劇場公開日 2019年10月25日

  • 予告編を見る

「戦車を使ったチャンバラ劇」T-34 レジェンド・オブ・ウォー Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0戦車を使ったチャンバラ劇

2019年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

スリル満点の脱出劇か、または、リアルで本格的な機甲戦を期待していたが、どちらでもなかった。
展開がうまく行き過ぎで、アホらしくなった。
戦車は本物だが、内容はニセ物だ。

戦車だからといって、石壁をぶち抜いて進めるものなのだろうか?(笑)
たった4人と乏しい資材で、あんな大規模な煙幕が張れるのだろうか?
なぜ数で圧倒するドイツは、パンターの砲身をぶん回す前に、兵が繰り出して、手榴弾や地雷でT-34のキャタピラーを破壊しないのか?
ソ連側が無双すぎて、ドイツ側がアホすぎて、エンタメにすらなっていない。

どうでもいい部分では、突っ込み所が満載でも構わないが、せめてバトルの本質的な部分では、リアルに設定しないと話にならない。

スローモーションで砲弾が飛んでいく描写は、チープで、しつこく何度も出て、うんざりした。
なお、素人の自分には、なぜ発射の直前まで砲弾を装着しないのか、理解できなかった。

戦車そのものの描写には、しっかりこだわっているようだが、映画の中身はと言えば、戦車を使った「イヴシュキン VS イェーガー」のB級チャンバラ劇であった。

Imperator