ホール・イン・ザ・グラウンド
劇場公開日:2019年7月27日
解説
森の中にできた巨大な穴によって日常を脅かされていく母子の恐怖を描いたアイルランド発の新感覚ホラー。シングルマザーのサラは、幼い息子クリスを連れてアイルランドの田舎町に移住してくる。クリスは次第に不審な行動を取るようになり、サラは息子が何かに取り憑かれているのではないかと考え始める。家の裏手に広がる森にできた巨大な穴に、その謎が隠されているのではないかと疑うサラだったが……。主人公サラ役に「マッド・メアリー」のサーナ・カーズレイク。共演に「ブレイブハート」のジェームズ・コスモ、「過去のない男」のカティ・オウティネン。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2019/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019」(19年7月13日~8月9日)上映作品。
2019年製作/90分/G/アイルランド・ベルギー・フィンランド合作
原題:The Hole in the Ground
配給:プレシディオ
スタッフ・キャスト
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2021年12月24日
Androidアプリから投稿
人里離れた森の中に足を踏み入れたら最後、そこに巣食う何かに侵食されていくという設定のホラーはいくつか観てきたが、これまた独特な世界観の作品だ。我が子が日に日におかしくなっていく様を丁寧に描いており、恐怖と焦り、我が子を守る責任感に挟まれて揺れ動く母親の心情含め、短い本編で丁寧に描いている。また、山深い僻地が舞台という事もあり、静かで薄暗いシーンの数々に登場する不気味な怪現象は、地味だが森の木々と上手く混ざり合い、かなり良い味を出しており、強く印象に残る。大衆向けの作品と違い、エンターテインメントを意識した作りでは無いが、不思議な世界観に放り込まれた様に感じるシーンの数々は、意外と素直に受け入れることが出来た。
「ヘレディタリー 継承」等を手掛けたA-24製作という事もあり、期待値高めで観てしまうが、好きか嫌いかで真っ二つに評価は分かれるだろう。「イット・カムズ・アット・ナイト」もそうだったが、確実に「何か」がいると分かっている中で、それは明確に描かれず、理由も分からず怯える登場人物らと心情的に同化する様に進んでいくのである。それを怖いと取るか、つまらないと取るか、それは観客それぞれが考察をして良いものだ。奇妙な体験をしたい方にぜひ。
2020年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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穴は「巣穴」であり、地底で生まれたその生物は、地上で暮すために地上の人間に擬態する。擬態するためには、その人物に触れる必要があり、同人物が2人いては不自然なので本物は巣穴に閉込め(?)ておく。擬態する際、「餌」から得る栄養分の中にある程度の記憶が流れてくるのか、その人物の行動もコピーできている(?)。おそらく、擬態の精度=触れていられる時間が多いほど、より精巧なのかもしれない。
アリ地獄の罠を張り、地中で時期を待ち、穴に落ちた人間とすり替わって地上で生きていく謎の生物は、宇宙人なのか、地球上に今も生息する生き物なのか。その辺は不明に終わる。。。
ただ…物語の中で、「本当の息子じゃない!」と見破られたその生物は、結局「暴力」で解決しようとする。原始的すぎるその様はまるで原始人のようで、人間そのものに見える。もしかしたら、冷凍マンモスのように昔に生きていた人間の祖なのかもしれない。…までも、全体的に画面が暗くてちょっと見づらい。
続きで「息子じゃない!」と言われた謎の生物が母親と揉めるシーンで、2人がフレームアウト→コントみたいな殴られる音とともに→母親だけ飛んできて(画面にフレームイン)テーブルに当った・のには、笑ってしまった。
不思議な力でも、未知のウイルスでもない、巧みな心理操作でもない、単純な暴力に頼って種の繁栄を目指す謎の生物には、興ざめしてしまった。
2019年8月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
どうしたかったんやろか。
精神不安定なはなし?エイリアン、地底人、いったいどこに納めたかったのやら。ラストもなんだかねー。残念。
2019年7月27日
Androidアプリから投稿
森の中の一軒家に母子二人に起こる不穏な出来事の話。
恐らくDVがあったのか、旦那とわかれ何故か不便そうな森の中に引っ越して来たら、森には巨大なクレーターがあるし、近所のおばちゃんはイッちゃってるし、息子は何か変わっちゃってというストーリー。
序盤から小さいし取り留めない不穏な出来事の連続で雰囲気をつくって行き、何となく既に答えが見えてくる展開。
近所のおばちゃんの死から若干勢いを増すけれど、やっぱりそうか。そしてそれだけ…?
全ての答え合わせをしてくれとは言わないけれど、何がしたかったの?という残念な仕上がり。
お約束だけど、ラストはどちらかが…とかにおわせるぐらいのものとかあっても良いのじゃないかねぇ。