人的に大変満足です。
途中、砲弾が飛び交うシーンを、スローモーションで描写していましたが、あれは要らないと思います。
あれをやられると、安っぽいCG作品に見えてしまいます。
あと、飛行機との戦闘シーンが無い点は評価大です。
戦車は飛行機には敵いませんからね。
しかし燃料が残りわずかとと言っていた割には、最後の一騎討ちまで足りましたね。
T-34は燃費が悪いと思ったのですが・・。(^_^;)
独ソ戦
独ソ戦の死者は、戦死者だけではなく、民間人を含めて虐待や飢餓によるものもいれて、全体で数千万人に及ぶと言われています。
映画で描かれている捕虜を使った演習訓練など、条約上も決して赦されるはずもないことが、実際に行われていたのだろうと想像してしまいますが、独ソ戦が絶滅戦争だと形容される所以だと思います。
映画は大迫力の戦車戦ですが、野戦や市街戦など、機転を効かせた様々な戦い方を目撃することが出来て、手に汗握りますが、背筋も凍ります。
今、ヨーロッパでは歴史修正主義やイデオロギーを超えて、独ソ戦を正確に評価しなおそうという動きもあります。
ポピュリズムが台頭するなか、武力の行使は最も避けなくてはならないもののはずで、積極的に歴史を見つめ直すことによって、人々に再認識を迫る動きのように思います。
この映画は、戦争・戦闘映画として面白いのは確かですが、ロシアはクリミアの併合、ウクライナ東部の武力行使、民間機の撃墜など国際的和平と逆行する動きを見せています。
明らかに、解放戦争とは異なる動きです。
もし、この映画がロシアで民族意識の高揚や、諸外国と対立を煽るようなものであれば…と思うのは僕だけではないように思います。
ニコライはカッコよくて、アーニャはかわいいですけどね。
ツッコミどころは満載だが・・・
ロシア実写版ガルパンの様相。
違うのは紅一点を除いてムサい戦車兵(ソ連兵捕虜)がメインなところ。
で、懐かしの「鬼戦車T-34」のリニューアル版(ただし結末は異なる)。
ナチスのえげつないところを見せつつ、ドイツ戦車とのドンパチなだけの映画だが・・・
盟友たる?ドイツ軍の間抜けぶりは、憤懣やるかたないものがあるが、ロシアン映画なのでハイハイと受け入れざるを得ない。
ハリウッド定番の?タイガー戦車じゃなく、パンサー戦車を出してくるあたり、さすがロシアと言うべきか。
「戦争のはらわた」に比べると実在感はないように思うが、まぁまぁ楽しめた。
上映してくれたことに感謝してあと数回は映画館で見たいところ。
まさか露映画が今年のNo1になるとは👍
レビューがよかったので、軽い気持ちで観に行ったのだけど。
ただただ驚きました❗️
まさかロシア映画がここまでクオリティが高いとは❗️
ストーリー、構成、映像、どれもが自分にとって最高でした。
戦争映画なのに、終わった後の何とも言えない爽快感。
今年のイチバンかも❗️
ぜひとも観てください。
戦車で一騎討ち
1941年の死闘から3年後、強制収容所で腕利きのソ連軍戦車長に再会したナチス大佐は、彼に捕獲した最新鋭のソ連軍戦車を与えて、独ソ実戦練習を試みるが…。
ソ連とナチスの戦車対決!
動きは遅いが破壊力はすごい!
戦車目線の作戦や戦闘に重点が置かれ、また俳優自ら本物の戦車を操縦!しており、さすが臨場感が違いました。
戦況を狭い戦車内で味わえる数少ない作品のひとつではないでしょうか。砲弾を受けた時の衝撃は、除夜の鐘の内側に入ってるような感じ(^^;)?みたいだと初めて知りました。
タバコをくわえた操縦手のドアップや、潜望鏡?からの外光で照らされる眼元がリアリティを増していました。
そしてまさかの戦車版白鳥の湖(^^)。
あんな曲芸もできるなんて。
限りある砲弾と敵戦車の配置から、どう切り抜けるか作戦を練るのはちょっとゲームのようでした。
米作品ばかり観ていると、悪役ご苦労様というくらい、どちらも敵国として描かれがちなので、むしろ公平に観れるという不思議な感覚でした。ナチスの大佐は、アホで根っからの戦車バカのようだし、精一杯?正々堂々と挑戦した感じが憎めない(^^)。
ロシア映画は独自路線を突っ走るユニークさがありますね。
ベンツが憎いのはよ〜く分かった(^^)。
戦車はリアルに仕上げている反面、多用されるスローモーションとやたら自由なヒロインの存在はファンタジー感を出している気がしました。
1944年11月27日が対戦日のひとつで、観賞日のちょうど75年前かぁとしみじみ。
もう近くで上映していなくて泊まりがけになってしまい、我ながら何やってるのかなぁという気持ちでしたが、とりあえず迫力ある作品を大スクリーンで観れて良かったです。
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