「残念、「織りなす糸」に非ず」糸 yohさんの映画レビュー(感想・評価)
残念、「織りなす糸」に非ず
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原作か脚本なのか、話の構成がおかしい。
葵(小松菜奈)は冴島亮太(高杉真宙)から誘われたシンガポール再渡航を村田節子(倍賞美津子)の報道を見ただけであんなに簡単に止めるのか。
村田節子が漣(菅田将暉)の妻の香(桐野香)との死別を先に伝えていたが、葵が漣に声をかけることを躊躇うのは既婚者と思っていたからではないか、後に伝える設定の方が良くないか。漣が娘を置いて葵を函館港まで追いかけるのは親として不自然ではないか。
利子(二階堂ふみ)の精神が病んだという東日本大震災の話が必要なのか。他にも水島大介(斎藤工)や高木玲子(山本美月)が葵に転機をもたらすべく話の都合上のように簡単に現状を放り出す。
これらの矛盾や強引さで「縦糸」「横糸」を紡ごうとしている。俳優の演技は良いが、監督は疲れたと思う。
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