劇場公開日 2019年10月25日

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「内臓がちぎれろ!」T-34 レジェンド・オブ・ウォー 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0内臓がちぎれろ!

2021年9月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

幸せ

レビュー300本目。

第二次世界大戦下、ナチス・ドイツの捕虜となってしまったソ連兵イヴシュキン。
そんな彼は戦車の指揮官であったことから、ナチスが確保しているソ連軍最強の戦車T-34を軍事演習で操縦せよと命じられる。
この演習を、収容所から脱走する絶好のチャンスだと考えたイヴシュキンは、同じ収容所内のソ連兵の捕虜とともに共謀し脱走を図るのだが…

独ソ戦で活躍した戦車T-34のバトルアクション。
T-34って日本で言う戦艦大和みたいな感じなのかな。
これは映画館で観た方が絶対面白いやつだ!
もちろん充分迫力満点で凄かったけど、これだけのVFXと爆発音を映画館で観れなかったのは少し残念。
アクションの映像ももちろん良いが、自然の映像がすごく壮大で綺麗。
そしてまさかのラブストーリー。
男だけの汗臭い戦いの中に、結構ガッツリ恋愛要素が入ってくるので、紅一点のアーニャが際立って見えた。
アーニャというモチベーションがあったらそりゃ頑張れちゃうよね⁉︎
ソ連兵同士の友情も涙もの。だって5分休戦懇願して、あの状況で普通見捨ててしまうだろうにやられた仲間助けに行っちゃうんだもん。
とにかく緩急がすごい。
緊迫感あるシーンは本当に息も詰まるようだし、人間ドラマのシーンではじっくり美しく描かれている。
砲弾を撃った時はスローモーションで着弾してから普通のスピードになるのも然り。
確かに戦車も凄いのかもしれないけど、それを上手く操縦できる乗組員が凄いんだよ。きっと。

一点だけ、ナチスの行動がちょっと意味不明だった。
なぜ、軍事演習なんかやろうとしたのか。
せっかく手に入れた最強戦車をなぜ壊すようなことをしようとしていたのか?
それに捕虜たちが逃げることなんて容易に想像できたはず。
雑にしていた割には、逃げ出した途端に躍起になって探し出そうとするし。
私自身が読み取れてないだけかもです。ご了承ください。

唐揚げ