「瀬々監督渾身の作品」糸 canghuixingさんの映画レビュー(感想・評価)
瀬々監督渾身の作品
評価がそれほど伸びていなかったので観る前は正直あまり期待していなかったのですが、実際観てみるとすごくいい映画だと感じました。画も綺麗だし演技も良かったです。
また「弥生、三月 君を愛した30年」と構成が似ている気がしましたが、内容的にはこちらのほうが断然良いと感じました。
また、音楽に助けられている部分も多かったような気がしますが、元々そういうコンセプトで作られた映画なので良いのではないでしょうか。
瀬々監督と言えば犯罪をテーマとした暗くて重苦しい映画を作るイメージがあったのですが、こんな作品も撮れるんだと感心してしまいました。
ただ携帯電話が普及している現代に於いて、すれ違いを描くのはちょっと厳しいような感じがしたのと、全体的にやや冗長だと感じました。それから冒頭の自転車が吹っ飛び過ぎなのと、美瑛~函館間ってめっちゃ遠いのに躊躇うことも無く車で移動しちゃうのは現実離れし過ぎていてさすがに違和感を感じました。
エンドロールで流れる菅田将暉×石崎ひゅーい版の糸がとてもよかったです。
隣の女性の方はこの音楽が流れると嗚咽を漏らしながら号泣していました。
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