リービング・アフガニスタンのレビュー・感想・評価
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ソ連にとってのベトナム戦争
アフガニスタン戦争末期。戦場に駆り出されたロシア軍兵士を描く群像劇。
ロシア製の戦争映画として興味本位で鑑賞しましたが、期待値を大きく上回る映画でした。
勧善懲悪のプロパガンダ映画にならず、ソ連側の腐敗、兵士達の精神的な負担、ソ連兵とアフガニスタン人との交流、そして戦争の無常が良く描かれています。
戦闘シーンもそれ程多くありませんが、しっかりと撮られていて迫力がありました。
シリアスな戦争映画として、一見の価値がある映画だったと思います。
始めるは易し、やめるは難し。
Amazonプライム・ビデオでレンタルして鑑賞。
他のレビュアーさんに勧められたので観てみました。
戦場とは虚しいことだらけなのかも…。戦争を始めるのは簡単だが、終わらせるのは難しい…。遺恨の連鎖、猜疑の渦は、一度生まれてしまったら、どこかの時点で誰かが勇気を持って断ち切らない限り、無くなることはない…。
しかし、恨みを静められる人間なんて、そうそういないでしょうし…。みんながみんな、聖人君子じゃないんだから…。だから、戦争って無くならないのかもしれない。
気になったのは、戦闘シーンが物足りなかったことと、少々テンポが悪かったこと、そして、ストーリーがちょっと分かりにくかったところ…。戦闘シーンに関しては、脚色してでもいいから、もっと増やして欲しかった…。なかなか迫力のあるシーンが撮れたかもしれないのになぁ~。根っからの戦争映画を期待して観ると、肩透かしを食らうかも…。冒頭からしばらくは、なんのこっちゃよく分かりませんでした。それに、アラブ語(?)のところにも字幕が欲しかったなぁ~(笑)
【”味方がいて、敵がいる。只、それだけ。”虚無感溢れるソ連・アフガニスタン戦争末期のザラン峠を巡る攻防を描く。】
<良い点>
画面に漲る緊迫感が半端ない。荒涼としたアフガニスタン山岳地帯に飛び交う銃弾。容赦ないロケット砲弾による車両を標的にした攻撃。
飛び交う汚い金。
簡単に殺される人々の姿。
長い戦いのため人心が荒んでいる事が良く分かる。
空は曇天。
<気になる点>
まず、脚本が大変粗い。且つ、アフガニスタン語の半分以上に字幕が付かないので、序盤は分かりにくい部分あり。
但し、キチンと観ていれば状況は徐々に分かってくる。
ソ連の中将の息子が撃墜され、ムジャヒディンの捕虜となる。
又、ソ連軍は撤退するためには”ザラン峠”を通過しないといけないが、そこを支配しているのは、ムジャヒディンの中でも残虐と言われている男ハシャム。(但し、画面では白い瀟洒風な服を着ているし、学識もある。)
KGB大佐のドミトリッチは捕虜を金と引き換えに解放させ、さらにザラン峠を越えようと、駆け引きをするが・・。
<鑑賞後、虚しさが込み上げてくる映画。
但し、変に美化した戦争映画よりも、これがリアルな戦争映画なのかもしれない、とも思った作品である。>
オーディオは日本製に限るらしい
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